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公共経済のシミュレーション分析

2000年

東洋大学 経済学部 専任講師(執筆当時) 上村敏之

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経済学専攻でコンピュータ言語に興味のある学部大学生・大学院生へ

 コンピュータの発達とともに、コンピュータを利用した経済分析の適用例が広がってきました。ここでは、主に公共経済を分析対象とした、コンピュータ・シミュレーションの手法について紹介いたします。公共経済のシミュレーションについては、いくつかの大学院で講義を行ったこともありますので、その経験にももとづいて記述しています。

 ところで、私がコンピュータを本格的に学びだしたのは、大学院修士過程のときでした。いまの時代に照らしてみれば、決して早くはありませんでした。ちょうどOSがMS-DOSからWindows3.1に移行している時期で、まだMS-DOSの知識がなければ、コンピュータをうまく扱うことはできませんでした。そのことが、私にとっては好都合でした。現在のコンピュータは、ユーザー側からみれば非常に使い勝手が良いのですが、ある種のブラック・ボックスになっており、どうしてプログラムが動くかについて考える必要がないからです。

 おそらく私は、コンピュータがここまで発達していなかったら、経済学の研究者にはなっていなかったでしょう。コンピュータ・プログラミングによるシミュレーション分析を、とりわけ公共経済に適用した研究を続けてきました。その経験を生かし、以下では、コンピュータ言語Fortran90(フォートラン)もしくはVBA(Excelマクロによるビジュアル・ベーシック)を使って、経済モデルを提示してそのアルゴリズムの例を示します。

目次
第一部 プログラミングの基礎
1.Fortranについて
2.上から下へ・右から左へ
3.DO-END DO文による繰り返し
4.IF-END IF文による条件判断
5.サブルーチン
補足 Fortranプログラムの作成から実行まで
第二部 数値解析による経済分析の基礎
1.不平等度の計測
2.収束計算 (勾配法 二分法 ニュートン法 二変数極値問題の解)
3.家計行動 (消費行動 労働供給行動 貯蓄行動)
4.静学的一般均衡分析 (労働供給外生モデル 労働供給内生モデル)
5.動学的世代重複モデル
第三部 公共経済シミュレーションへの応用
1.最適所得税:部分均衡モデル
2.税制:静学的一般均衡モデル
3.税制:動学的世代重複モデル (均衡財政 財政赤字)
4.年金:動学的世代重複モデル
第四部 VBAによる経済分析プログラム
1.プログラムの利用方法 (必読)
2.第二部 数値解析による経済分析の基礎
3.第三部 財政シミュレーションへの応用

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