CONTENTS
●使用親魚について
●輸送方法
●成熟・馴化飼育
●採 卵
●初期飼育と飼育段階
●採苗成績について
●費 用 等
●そ の 他
1.使用親魚について
淡水魚類は地理的隔絶があるため、地域によって遺伝子に違いがあることが知られています。
ドジョウも例外ではなく、九州と本州では明らかな違いがあることが認められています。ドジョウの場合、
完全なタンク養殖であり、食用であれば良いのですが、水田養殖やトキやコウノトリの生餌として使用する
場合は自然界に放流することになりますので、地理的に大きく異なる地域のドジョウの使用を避ける必要が
あります。
心配を残さないために、使用する親魚は依頼者側で御用意ください。わむし屋方式の採卵では以下の条
件の親魚を必要とします。送る前24時間以上はエサ止めをしてください。
@成熟したメス4尾
採卵には3〜4尾を使用します。1尾は予備と考えてください。
A成熟したオス9尾以上
オスは生きたまま使用可能です。メスの3倍を目安に用意してください。オスの成熟度が受精率・孵化率
に大きく影響します。
※ 尚、採苗が終了しましたら、お送り頂いた親魚はお返しいたします。
2.輸送方法
水3Lに親ドジョウを入れ、酸素を充分充填して冷蔵便でお送りください。80サイズで輸送可能です。心配
でしたら気に入った方法でお送りください。
成果品(採苗した稚魚)と返送の親魚についても同様の方法で輸送します。
3.成熟・馴化飼育
お送りいただいた親魚は、必要に応じて塩浴を施し、25℃下で1週間以上の馴化飼育を行います。尚、お送
りいただいた親魚の成熟度が弱い場合は協議の上、成熟飼育を施します。
4.採 卵
採卵・採苗は以下の一般の方法で行います。オスは生きたまま使用します。
@採卵方式
性腺ホルモンによる半自然採卵法を採用します。
A使用薬剤
リンゲル液、ゴナドトロピン(性腺ホルモン)、アミノ安息香酸(麻酔剤)を使用します。
5.初期飼育と飼育段階
採卵・孵化を確認できましたら飼育ステップに進みます。失敗した場合は今後の方向を協議します。飼育ス
テップは以下の通りです。
@前期仔魚の保護飼育
A淡水ワムシの投与
B未受精卵の除去と容器変更
C淡水ワムシ+海産ワムシの投与
Dブラインシュリンプの投与
E配合飼料の試験投与
F完全配合飼料飼育
完全配合飼料飼育への移行までには約2〜3週間を要します。飼育期間は飼育温度や飼育密度によって異な
ります。
6.採苗成績について
以上の方法による1ヶ月後のわむし屋の採苗実績は2,000尾〜10,000尾です。同じ親魚を連続して用いる場合は、
産卵後3週間で採卵可能です。
7.費 用 等
費用は、採苗の一連の操作を行なうための基本料金と、1,000尾単位で区切った飼育管理料金の合計です。
@基本料金
・・・・・・・・・30,000円(税別)
A飼育管理料金(1,000尾当たり)
・・・・・・・・・10,000円(税別)
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