ぼくに炎の戦車を
ぼくに炎の戦車を
| １１月３日（土・祝）～１２月１日（土 | 赤坂ＡＣＴシアター |
| １２月８日（金）～１２月１１日（火） | 梅田芸術劇場メインホール |
| ２０１３年１月３０日（水）～２月３日（日） | 国立劇場（ヘオルム劇場） |
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作・演出 |
鄭 義信 |
| 翻訳 | 川原賢柱 |
| 美術 | 土屋茂昭 |
| 照明 | 増田隆芳 |
| 音楽 | 久米大作 |
| 音響 | 井上正弘 |
| 衣装 | 前田文子 |
| ヘアメイク | 川端富生 |
| 男寺党指導 | 南基文 |
| 擬闘 | 栗原直樹 |
| 振付 | ＡＮＪＵ |
| 舞台監督 | 榎太郎 |
～CAST～
| 柳原直輝 | 草彅剛 |
| 李淳雨（イ・スンウ） | チャ・スンウォン |
| 大村松代 | 広末涼子 |
| 大村清彦 | 香川照之 |
| 大村明彦 | 高田翔（ジャニーズＪｒ.） |
| 永井靖男 | 成河（そんは） |
| 紅子 | 馬渕英俚可 |
| 木下高史 | 青木宗高 |
| みすず | 安寿ミラ |
| 高大石（コ・テソク） | キム・ウンス |
| 趙成秋（チョ・ソンジュ） | ザン・ドクジュ |
| 呉春鶴（オ・チュナ） | イ・ヒョンウン |
| 梁南星（ヤン・ナムソン） | キム・ヒョンギュ |
| 朴鐘茂（パク・ジョム）＆チェ・ホンギル | キム・ウンシク |
| 鐘鳳柱（キム・ボンジュ） | ジョン・テファ |
| 福 | 星野園美 |
| チェ・ホンスン＆美姫（ミヒ） | ちすん |
| 不夜城のピアニスト | 朴勝哲 |
| 男寺党の綱渡り | 清水恒男 |
| 男寺党・憲兵隊ほか | 水谷悟 |
| 男寺党・憲兵隊ほか | 西村聡 |
| 男寺党・憲兵隊ほか | 川守田政人 |
| 大須賀 ほか | 根本大介 |
| 女給・市民ほか | 新田えみ |
| 女給・市民ほか | 大隣さやか |
| 女給・市民ほか | 清水由佳 |
| 男寺党音楽 リ・ジュホ ミン・ジュノン チョン・シニ リ・チャンソプ カン・ミョンズ |
２幕の始まる前にはナムサダンの綱渡りがあり
最後はチャスンウォンさんによる綱渡り！圧巻でしたね～～
初めて見たときには１０回以上落ちられたので気が気じゃありませんでしたが
スンウォンさんのところに駆け寄る草彅さんやドクジュさんのお姿にも感動してしまいました
さっそく観劇記、いや感激記行ってみよー！
感動しました！笑って泣いて、ドキドキして・・・
こんな舞台にお目にかかれようとは！
そしてこんな素晴らしい舞台に
我らがヤンさんがご出演くださったこと！
ほんっとに嬉しい！
心から嬉しい！
共演者も凄いですよ
あの国民的グループＳＭＡＰの草彅さんです！
ひょえ～～～
かつて美少女アイドル、今や演技派女優広末涼子さんです！
ひょえ～～～～
そんでもってチャ・スンウォンさん！！
あいにく韓流は詳しくなくて、でもきっと泣く子もだまるスンウォンさんなのです！
ひょえ～～～～～～
そしてとどめが、香川照之さんであります！！
香川さんですぞ、あの香川さんだぃ！
映画にドラマに引っ張りだこ、果ては歌舞伎の舞台にも進出しちゃうという
龍角散もびっくりの香川さんなのです！
ひょえ～～～～～～～～～～～
こんな大きな舞台はグリークス以来でしょうか！
おまけに青木宗高さんもご共演ってことで
見る前からテンション高い高い～～～～
チケット代も高い高い～～～（笑）
ってわけで、へそくりはたいて新幹線乗って、お江戸赤坂ＡＣＴシアターにて初見
大阪梅田で２度観劇いたしました
感激記を書くにはいささか時が経ってしまっているのですが
大丈夫、多分書ける！と確信がありました
何故ってほんとうに感動したんだもん！
あの時客席で感じた感動はまだ身体の中にしっかりとどまっているんですもん！
でも一応昨日「喜劇悲劇１２月号」で戯曲全編読みました
読むと観るとで大違い
読むとなんと内容の重いことか
韓国の方はどう感じられるのかは想像つかないのですが
日本人の私から見るとかなり日本に対して批判的・・
いや、厳密にいうとあの頃の軍部を、でしょうか
これをもし笑いの演出なしで観たらドっと疲れるだろうな～と思いました。
３時間４０分、耐えられません！
ところが実際にお芝居として観たものにはずっしりくる重さはなく
実に楽しく切なく心揺さぶられあっという間に時間が過ぎていきました。
随所に笑える演出が施されていて、深刻な場面も暗く重くなりすぎず
テンション落ちずに見ることができる
「笑い」っていいですよね、
心の毛穴が開く感じ、心の鎧がはがれちゃう感じしますもの
笑うことで感性柔らかく、いろんな感情の感度も高くなるように思います
たとえば、仲違いした直輝と淳雨が教室で言い合う時、
窓の枠から松代さんや靖男さんがのぞいたり、ひっこんだりしてますよね
ホっとするんですね
靖男さんが、脱営した理由・・・凄いこと言ってますよね
けれどなんと女装していて、裾をふんわふんわさせ
そこからふんどしとお尻がちらちら見えるっていうね
憲兵隊に見つかったら即刻捕まっちゃうようなこと
日本の教科書には載っていないこと
お尻チラ見せしながら言ってますよ
でもあのちら見せのおかげで、押しつけがましく感じない
お芝居なんだよ、考え込まないで、知ってくれるだけでいいんだよっていう作り手側のスタンスがうかがい知れる
客席で安心していられる
お芝居として楽しむことが出来る
韓国のヒョンウンさん・おかまちゃんの春鶴さんの存在も、良かったですよね
「なんで日本人なんかと仲良くするのよ！」
半分嫉妬で半分は反日感情、それをおかまちゃんのキャラクターでキュキュッと包んでしまう
ほかにもいっぱいそういう場面ありました。
そしてわははと笑ったあとには、すぐ涙・・・・・
じわ～～～～ときちゃうんですね
それは、人と人、友情だったり家族愛だったり、
男寺党（ナムサダン）を守るため、掟に従い可愛い家族をひとり切り捨てねばならない
その子が死んでも土に埋めてただ石を積むだけ・・
朝鮮人と日本人の血が流れる男
頭から血を流す朝鮮人の愛しい人の横で「私は日本人です！助けてください！」と叫んでいた
愛しい人に面差しの似た女性を妻としたのは何故？
息子を捨て、キライだと言われ「好きになってくれと言ったことはない」と言い捨てる男
そんな男を愛する女
父と慕う息子
主義主張が曲げられず、裏切った友を許せないまま、友に死なれた男
呆けた母を柱にしばりつけて勤めに出る女
息子を奪われひとり異国で生きる女
悲しい人がいっぱい・・・
私が一番泣いてしまったのは、大村パパと息子かな（パパって＾＾；）
父親に憧れて会いにきて、裏切られた怒りをぶつける場面は号泣でしたね
赤坂では泣きすぎて声が出ちゃいそうでした
辛すぎた・・・
それが大阪に来たときには演出が変わっていて、ふたりの格闘ではなく
父親に殴りかかろうとする息子をみんながひっぱって止めて転ぶ
それを繰り返すという演出になっていて
泣きながら笑ってしまうという場面になっていました
これもアリだなっ、好きだなって思いました。
だって、クールビューティーみすずさんや松代さんまでが
あ～～れ～～～と転んでくださるんですよ！
あ～～こんなことまでやってくださって
ありがたや～ありがたや～～と
舞台を拝みたくなりましたね
そしてそんなこんながあって
辛すぎる運命を背負った父と息子が最後に心通わせるシーンで
泣きました～～
素直に落涙です
化粧なんてはげちまえ！どうでもいいよ！ってくらい泣きました
まだあったあ～
大石（テソク）と大村のシーン
「これは私の兄であります！」も泣きました～～
南星くんにも泣かされたし・・・
逆に笑った場面で印象的だったのは
木下絶命の場面（笑）
これは爆笑でしたね！十二夜ぶりにお腹かかえて笑いました！
これは３回やるから良いのです！
２回でやめるのなら、最初からやるなっ！ですよ
ほんまにええ間ぁで「まだ生きとる～」言わはりますな
「ほんとにじゅんちゃんやった人？」（ＮＨＫドラマ１０「はつ恋」参照）
ヤンさん同様、私もそれが可笑しくて座席からずり落ちたいくらい笑かしてもらいました！
青木さんと馬渕さん最高でした！
ドタバタギャグもありました
我らがヤンさん・みすずさんとパク先生の教室のシーン
教室の戸やら窓やら閉めたり開けたりするシーン
ドタバタドタバタおもしろかったです。
やってる人が「はあはあ」言うてバカバカしい鬼ごっこしてるのがおもしろい！
私は大好きです！
ただ、ヤンさん何度か指をはさんじゃったそうで（お茶会談）それは心配
どうぞ気を付けてくださいね
そのあと、教室でみすずさんが床を這ってってパク先生のほっぺにチュっして
今日のところはこれで・・・っていうのはウケましたね～
最高だった！
チュッの間も、「今日のところは・・」の間も
さすがコメディエンヌでもあるヤンさん！！
笑いがいっぱい来てて嬉しかったな～
チュッだもんね
チュッ
キャイーーーーーーン
そのあと突然肉食女子に変身してパク先生にガバってシーンも
どＳヤンさんらしくて（おい）
面白かった～～
あ、ヤンさん話になると止まらないぞ～
アラスカまで行っちゃったみすずさんもおもしろかったし
紅子さんや福ちゃんに慕われてるみすずさんも素敵だったな～
最後、直輝さんの挨拶を涙しながら聞いてるみすずさんも素敵だったし
大正ロマンな着物に洋髪がとてもよく似合われて
お次の衣装はアッパッパ！！
アジサイ模様のアッパッパ！！
しかも踊るアッパッパヤンさんです！
アッパッパで踊るチャールストン！
ダンス！ダンス！です
チャールストン風のダンスはベリベリチャーミングでした！
パイノパイノパイの踊りなどは、その時代の感じが良く出てたし
ヤンさんの指先、ちょっとした腕の伸び具合などダントツで魅力的
そしてチャールストンのダンスは
１幕の幕を下ろすにふさわしい品の良い素敵なダンスでした
お茶会によりますと、チャーミング風のダンスは最初もう少し簡単な振りだったそう
でも演出家のチョンさんに「ダメ～～」って言われて高度に振付直されたんですって
ダンスだけでなく、高田翔くんの「バカムスコ～」とか「イキサツ～」や
木下と紅子さんのタンゴも振付られたそうです
わーい＊＾＾＊
そして「カチューシャの唄」
♪カチューシャ可愛いや、別れの辛さ～
ピアノの伴奏でしっとり歌われ、さすがね～～と客席をうっとりさせてらっしゃいました
１６日のお茶会でも歌ってくださいました＊＾＾＊
このように安寿ミラさんとしても、ＡＮＪＵさんとしても大活躍だったわけであります！！
ほんとに嬉しい！！
こんな嬉しいことがありましょうか！
素晴らしい舞台に出てくださり、みすずさんという粋で気丈で情深く美しい女性を息づかせてくださり
もう大満足です
２０１２年は「十二夜」に始まり「ニジンスキー」「クリンドル・クラックス」「ぼくに炎の戦車を」
「ニジンスキー」の銀河劇場以外はすべて初めての劇場
赤坂レッドシアター、世田谷パブリックシアター、赤坂ＡＣＴシアターに立たれるヤンさんを見ることも出来ました
幸せだった～～～
まだまだ応援しますよ！
ヤンさんが新しい世界に飛び込まれれば、私もついていきます！
ヤンさんが今まで歩いてこられた道も大好きですが
これから歩まれる道も、きっと大好き
年が明ければ、韓国での公演があります。
私は行きませんが、韓国の公演も舞台の神様から祝福されますように！
心から祈っております。
テンションだけ無駄に高い雑文、失礼しました
最後に劇中、もうひとつ使われていた
ウィリアム・ブレイクの詩を
その名は歓び（よろこび）
「ぼくには名前はない
まだ生まれて二日」
おまえをなんと呼ぼう？
「こんなに幸せだから
ぼくの名前は歓びなんだ」
歓びよ、おまえに降りそそげ
わたしのかわいい歓び
生まれて二日のいとしい歓び
歓びとおまえを呼ぼう
笑っているね
歌をうたってあげる間に
歓びよ、おまえに降りそそげ
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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