『03・03』

  しむしむさんからいただきました坂本さん誕生日話!  




「坂本さん、お誕生日おめでとうございます」

そう言って甘くないケーキの箱を開け、ふたり一緒に作ったご飯というよりおつまみを並べ、坂本氏お勧めのワインを空けて3時間ぐらい。今日ひとつ歳をとった坂本氏がほんのり赤い顔をして言った。

「あふれ出る教養優雅な物腰の私に、こう渋みが増していくその姿はだな」
「あーハイハイそれもう聞き飽きましたハイハイそろそろ片付けますから」

気持ちよく話してたのだろう、途中でそれをぶった切られた坂本氏がキー!となって乗り出してきた。

「貴様、私が話していると言うのにそのどーでもいいような態度はなんだ!あ、わかったぞ、ちたろーお前、私に置いていかれそうな気がして悔しいのだろう!」
「そうですよ」
「へ?」

そういう返しがくるとは全く思ってもいなかったらしい坂本氏が固まるのにも構わず、桂氏がしれっと続ける。

「そうですよ、アンタまたひとつ歳取っちゃって、また俺とふたつ違いになっちゃったじゃないですか。昨日までやっとこひとつ違いだったんですよ?また離れたじゃないですかどうしてくれるんですかまったく。」

それってどういう事だ、ってことは自分が年下である事が悔しいのかこいつは、そうと言っても私の方が年上なのはいた仕方ないだろう、だけどもそんな事を気にしていたのかこいつは、意外と、

「ちたろー、お前たまには可愛いこと言うんだな」
「はァ?!」

今度は桂氏の頬に赤みが差す。そういうことではなくてですね、アンタがいつでも偉そうに俺の事。
後悔してる後悔してる。
ちょっと気分が上がった坂本氏が立ち上がり、桂氏を見下ろしながら仁王立ちして言い放つ。

「ちたろー、お前まさか私からイニシアティヴを取れるとでも思ってないだろうな?」

ふふん、と笑う坂本氏を見上げる桂氏の目が、すうッ、と据わる。そして自分も立ち上がり坂本氏の手を強く引き歩き出した。開かれたのは寝室のドア。

「ちょ、ちょっと待てちたろー!」
「待ちません。いいですよ、アンタが主導権を握っているというのなら、一番わかりやすいところで確認してみましょうか。今から覚悟しておいて下さいね」


おしまい。



いやあ、本当にたくさん今回しむしむさんからお話いただきましてセンサカ長者になった心地がしましたよ〜(*´o`*)ノ何という幸せでしょうか。センサカには全力で主導権争いしつつ全力疾走してそのまま行くところまで行き着いて欲しいものよと例によって例のごとくの祈願をしつつ。
今回の坂本さん誕生日フェアーはしむしむさんに全面援助いただきまして終了です!また次は桂氏誕があるぜ!とすでにまた他力本願をしつつ、ありがとうありがとうとしむしむさん宅の方面に頭を下げる次第です!どもですよ〜
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