淡水緑藻GGSPの培養方法(本格版)
淡水緑藻GGSPの培養方法(本格版)は、2ヶ月以上の培養を目的とした本格的な方法です。
ミジンコ・ワムシを長期に渡って培養する場合に向いています。
●1.最初に準備するもの
@ 4L程度のペットボトルまたは同等品
※梅を漬けるガラスビンも便利です。市販の梅ビンは8Lのものが最大です。
※ミジンコ・ワムシ培養の安定のために2セットの培養をお奨めします。
A 30〜70Wの小型オートヒーター(26℃程度)
B 小型エアーポンプ
C 小型エアーストーン
D 簡易エアフィルター(自作してください)
E GGSP淡水緑藻液(添付品)
F 藻類万能培地の素(@〜D液:添付のボトル)
G 水道水3〜5L
H 市販の塩素中和用ハイポ(1粒)
I 蛍光灯(10〜20W程度)
J 5cm角のアルミフォイール(蓋用)
※簡易エアーフィルターは、4cm程度のエアーホースに綿やティッシュペーパーを詰め、両側にホースジョイントを付けた簡単な構造です。
●2.セットの方法
@容器、オートヒーター、エアストーンなど、培養容器内に投入する器具をキッチンハイターなどの殺菌剤に漬け置きします。
A洗剤成分をよく洗い流し、写真のように水槽とヒーター、エアーストーンをセットします。
B水道水を容器の8割まで投入し、塩素中和用のハイポ1粒を入れます。
C簡易エアフィルターをエアポンプとエアストーンの間にセットし、ハイポ溶解のために送気します。
D藻類万能培地の素(@〜D液)を番号順に撹拌しながら添加します。
EGGSP淡水緑藻液全量を培養容器に投入します。
F容器上部をアルミフォイールで蓋います。
G蛍光灯を点灯します。
※水温が充分保てる場所(20〜30℃)や季節ではヒーターは不要です。
※エアーストーンは容器の底にセットしてください。
※簡易エアフィルターはポンプとエアストーンの間にセットしてください。
写真 準備品の例
●3.培養方法
○安全な場所で培養してください。
○培養開始から3日以内に増殖が確認できます。
○初期に培養液が白濁することがありますが、その後に緑色に変化します。
○培養を続け、容器の反対側が全く識別できない濃度になれば出来上がりです。
○ミジンコ・ワムシ培養に使用する場合は1回に2L以内をペットボトルから分取してください。
●培養量が全量の1/2〜1/3になったら新しい培養液を添加します。
○洗浄した容器に消費量と等量の水道水を入れます。水道水は塩素抜きの必要はありません。
○藻類万能培地の素を規定量順次添加します。
●藻類万能培地の素の追加購入についてはこちらをご覧ください。
●淡水緑藻GGSPの特徴、追加購入についてはこちらをご覧ください。
●4.使用方法
(1)添加量
淡水緑藻GGSPは無害の緑藻です。添加量の基準はありません。10L当たりに1回100cc程度が常識の範囲です。
(2)添加方法
異生物の混入を避けるため、容器内にスポイド等を直接入れてはいけません(殺菌ピペットの場合は可)。洗浄したコップなどの別容器
に適量を採り、その後にミジンコ・ワムシ等に与えてください。
●5.注意事項
(1)飲用厳禁
淡水緑藻GGSPそのものは人畜無害ですが、培養中に雑菌が発生している場合がありますので、口に入れないでください。
(2)冷蔵厳禁
淡水緑藻GGSPは生きています。低温でも死滅しませんが、光が当たらない場所では長期保存はできません。
(3)光照射について
蛍光灯の照射は1日当たり12時間以上行なってください。連続照射が理想です。蛍光スタンドが準備できない場合は明るい場所(15〜30℃)
に置きます。直射日光が当たっても構いませんが、水温が30℃以上にならないように注意してください。
(4)培養温度について
淡水緑藻GGSPは非常に強い生物です。5〜35℃で生存可能です。増殖温度は15〜30℃です。増殖しない場合は温度を適正な範囲にしてください。