夏休みの宿題 〜 かまきりの観察

小2の妹さんが7月中頃に体長約2cmのカマキリを2匹捕まえてきました。「どうするの?」ときくと「かわいいから飼う」とのたまわる。一瞬、え〜っ!、と思ったけど夏休みも近いし自由研究にするのもいいかと思って観察日記をつけるようにいいました。小3のお姉ちゃんは「みてるだけ〜」です。


「えさはなにがいいの?」ときくので「バッタでもやっておいたら」と言ったところ、いつもはチンタラとしか動かないやつが「わかった〜!!」といって外に出ていったかと思うと、まもなく10匹ほどバッタを捕まえてきて、得意そうに「ほらっ!!!」。かくして我が家のリビングにはカマキリの入った虫かごと、えさになるべく捕まったバッタが入った虫かごが並んでおかれる事になりました。

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カマキリは脱皮を繰り返して大きくなっていくのですが、今回観察した2ヶ月ほどの間に7回も脱皮をしました。その度に食欲も増えていきます。ただ、自分より大きい獲物は苦手のようで、逆に逃げてましたね。で、脱皮をして自分が大きくなると捕まえて食べてしまう。あの小さな頭で良く考えてるみたいです。



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ある日、虫かごの中を覗いてみたらカマキリのかたわれがいません。良く見ると「かま」だけが残っている。どうやら「共食い」をしたらしい。子供に聞くとバッタをやるのを忘れたらしい。弱肉強食の世界です。
ところで、バッタの口はどこに有るか知ってます?今回えさ用のバッタもしげしげと眺めてたのですが、胸のあたり(実際は顔が長いだけでなんですけど)に有るんですね。初めて知りました。




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これが7回目の脱皮したものですが、触覚や「かま」のぎざぎざまできちんとわかるんですよねぇ。カマキリがバッタを捕まえるのは決まって虫かごの天井からぶら下がった状態でした。地上で捕まえるとバッタが足を動かした瞬間自分が吹っ飛ばされるからでしょうか?で、近くに来たバッタを、一つのかまは頭、もう一つのかまは腰の部分を「ガシ」と掴んで、まずは首筋というか喉笛あたりから食らいつきます。急所を良く知ってるんですね。後は頭の先からワシワシと食べて奇麗に食べ尽くしてました。(時々足の先っぽが残ってたりするけど・・・)



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これが我が家に2ヶ月ほど飼われているカマキリさんです。おかしな格好をしているのは7回目の脱皮の直後に虫かごの天井から落下したようで、羽が伸びきらないまま固まってしまったようです。この状態になってからは自分でえさを取る事ができなくなってしまったので、どうしているかというと・・・妹がバッタの首根っこを「プチッ」とひきちぎって(ナンマイダブナンマイダブ)成仏させた後、カマキリの前においてやってます。おかげで最近は少し元気になってきたのですが、自然界に返すとすぐ何かに食べられてしまいそうなので、当分ここで飼う事になりそうです。




カマキリって何でも食べるんですね。バッタがいなくなった時、家の中を飛んでたハエをたたいて、それをカマキリの前に持っていったら食べたし、クモも食べたし、食時の時に余った豚肉も食べてたなぁ。でも、いつまで飼いつづけるつもりなんだろう?

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