12月31日(金)
 
 なんという早い1年でしょ。
 ここ数年の「時」は、加速しているようです。
 3倍くらいの早さで時間が動いているような気がします。
 必死の製作をしていた日々もずいぶん昔のことのように思えるし、そのあと息もつかずに突入した
公演日程も気がつくと年内終了してしまいました。
 私が突っ走ってるのではなく、時間が突っ走ってる感じです。
 オリンピックって今年のことだったよね?と思い出してみたり、なんとも妙な気すらします。

 ともあれ、今年は27公演で終了しました。
 「びんぼう神と福の神」は15公演が終りました。
 メンバー不足の中での作品でしたので、一人で何役もというのは当たり前。
 しかし、その時々、登場動物
(カラスとか、ねずみ、めんどりとか)の持ち手も変わり続けました。
 
ちょい役のようながら、舞台の雰囲気を左右する大事な要素なだけに、その度に別稽古もして、突入からずっと緊張ある公演ばかりでした。

 そして
、舞台がちょっと安定してきた頃、突如、最大級緊張公演は、やってきました。
 今月のある公演当日、でずっぱりの主役の急病!という事態が起きました。
 開場30分前には、この公演どうしようか……中止にしようか、出直そうか、他にやれることはな
いか……と頭の中はめまぐるしく動きながら……何故か立ち稽古も始めてました……。
 で、3人で、人形の持ち手を変え操るという快挙…!じゃない、離れ業!…でもない、危ない橋!
の割振りで立ちました。
 この無謀な公演を打ったことがいいことか悪いことは、いまだに判断はつきません。
 ひとつひとつの公演を大事にしたい思いは、私達の中には合言葉のようにあります。
 楽しみに待ってる子ども達や園の予定があって、ここで何もせず帰る訳にはいかないという気持ちと
ちゃんとした舞台の内容を届ける、ということのふたつがぶつかりあってました。

 でも、
通しの数も多くなっていたので、お互いの動きや流れがわかるから演れる!、という思いは
ありました。それでなければ、やはり出直し公演を選んだろうと思います。
 結果、外から見ると危なげない舞台だったようなので、日記にも書けちゃってるんですが、しかし、
これは後々まで語り種になりそ〜ですわ。

 しかし、チームワークというか、非常事態には強いメンバーだなとあらためて感心もしました。
 生真面目さと本番度胸だけは、どこにも負けずにあると思いますわ。

  Yu「やるの?」
  私「うん」
  Yu「やるのね?」
  私「うん」
  Yu「やるのねっ!?」
  私「うん」
  Yu「みなさん、やりますよ!!」
  皆「うん」
  私「……」

 かなり打合わせ不足と思いながらも、本番前のお互い見合わせた顔は、信頼で行けるというか、
「行くぜ!」という高揚感もある顏してました。
 影マイクで台詞を通しながら音出しもせい〜!、と言われたIKUちゃんは武者震いもしたようです。

 そんなふうに〜♪ こんなふうに〜♪
 うちらはくらして おりました♪ おりましたっ!♪      ってか〜。 
  
 訳わからん歌ですが、「びんぼう神と福の神」の挿入曲で、「うちら」の部分は「おとこ」です。
 身内はこれで歌い納めて下さい〜。 

 んが、ゆっくり正月気分にはひたれません。
 新年早々活動開始でございます。
 一年は、あっという間、だぞ!
 やることが山のように待っているぞ!
 お持ち帰りのパクパク人形割り当て分は縫ったかぁ!?
 私は、まだです……。