● 『全日本センサ化概論』---せいりゅうさんよりいただきました!  ●

※花恋2011年5月号・7月号をお読みになっていない皆様へ
 !!本文章は非常にネタバレ要素が強いのでご注意願います!!


遂に積年の想いが実を結んだ。
この瞬間が訪れることを、何度と夢に見たか分からない。
改めて桂千太郎くん、坂本三四郎さん、本当におめでとう!!!

一先ず、自分が坂本さんの年齢を上回ってしまう前にケリが付いて良かったー。
徐々に世話焼きオバちゃん目線で成り行きを見守っている自分がいる。
もうまぁ姐やん(誰のことかは分かるでしょう)だけか、年上なのは。

本当にちょっとやそっとには乗り越えられない壁だったよな〜、鉄壁だ。
タカオガの間に存在していた壁にさらに茨が張り巡らされ、なおかつ高電圧がかかっているような壁…。
でも、何だか甘酸っぱくてすっごく純愛。
去年ここで宣言した通り、私は嬉し泣きをした。


『ダーリン2011』の連載が始まって、まず絵柄が大きく変わっていたのに衝撃を受けた。
作業のデジタル化なのか〜。
どのキャラも表情などに微妙な変化が出ていたし、皆雰囲気が丸くなったような気がした。

そして何といっても、坂本さんの溢れんばかりのあの色気!!
扉絵は前後篇ともにフェロモンダダ漏れでしたな。
ありゃ〜千太郎くんはもう、絶対離しはしませんわ。


まずは今回のお話の前篇について。

以前からセンサカを分析して来て、私は感じていたことがある。
それは、この2人が固い愛情で結ばれるには、もはや彼らの間での一種の駆け引きだけでは限界があるなと。
何よりも、「この2人には、単なる信頼関係だけじゃない、お互いが強く惹かれ合っている。立ち入る隙は一切ない。」と客観的に評価し、2人について率直に言うことの出
来るような存在が必要だと兼ねてから思っていた。

そう、「第三者の視点の介入」だ。
それも2人にとって害を与えない人物。
私は何とな〜く、千太郎君の独身寮の管理人さんが適役なのではないかと想像していた。
あの管理人さんは、センサカの2人がいがみ合っていた時代を知らないし、実は常軌を逸した奇行を起こしてしまうのに”善良そうな市民”で括っている。
そしてなぜか坂本さんがこんな場所まで付いて来て、2人の間にたまに甘い雰囲気があることから、センサカが特別な関係であることを確実に感じ取っていたはずだ。

だが、予想とは裏腹に、新居に乗り込んで来たのは猛くんだった。
そして「しばらく置いて下さい」宣言ー!!
戸惑う千太郎くんと対照的に、坂本さんバシッと了承早かった〜。
いざというときにはやっぱり”男気”があるよ、坂本長官は。
こういう場面で主導権を握るのは、年上である坂本さんの方なんだね。

も〜ちゃん(私は猛くんのことをたまに音読みでこう呼んでいる)に「仲がいいですね」と言われ、にやけが止まらなくなる2人。
坂本さんがああいう反応を示すことは容易に想像が付いた。
こっちがもっと見たかったのは、キッチンで真っ赤になって下を向いていた千太郎くん、あんたの顔だっ!!
仲良しと言われ、さぞかし嬉し笑いを噛み殺すのに必死だったはずだっ!!
あの時、顔面崩壊しかかってたかも知れないな。
あ〜、いっそのことあの場で動揺して、熱いフライパンにでも触って火傷して、包丁で怪我した坂本さんとおあいこになってしまえば良かったのに…(悪)

そしてトドくん乱入でクライマックス。
センサカに聞こえるだろうに、耕平×猛、愛の大暴走…!!
センサカ、揃ってご乱心!!
あ〜〜、普段クールにキメてる彼らがパニくってるのを眺めるのは、何と楽しいものでしょう〜〜〜(極悪)


そして、怒涛の後篇について。

こちらでは、「第三者の視点」としてトドくんがキーパーソン。
彼なりに、センサカの行く末を非常に気に掛け、心配していたことが窺える。
あれだけ坂本さんとソリが合わないのだから、千太郎くんに掛ける言葉は普通ならば、「お前、あんな奴のどこが好きなんだ!?散々振り回されていつかダメになっちまう
ぞ!?お前になら、もっとふさわしい相手がいるだろうに。」類のものであるはず…。
でも、2人の関係性を壊すような言動はしていない。
これぞ、マイノリティ同士の深い絆なのだろうね。
我々には完全には理解出来ないのだろうけれど、ここで生まれた結束力は一生ものになるのだろうー。

そしてお話の後半は、とうとうセンサカがラブモード突入…!!!
千太郎君は本当に、後ろからむぎゅっと行くのが好きだよね。
隠せないくらい甘々な空気を出してても、センサカはどこまでもやっぱりクール。
日本語の奥ゆかしさについても考えさせられるくらい、ストレートな表現をしないでコミュニケーションしているのが素敵。

緒方君以上に高いプライドを持っていたであろう、難攻不落人間の坂本さん。
一体いつ、千太郎くんに対しての”愛”のスイッチがオンになったのだろうー?
これは坂本さん本人にも、よく分からないのかな…。
千太郎くんを求める坂本さんの頭の中は、きっと真っ白だろうから。
(コレ検証材料になる所だろうけど、なんか坂本さん、自ら千太郎くんの眼鏡を外そうと手を掛けていないかっっ!!??)

おそらく、千太郎くんがただ身近に感じられるようになっただけではなくて、彼の存在が坂本さんの心の奥深い部分、それこそ固定観念レベルまでもをゆっくり、しかし着実
に侵食して来た成果なのだと思う。
内側からしっかりカギを掛けたつもりでも、案外バックドアには隙があった。
「コイツになら流されてもいいー」と、坂本さんの本能はかつての彼とは全くの別人になってしまった訳だね。
まだ完全には明かされていないけれど、坂本さんが負ったトラウマー。
その原因となった千太郎くん自らが、彼のトラウマを取り除いてあげることが出来たんだね。
それこそが、坂本さんの想う”幸せ”の定義なのだろうー。

あ、ちなみにこれは個人的な意見だけど、ワタクシの場合だったらこの状態で「あ〜、幸せっっ♪」ってならないよ。
だってトラウマのせいで結局、アメリカ留学が中途半端に終わっちゃったじゃん。
イコール大学院中退になっちゃったじゃん。
坂本さんの能力を考えたら、やっぱりこれはもったいないことだったって思うよ。
今すぐにでも、坂本さんにマスター修得を促すよう、千太郎くんに話をつけたい。

紆余曲折という言葉ではとても収まり切れないくらい、様々なエピソードと交錯があって、遂に結ばれた千太郎くんと坂本さん。
ってか、結ばれた後での初めての告白…。
おせ〜〜〜よ、千太郎!!!!!!
弱冠12歳でキスから入るし、坂本さんのプロポーズまがいの言葉でいきなり腰に手を回すし、常識人気取ってる割に変化球で攻め過ぎでしょ!!!

さあ、明けましてトドタケの視線を避けられない翌朝。
コレ、確実に土日だね。
さすがの千太郎くんでも、平然と出勤するのは難しいでしょう。
”ぐったりする側”坂本さん、無事に(?)動けたのだろうか…。
クッション無しでは過ごせないだろうし。


千太郎くんもこれで11年分のモヤモヤした気持ちがようやく吹っ切れましたな。
テクニシャン気質だし、今後は相当に仕掛けそう(笑)
坂本さんは千太郎くんに本気で迫られた時点では、「まあ、なるようになれ…!」的な楽観主義で構えていただろうけれど、彼を受け容れてから、ある意味本当の苦悩が始まりそうー。
まだまだ道は平坦ではないはずだ。

分析の締めにこの名言を投入。
『ジタバタするのが楽しいんだよ、恋愛(これ)は!!』(byしきぶゆかり)



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どうも〜!
せいりゅうさんからまたまたいただきましたよ!
今回の花恋に対する熱いセンサカ人の気持ちが凝縮したような・・・熱い、熱いよ、せいりゅうさん…!!!
永年の悲願がついに・・・!という気持ちを分かち合えるセンサカ仲間がいて、幸せです。ありがとう、ありがとう!
花恋の方をリアルタイムに見てない方は、じっとコミックの出待ちかと思いますがぜひぜひ今回のは本屋に走って、この喜びを体験して欲しい…!と切に願う毎日です。
いや、センサカって本当にいいですね!
これからも彼らを見守っていきましょう〜(*´o`*)ノ
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