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(2008.08.23寄稿) 
板橋区の特別講座が抽選になると、時々外れてしまうのですが (昨年と今年2回)、
PC文字通訳は、もともと聴覚障害者が受講する ことを想定して配慮したものと理解していたのですが、
聴覚障害者が受講しなくてもPC文字通訳は実行されると伺ったので 区長あてに要望書を送りましたら、
以下のような回答がありました。



板橋区長様
                               2008年7月24日  森 芳江

いつもお世話になっております。私は聴覚障害者です。
 最近、公開講座や特別講座にPC要約筆記通訳のご配慮を頂きうれしく思っております。
区の広報に「PC要約筆記が必要な方はお申し出ください」と明記してある講座は、いつも 申し込んでいます。おかげさまで有意義な学習をさせていただいております。
 ところが、8/1開催の「源氏物語」を申し込みましたら落選でした。昨年も(テーマは忘 れました)落選でした。応募者が多かったので抽選だから仕方がありません。
 応募者の中に聴覚障害者が何人の申し込みがあったのかは存じませんが、万一、聴覚障害 者がゼロの場合はどうなるのか、PC通訳担当者に伺いましたら「聴覚障害者が不在でもPC 通訳のキャンセルはされないで予定通り行う」とのことでした。
 ちなみに、大学と共催の公開講座の場合は、聴覚障害者の申し込みがない場合は、PC通 訳はつけないとのことでした。
 本来、PC文字通訳は聴覚障害者が受講するであろうと予測して情報の保障として配慮さ
れたものと解釈しています。なのに、聴覚障害者が不在でもPC通訳が実行されるというこ とは、健聴者にとっても利用価値があることが認められたのだと思います。PC文字通訳が 一般の方々と共有できることは聴覚障害者の立場を理解していただく一助になりますので、 喜ばしいことです。
 ここでお願いしたいことがあります。
 聴覚障害者は一般の方々と比べて学習の場を選べません。健聴者は参加したい講座があれ ば、すぐに電話で申し込めますが、聴覚障害者は参加したいと思った時点で自分で通訳の確 保をしなければなりません。そのような意味からも公開講座は本人が通訳の必要を申し出れ ば公的派遣になりますので抽選でない限り受講ができます。
 しかし、特別講座の場合は応募者が多いために抽選になってしまうのは、やむを得ないと 思いますが、PC文字通訳が配慮されるときは聴覚障害者の枠を広げていただけないでしょ うか。勝手な言い分かと思いますが、PC文字通訳の本来の目的は、聴覚障害者の情報の保 障ですから、今一度、考慮していただきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。





森 芳江様

区長への手紙を拝見いたしました。
日頃より、板橋区政及び生涯学習にご理解とご協力をいただき、 ありがとうございます。
また、このたびは貴重なご意見とご要望を賜り感謝申し上げます。
さて、生涯学習講座(特別講座)等では、講演内容を文字に変換し、 スクリーンに表示するパソコン文字通訳を実施しております。
これは、聴覚障がいをお持ちの方ばかりでなく、 加齢などにより聴力に不安を持たれている方々にも 好評をいただいております。

そこで、より多くの方が参加される生涯学習講座(特別講座)では、 聴覚障がいをお持ちの方の参加いかんにかかわらず、 できる限りパソコン文字通訳を行うこととしています。
このたび、ご要望をいただきました、 「学習の場が限られた聴覚障がい者の受講枠拡大」についてですが、 生涯学習講座及び大学公開講座が聴覚障がいをお持ちの方々にとって 参加しやすい講座であるという特色を活かし、 より多くの方を受入れる方針です。

つきましては、生涯学習関係講座の実施の詳細について、 早急に検討・整備し、聴覚障がいをお持ちの方々の枠を 拡大してまいりたいと存じます。

今回のご意見とご要望を貴重なご提案と受け止め、 区民の皆様にご納得いただける生涯学習事業の推進の 参考とさせていただきます。

今後とも区政に対して、ご理解ご協力をお願いいたします。

平成20年7月31日                    板橋区長 坂  本   健
                            (担当:教育委員会生涯学習課生涯学習推進係)
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