杉様誕生日記念。珍しくタカオガです。



駅を下りて、地元のちょっとまともなケーキ屋に閉店ぎりぎりに間に合うくらいの時間で駆け込もうとしたが、なぜか臨時休業。もう、駅と家の中間くらいの距離まで来てしまっていて、戻って駅前に買いに行くか、それとも今日はケーキなしにするかで逡巡する。駅前のケーキ屋はフジヤ・コージー・ミスド。どれも一等大切な人を祝うための品にはあまりにも廉価版過ぎて誠意を疑われないかと、迷いが生じる。

おそらく、あの人はそんなことを決して思う人ではなく、ただ祝おうとした心を丸ごと+アルファどころか、勝手に二乗までして、元の価値よりも全然高く評価してしまうに違いない。それが、自分の選んだ最良の選択肢に対しての評価ならば、面映くもありがたく、そのままうけとれるのかもしれないが、今日この日、たった一年に一度しかない日に、めくるめくクレーム残業。当日まで、計画を先延ばしにしたツケは、いま高値の高利貸から借りた代金よりも多く支払っており、だるま式に負債急増。確実に自己破産まっしぐらである。

乗り気ではないが、とりあえずケーキの形をしているものを買ったほうがよいか、それともこれ以上待たせずに、一刻も早くもどったほうがいいのか、決めかねて動物園の熊のように、行ったり来たり行ったり来たり、うろうろうろうろ。

よし、もう何でもいいから駅まで戻ってケーキを買うぞ、と心を決めて、決めたら一直線猛烈ダッシュだ、と走りかけたときに、



「おーい、緒方君、どこに行くんだい?」



と呼ばれた声に気がついた。

高杉さんだ。

なんでこんなところに。

そう思っていると、

「ちょうど今、残業終わったところなんだよ。偶然だね。」

高杉さんも残業だったのか。いつもさわやかな人だが、さすがにこの時間になるとちょっとくたびれて見える。誕生日にもかかわらず、仕事の神様は彼に厳しい一日をもたらしたらしい。



「ところで、緒方君。家と反対方向に向かってこうとしてたけど、そんなに急いでどこに行くつもりだったんだい?」



そう聞いてくる人に、いや実は誕生日なのに祝いのケーキの一つもなくて、と正直にはなかなかいえない。

祝う心は、いつもサプライズを求めており、驚いた顔が見てみたいと、その顔を喜ばせてみたいといつも思っているのだ。実情暴露したところで、納得はしてくれても、その顔に浮かぶのは喜びではなく、諦めやさみしさかもしれない。こういうときの自分の至らなさについては本当に、神様、今度はもっと真面目に正しく生きるから今だけはお願い、と俄かに祈ってみてもどうにもなるものでもなく、本当に反省することしきりなのだ。

結局、この勘も頭もよい人をうまく煙に巻くこともできず、正直にぶっちゃけてしまう。

やけだ。やんぱちだ。

すると、いつものようににっこり笑って、

「なんだそんなことか。もう別に年の数のローソク立てたい年頃でもないから、気にしなくていいよ。」

といって、俺の背中に手を回して、家の方角に向かって歩き出した。

そういわれても、ちゃんときちんと祝いをしたかったのに、と思う心がそのやさしさにおぶさりっぱなしでまずい、と思っていたが、

「まあ、ケーキもいいけど、もっといい贈り物もうもらったから。」

というので、あれ俺、まだうちにあるプレゼントも渡してなかったよな・・・と思って怪訝な顔をして高杉さんの顔を眺めてみると、

「実はね、駅で姿を見かけて、声を掛けたんだけど緒方君すごいスピードで歩いて行っちゃうから。」

などといってくる。

一部始終見られていたらしい・・・

ばつが悪く、眉毛をハの字にして、眉間にしわを寄せて顔を赤くしていると、

「ほんとうに、ありがとう」

といって、心からうれしそうに笑ってくれた。



おしまい。(2004.2.10)

















「トドロキ・メンタルクリニック。」




毎日乗る電車の窓に貼ってある広告の文言は精神状態が健全ならば特には目に留まらない。その文字の羅列は、退屈しのぎでしかなく、電車を降りてしまえば忘れ去られてしまう程度のものである。が、精神状態が微妙なときには妙に目に付き、最後には溺れるときの藁のようにすがりつきたい、そんな気を起こさせるものである。まあたいていは正常と異常の間のセンサーが中庸に保とうとするように、そんなものにすがろうとした心を一笑して見なかったしてしまうのが常ではあるが。



ある日、桂氏は電車に乗っていた。

そんなときに目に付いたのが「トドロキ・メンタルクリニック」と書いてある電車の広告である。主な診療内容が催眠療法である。実績10年。あがり・どもり・会議恐怖症・潔癖・赤面症・ふるえ・動悸等々、精神がもとにする病が次々に滔々と30ばかりは並べられている。効果がない場合は料金を返します、とうたわれているが催眠術で料金を返して欲しいといえない催眠をかけられていたらどうなるのだ、などと桂氏は冷静に考える。この突っ込みどころ満載の広告に色々突っ込んでいるうちにだんだん愉快になってくる。

が、ひとつ突っかかる文言で引っかかる。心の病気の一覧の中に「恋愛」と書いてあるのだ。

しばし、それが心の病気なのかどうか考察してみる。

打って響いた自分の心からは、病気かもしれないな・・・という呟きが一つ。

むやみやたらに相手のことが好きで、忘れて欲しくない、自分のことを好きになって欲しいという気持ちは近頃とみに桂氏の気を弱くさせていた。相手の反応を常に伺っているうちに心が弱く怯えやすくなってしまったのかもしれない。嫌われたくない一心だったのだが、方向を見誤ったらしい。この心の弱さは病だ。相手の言動に左右されて一喜一憂してしまうのも病だ。もう自分の主軸が歪んできている。相手のほうに倒れこもうと背骨がゆがんできているのだ。

そんなことを考えつつ、ではこの催眠療法はこの心の病気をどのように治すのかということに興味が移る。好きだという気持ちをなくしてくれるのだろうか。それともこの下向きな気持ちを上向きにしてくれるのだろうか。どのような手段を用いるとお医者様でも草津の湯でも治せない恋の病が癒せるのか。

桂氏は、これは社会科見学の一環だ、と自分の心に言い訳しつつ、クリニックに予約した。



クリニックの医者は若い男だった。病院の名前の通り「トドロキ」という名前だ。

やたら座り心地のいい椅子を勧められ、のんびり世間話でもするように脈絡のない話がつづくが、おそらく医者側には意味があるのだろう。人生相談のように坂本氏とのことを語り終えると、医者は一言、

「で、一体どういう風になるのを一番望んでるんだ?」

とフランクに尋ねてきた。しばし、じっと考え込む。答えが胸の内に落ちていないかどうかくまなく点検する。全てを検分するまでにずいぶん時間がかかったが、医者は催促することなくじっと穏やかに待っていてくれた。

「一緒に幸せになりたいだけみたいです。」

そう正直に言うと、探るようにじっとみつめてこられた。が、正直な気持ちをいったので桂氏に揺らぐところはない。

「そうか。例えば、過剰な好きだという気持ちに蓋をする方法などもあるが・・・ま、その結論なら必要ないな。」

互いににっこり微笑みあう。

結局、催眠療法も前世遡行もしてもらえなかったが、桂氏の気分は来る前よりは晴れ晴れとしていた。効果が合ったらしい。ただ話を聞いてもらうだけだったが。

帰り際に、

「お前はもうこなくてもいいが、その相手のほうを一度ここに来るように言ってみてくれ。」

そういわれたが、瞬時に桂氏は、この催眠療法の病院が来る前よりは胡散臭くなかったけれど、かといってあの坂本氏を連れてくる理由が思い浮かばず、ましてや自分が思い悩んだ挙句にこんなとこに来たなどとは言うことができないと考えた。その考えは医者もお見通しだったようで、

「記憶遡行もできるから、思い出せない記憶も蘇るとでもいえばいいんじゃないか?」

と助言された。



その後、桂氏はうまく坂本氏を丸め込んで連れてくることに成功した。

それからは桂氏がいたずらに思い悩む日々も減少傾向どころか激減した模様。

あんまりうまくいくものだから桂氏は、あの医者が坂本氏に催眠をかけたのではないかと思い、医者を尋ねてみたら、

「ああ、蓋取っただけ。」

といってにやりと笑った。



実績10年は伊達ではなかったらしい。



おしまい。(2004.5.14)






高杉さん誕2006

ここは高杉氏・緒方氏邸。
金曜日の今日は丁度高杉氏の誕生日でもあるのでみんなで何か一品持ち寄ってパーティーをしようという話でまとまっていた。当然高杉氏は皆で集まる宴よりも緒方氏と二人っきりの方が好ましかったが、せっかく皆が祝ってくれるという気持ちも無碍に出来なかったのだ。

・・・僕の誕生日をだしにして、飲みたいだけなんじゃないのかな。。。

たぶん90%近く高杉氏の推論は正鵠を射ていたが、それを言って宴を回避して二人きりの誕生日を選択したとしても途中でどんな邪魔が入るか知れない。結局は最初から予定に入れていたほうがあとで台無しにされるよりはまだまし・・・という、今までの数々の騒動の巻き込まれ経験による勘から素直に皆の祝いの気持ちを受け取ることに相成ったのである。


そうしていつものメンバーが集まって乾杯となった。
各々何某かのプレゼントを用意しており、気を遣わせてしまってとえらく恐縮しながらも嬉しそうに高杉氏はプレゼントを受け取っている。
最後に坂本氏からの贈り物だ。

「高杉、私からのプレゼントだ。ありがたく受け取れ」
舌切り雀の大きなつづらにも似たバカでかい箱をどさっと高杉氏は渡された。
結構ずっしり重い。

・・・・・・・・・・・

高杉氏の危険を察知するアンテナがビビッと反応し警戒信号を鳴らし始める。
誕生日なのになんか嫌な予感がする。
おそるおそる、馬鹿でかいにもかかわらずしっかりラッピングされているリボンや包装紙を剥いていく。
中を開けるとぎっしり鍋が詰まっている。
大中小様々だ。
特筆すべきはそれらのどれもこれもがすべて焦げ付いていることだろうか・・・

「・・・・・・坂本・・・これは、一体・・・」
焦げきった鍋一式。
これが誕生日プレゼント。
何かの間違いだと思いたいが丁寧にラッピングされすぎていた。

「聞いたぞ。高杉、お前、鍋磨くのが趣味だそうだな。磨きがいのあるのをたくさん用意したから、好きなだけ心行くまで磨くといい」
とてもいい贈り物をしたと贈り主は自信満々である。

「いつも坂本さんちに行くたびに違う鍋があると思ったら・・・」

桂氏は呆然としながらもしっかり観察は欠かさない。
なぜならその焦げ付いた鍋には心当たりがあるからだ。
何度か沸き起こる出来心で台所でいちゃついた結果、料理と鍋がさようならの憂き目に遭っていたのだ。(一体どのくらいいちゃついていたのか、この二人は・・・)

「さ〜か〜も〜と〜 」
ゴゴゴゴゴ・・・という感じで高杉氏の背景が燃え始める。
いくらなんでも誕生日プレゼントに焦げ付いた鍋はなかろうて・・・
高杉大魔神に変身まであともう少しである。(CMが入るけどちょっと待ってね位の時間か?)
緒方氏はワタワタし始めるし、等々力氏は面白がり、桂氏はしきりに坂本氏に謝るように勧めている。他のメンバーは遠のいて傍観体勢だ。
多分、次の坂本氏の台詞によって高杉大魔神誕生となるであろう。

「何だ、気に入らないのか?お前には絶対必要だぞ。なにしろ緒方君は好人物だからな。皆に好かれるぞ。魅力的な恋人を持つと本当に苦労するな」

ぽんぽん、とばかりに坂本氏は高杉氏の肩をたたく。
すると不思議なことに今にも高杉大魔神になりそうだったのが、急にぱぁぁぁぁぁっとばかりに明るくなった。先ほどの不穏な空気は微塵もない。

「そうだろ、そうだろ!僕の緒方君は素敵だから!!!」

そうして始まりだした僕の緒方君自慢を坂本氏はそうだな、そうだなと相槌を打ちながら高杉氏のグラスにさりげなく酒を注いでいる。エンドレスに続く高杉氏の緒方氏の話は、緒方氏が止めて下さい〜と何度もいうにもかかわらず続けられた。
楽しげに話を進めている高杉氏と坂本氏の会話に入りかねた他のメンバーは、

「なんだかんだいっても、あの二人は親友なんだ・・・」

という感想を感慨深く抱いたわけで。


・・・・後日、ぴかぴかに磨かれた鍋は坂本氏のうちに全て返却された。
それ以降はダーリンのメンバーが鍋を焦がすと無理にこすらず、そのまま高杉氏のうちに持ち込まれるようになったそうな。

おしまい。

□2006緒方氏誕生日話。

緒方氏宛に郵便物が届いた。
茶封筒には「緒方君へ」と書いてある。
見たことのない字、送り主は書かれておらず。
切っても貼られていないため、そのままポストに投函されたようだ。
怪訝に思いながら封を切ると、紙が一枚。行き先を告げている。

「こんにちは〜」
呼び鈴を鳴らすと、すぐに扉が開いた。
「おお、よく来てくれたな、緒方君。・・・で、高杉にはみつかっとらんだろうな?」
「ええ、多分。で、今日は一体?」
首を傾げ気味に緒方氏が尋ねると手紙一枚で緒方氏を呼びつけた坂本氏がジャジャーンとばかりにある方角を指し示す。

「今日は緒方君の誕生日だと聞いてな。もちろん宴の設営も高杉に持ちかけたんだが、奴め・・・全力で鄭重に断る!などと言うんでな。あいつめ・・・
まあ、それはさておき、宴は後日にしても誕生日の祝いは当日に渡したかったんでな。
今回のはすごいぞ〜2種類から選べるビックなプレゼントだ。さあ、好きなほうを選んでくれ、緒方君!」
指し示された方角には大きなつづらと小さなつづらが用意されていた。
大きなほうは抱えきれないほどでかく、小さなほうは手のひらサイズだ。

え、え〜と・・・お気持ちだけで結構です。
もちろんそんな台詞はいえようはずがない。営業マンの性か、口では反射的にお礼をつらつらと述べている。
「ありがとうございます、わざわざ俺のために」
いやいや、いつも緒方君には世話になってるからなあ、はっはっはー。
どこまでもさわやかにご機嫌な坂本氏を前に緒方氏の頭の中には坂本氏の誕生日プレゼント武勇伝(桂氏宛のドラゴンボール、高杉氏宛の鍋)が思い起こされる。この大きなつづらにも不用意に自分がもたらした怪しい情報に基づいた坂本氏セレクトのプレゼントが詰まっているのかもしれない。迷いながらどちらも持ち上げてみると両方とも軽い。
「・・・これって」
「おっと、質問はなしだ。どっちも気に入ると思うぞ。」
はあ・・・まいったなが若干出てしまったのも仕方なかろう。坂本氏の自信満々。先が思いやられる。
ままよとばかりに小さなつづらを選ぶと、にやっと坂本氏は笑っていった。
「何だ、つつましいな、緒方君は。」
おめでとうと両方渡された。
どっちにしても両方プレゼントするつもりだったそうだ。
高杉には見られないように開けるんだぞ。
それだけはしつこいくらい念を押された。

その場で開けさせてもらえなかった両手に余る贈り物はタッチの差で帰ってきた高杉氏の熱烈抱擁などのためにすぐに開封することは出来なかった。二人きりで祝いの宴を囲んだあとに高杉氏からの愛のこもったすばらしい贈り物にすっかり幸せをかみ締めていた緒方氏は、ちょっとだけ待っててとバスルームに向かった高杉氏を待っている間にあのプレゼントを開けてみようという気持ちになった。
見えないように隠しておいた包みを解いていく。
非常に大きい。2mはあると思われる。御大層な箱に入っているのを開けてみるとものすごいものが入っていた。

「たっ・・・高杉さん!!??」
開けた箱には等身大・高杉氏抱き枕(満面の笑顔)が入っていた。
添えられたカードには、『高杉不在時用』などとご丁寧に書かれている。
ものすごく迫力のある一品だ。
何しろでかく、そのプリントされた高杉氏の顔といったら。
今にも「緒方君」と語りかけてきそうだ。
しばし、呆然とそしてうっとりとその枕を見つめていると
「呼んだか〜い?緒方君」
などと扉の向こうから聞こえてくる。
慌てて、「なんでもないですよ〜(必死)!!!」と応えながら、箱も包みも何もかも一緒くたにベットの下に押し込んだと同時に高杉氏がホカホカになって戻ってきた。ぎりぎりセーフだったが、高杉氏は怪訝そうな顔をしている。
「え、え〜と」
なんかないか、不審だ、え〜とえ〜と考えろ、俺!
一つ大人になったんだからいい考えがなんか浮ぶはずだ〜

見るからにうろたえる緒方氏にどうしたのかと高杉氏が尋ねる前に緒方氏に天の助けが浮んだ。
「さ、坂本さんからプレゼントもらってまして。ほら!」
取り出したのは小さいつづらだ。
正直何が入っているかはわからず、緒方氏にも賭けだった。
一緒に見ましょうと包みを解くと中から写真が出てきた。
一枚だけ。
学生時代の高杉氏の写真だ。
その隣には・・・
「あれっ?これって?」
高杉氏の横には同じく学生時代の緒方氏が並んでいる。
「・・・坂本の奴、手を抜いたな・・・」
自分の写真に緒方君の頭を挿げ替えただけじゃないかと高杉氏が種明かしをする。
が、そういわれてよくよく見ても不自然なところは見受けられないよくよく出来た写真だ。まるで二人が同じ学生時代を送っていたかのように錯覚させる。
もっと前から出会えたら、常々そう思っていた緒方氏にはこのプレゼントはとても嬉しかった。
いい出来じゃないですか、しばらく枕元に飾っておけば夢で学生の頃の高杉さんに会えるかもしれない、そういうと、じゃあ僕も緒方君の学生の頃に会えるかな、などと答えが返ってくる。

「で、さっきはなに隠してたの緒方君」
よし、何とか煙にまけたと思って胸をなでおろしていた緒方氏は再びどきどきし始めた。
僕に隠し事するの?というようにじっとキラキラと見つめてくるのにどぎまぎしつつも、あれを見せるわけにはいかないと、いつもあれだと思うが力づくの必殺技で回避を計る。必殺技とは例の技だ。たいてい高杉氏は何か不審に思ってもこれで煙に巻かれてくれる。
仕様がないなあと緒方君からのキスは何でも嬉しいという表情の高杉氏がそのまま勢いに任せて緒方氏を巻き込んでその場は暗転となったので、そのベットの下にある坂本氏のプレゼントは高杉氏にばれないで済んだ。

プレゼントはありがたいが、やはり高杉氏がいるのならば当然本物のほうがいいに決まっているというものだ。

おしまい。