善いサマリア人〜聖書より〜

The Parable of he Good Samaritan

新約聖書(ルカによる福音書)からサマリア人の記述を抜き出しました。

善いサマリア人

ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試そうとして言った。「先生、何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか。」
イエスが「律法には何と書いてあるか」と言われると、 彼は答えた。
「「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また隣人を自分のように愛しなさい」とあります」

イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば正しい命が得られる。」

しかし、彼は自分を正当化しようとして、「では、私の隣人とは誰ですか」と言った。

イエスはお答えになった。「ある人がエルサレムからエリコへ下っていく途中、追いはぎに襲われた。追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。
ある祭司がたまたまその道を下って来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
同じようにレビ人もその場所にやって来たが、その人を見ると、道の向こう側を通って行った。
ところが、旅をしていたあるサマリア人は、そばに来ると、その人を見て憐れに思い、 近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして、自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
そして、翌日になると、デナリオン銀貨二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。「この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰りがけに払います。」
さて、あなたはこの3人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」
律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」そこで、イエスは言われた。

「行って、あなたも同じようにしなさい。」
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(谷川注)サマリア人は皆から蔑まれていた民族だったそうです。この文書を転記しながら浮谷東次郎と友人だった大村さんのお話を思い出しました。
「皆で電車に乗ってるとね、お年寄りが乗ってくるでしょ。そうすると東次郎はすっと立ち上がり席を譲るんだね。ここまではぼくたちも皆、真似するんだけど東次郎はさらにそのお年寄りの腰のあたりをもってエスコートしてあげるんだよね」
うーん。やっぱりすごい。きっと正義感に溢れた少年だったんでしょうね。DO THE RIGHT THING!

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