奴久谷の大滝(和気町) |
和気町から県道96号線を東に行き、備前市吉永町の手前北方向に奴久谷地区がある。津田永忠の墓入口を通り過ぎ、津田永忠別邸跡の看板から川沿いに上る。3つ目の砂防ダムから右の山道に入ると、小さな「大滝」と書かれた案内板がある。上段の滝は高さ約20mの直下型の滝で、下段の滝は高さ約10mの準直下型の滝で、2つの滝が続いているが、木の陰になり下から上段の滝を見ることは出来ない。下段の滝の右手に龍神を祀る小さな祠がある。普段は水がほとんど流れていない、ただの大岩です。田植え時期には上の池から放流するので、この時は立派な滝が現れる「幻の大滝」です。この滝は津田永忠が田地へ引水する治水工事を行った際、別邸の北に大岩の断崖を利用して造った滝であると言われていて、別邸跡から遠望も出来ます。ちなみに、津田永忠は後楽園の造営、閑谷学校の設立や新田、用水の開発等多くの業績を残しています。
上 段 |
下 段 |