暗見の淵 (高梁市)
ハタギの淵

高梁市成羽町布寄、木之村にある非常に神秘的な幻の滝で、自然が創り出した異様な空間です。詣足川の中程にあり、絶壁と絶壁に挟まれて川が分断された暗黒の谷にある滝です。写真のように絶壁の岩の割れ目から流れ落ちる滝で、落差は20m程あり、水量は多く迫力があります。洞窟のような暗くて狭い岩の割れ目から入り、暗闇の中で上を見ると僅かな隙間の滝口から日が射し込み、轟音と水飛沫と共に白い水が落下してくる、名前の通りまさに「暗見」という感じである。滝水が岩を切り裂き、このような割れ目を創ったのだろう。この淵は詣足川の下流から1時間程遡行すると到達することが出来ます。しかし滝下のこの淵は水深が深く(背は立たない)、この岩の割れ目を歩いて行くことは出来ません。ボートでもなければ滝を見ることは出来ません。滝口は詣足川の上流から行かなければ見ることが出来ず、この「暗見の淵」の下流から上流へ行くことは出来ません。
この滝の下流にも水量があり、見応えのある下の滝が2つ続いています。(2002年4月)

暗見の淵 暗見の滝 下部
暗見の淵
この割れ目の一番奥に滝が在ります
割れ目の幅は1mもありません
暗見の滝 下部
水飛沫が激しい
暗見の滝 中部 暗見の滝 上部
暗見の滝 中部
滝水が岩を切り裂いている
暗見の滝 上部
光が差し込んでいる割れ目が滝口
下1の滝 下2の滝
下1の滝 下2の滝





暗見の淵上流から(2004年6月)


以前訪れた時は詣足川の下流から行き、神秘的な幻の滝「暗見の淵(滝)」を洞窟奥の滝下から眺めました。この暗見の淵で両側絶壁に囲まれ、上流と下流が完全に分断されており、上流の滝口は見れませんでした。今回は詣足川の上流から約1.5時間沢下りをし、暗見の淵(滝)の滝口まで行って来ました。
上から見ると詣足川が絶壁と絶壁の僅かな隙間へ吸い込まれるように落ちていく、不気味で恐怖感のある滝です。全国的に言っても非常に珍しい滝だと思います。
暗見の淵の約50m上流には、「ハタギの淵」も見ることが出来る。

暗見の滝 滝口 暗見の滝 上部
暗見の淵 滝口から
洞窟状の割れ目へ落ちていく。吸い込まれそう!
暗見の淵 滝の上部
滝口から5mの所で跳ね、暗闇の洞窟へ。



ハタギの淵

「ハタギの淵」は「暗見の淵」から約50m上流にありますが、「暗見の滝」で分断されているため、同時に両方の淵を見ることは出来ません。「ハタギの淵」は詣足川の上流から沢下りをしなければならないし、「暗見の淵」は下流から沢登りをしなければ見ることは出来ません。
「ハタギの淵」は高さ約13mから4段になって落下する。それぞれの段に深い淵を持っていますが、曲流しているので全容を一望することは出来ません。苔の生えた岩、深い淵と、この滝も神秘的な滝です。

ハタギの淵 4段目の深い淵
ハタギの淵 4段目の深い淵
ハタギの淵 3段目と4段目 ハタギの淵 1段目と2段目
ハタギの淵 3段目と4段目 ハタギの淵 1段目と2段目


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