スターターキットによる淡水ワムシの培養方法(1〜3L規模)
●1.最初に準備するもの
@ 2〜4L程度のペットボトルまたは同等品
※梅を漬けるガラスビンも便利です。市販の梅ビンは8Lのものが最大です。
A 30〜70Wの小型オートヒーター(26℃程度)
B 小型エアーポンプ
C 小型エアーストーン
D 簡易エアフィルター(添付品)
E ワムシ培養体(5,000個体:添付品)
F GGSP Green Water(添付品)
G 水道水1〜3L
H 市販の塩素中和用ハイポ(1粒)
I 蛍光灯(10W程度)
J 5cm角のアルミフォイール(蓋用)
※水温が充分保てる場所や季節ではヒーターは不要です。
※蛍光灯は必ずしも必要ではありません。観察用と考えてください。
※培養温度20〜30℃
●2.セットの方法
@容器、オートヒーター、エアストーンなど、培養容器内に投入する器具をキッチンハイターなどの殺菌剤に漬け置きします。
A洗剤成分をよく洗い流し、写真のように水槽とヒーター、エアーストーンをセットします。
B水道水を容器に投入し(容器の8割以下)、塩素中和用のハイポ1粒を入れます。
C簡易エアフィルターをエアポンプとエアストーンの間にセットし、ハイポ溶解のために送気します。
※エアーストーンは容器の底部にセットしてください。
DGGSP Green Water 約10mLを培養容器に投入します。分取容器は清潔なものを使用してください。
Eワムシ培養体(5,000個体)全量を培養容器に投入します。
F容器上部をアルミフォイールで蓋います。
G蛍光灯を点灯します。
※ワムシ増殖の有無を観察する場合には蛍光スタンドを容器の反対側にセットし、透過光にするとよく判ります。
写真 4L培養準備品の例(左:準備するもの 右:セット例)
●3.培養方法
○安全な場所で培養してください。
○培養1〜2日を経過すると餌料のGGSPが消費され、培養液が透明になると同時にワムシが肉眼で確認できるようになります。
○GGSP Green Waterを10〜50mL与えます。与える量は培養液が少し濁る程度です。厳密には12時間で培養液が透明になる量です。
○量を加減しながら1日2回、GGSP Green Waterを与えます。培養を継続したい場合はGGSP Green Waterを与え続けます。
※給餌をストップするとワムシは餓死して消滅します。ワムシが必要な期間はGGSP Green Waterを与え続けます。
※市販のクロレラ液などを使用する場合は与える量を加減してください。基本は12時間で透明になる量です。
○培養開始後5日を経過する頃には使用可能量に達します。3〜5L培養の場合、1日に500ccのワムシ回収が可能です。
○仔魚などの様子を見ながら1回に回収するワムシ量を調整してください。
○回収した量と等量の水道水を追加してください。
○培養液の量が低下した場合も水道水を追加してください。追加用の水道水は塩素抜きの必要はありません。
○拡大培養したい方は容器等をもう1セット準備し、培養ワムシ500ccを接種します。GGSP液等を適量添加して培養します。