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XTerm


XTerm は、 XFree86 の配布物に含まれ、 世界で最も広く使われているターミナルエミュレータです。 私は、この XTerm の国際化にかかわるパッチを書いています。

ここで国際化とは、主に、LC_CTYPE ロケールに従って動作エンコーディングを 自動的に決定する、という意味です。たとえば、 LANG=ja_JP.eucJP としておけば、XTerm は自動的に EUC-JP を選択する、ということです。 そもそも LANG 変数 (など) は、ソフトウェアがそれを参照して 動作を決定するために存在するので、LANG (など) が指定する エンコーディング (など) とは異なるエンコーディング (など) を用いる動作はバグだと考えるべきです。 従って、この国際化の作業は、XTerm のバグを修正していく 作業だと言えます。


以下は古い内容です。


もっと古い内容

私のパッチを使うには、以下に示すファイルを入手する必要があります。

国際化機能を試すには、./configure 時に --enable-wide-chars を指定してください。また、libiconv を使うときは、 --with-libiconv[=DIR] を指定してください。

フォントは、XFree86 4.0 に含まれている、 -misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-120-75-75-c-60-iso10646-1 (半角用) と -misc-fixed-medium-r-normal-ja-13-120-75-75-c-120-iso10646-1 (全角用) の組み合わせが使えます。 xterm -fn -misc-fixed-medium-r-semicondensed--13-120-75-75-c-60-iso10646-1 というふうにして起動すると、自動的に -misc-fixed-medium-r-normal-ja-13-120-75-75-c-120-iso10646-1 を検出して使用します。

動作報告、バグ報告、パッチ等おねがいします。 とくに、私は Debian GNU/Linux しか使っていませんので、 configure スクリプトまわりのテストが、ほとんどできません。 また、開発に興味がある方、私やほかの開発者たちと議論したい方は、 XFree86 Internationalization メーリングリストまでお越し下さい。

既知のバグは以下の通りです。

以下にパッチとその説明を示します。各パッチは、Robert Brady さん版の XTerm に対するものとなっています。(k1 をあてて k2 をあてて... という必要はない)。


Tomohiro KUBOTA <debian at tmail dot plala dot or dot jp>