MIRA ANJU
DANCE CONCERT
FEMALE
Vol.6

2003.7.11〜13

 天王州アイル アートスフィア

7.16

 名古屋 アートピアホール

7.18・19

 宝塚バウホール

7.21・22

 新神戸オリエンタル劇場

キャスト

安寿ミラ
縄田晋 萩野信明
楓沙樹 紀元由有


またもやって来ました!
暑い夏!‥‥‥これが涼しいんだけど^^;
燃える夏!!‥‥‥体脂肪も燃やしたい!
客席総立ちのFEMALE!!

なんでヤンさんは、あんなに素敵なんでしょう!
カッコ良くて美しくて、ダンスの切れ味も、流れるようなやわらかな線も
舞台で輝くヤンさんは最高です!
(最初から結論^^;)

しかもです!
このFEMALEの構成演出も全部ヤンさんなのです!
衣装のデザインだって、装置の大きさ決めるのだって
全部ヤンさんが総責任者なのです!!
全部全部、ヤンさんが背負ってらっしゃるのです!!
これは凄いを通り越してアンビリーバボーなのです!!

強力なスタッフ・キャストの皆さんと共に
ひと夏をかけて創りあげられた「FEMAEL Vol.6」の幕が
今年も上がったのです!!


『妖しいアヒルの子』

のっけから、こう来ました!
ヤンさんを語るにピッタシな形容詞『妖しい』アヒルの子

森の中の湖‥‥鳥たちの羽ばたきの音‥‥揺れる湖面
あひるのヒナたちが遊んでいます
「ぼくの羽が一番きれいだ」「私の羽を見て」
はばたきを競い、仲良く遊んでいたけれど
ある時、ヒナたちは気付きます。
1羽だけ色が違うことに‥

「おまえは黒いじゃないか!」「あなたは友だちじゃない」
「一緒に遊ぶのイヤよ」「あっちへ行け!」
大きなヒナのくちばしが、黒いヒナの目を突きました。
黒いヒナの目から、血と涙が一緒にこぼれました。
それからしばらく黒いヒナは湖にやってきませんでした。

眼科に行っていたのです。←パシ!\☆

モトイ

ところがある時、
黒いヒナのことを忘れた4羽のヒナたちの前に
それはそれは妖しい雰囲気をたたえた1羽の鳥が現れたのです。
傷付いた目をおおった黒いマスク、ただひとつ残った左目が
次々に4羽のアヒルたちを虜にしていきます。
1羽堕とすたびに、ニヤっと笑う片くちびる‥‥
ああ〜〜最高でございます〜〜〜

すっかりハートを盗まれた4羽のアヒルたちは深い湖にしばし呆然と漂うのでした

すると!ジャーーン!!
とても可愛い美しい鳥が!白鳥が「こんにちは!」って湖に飛び込んできたのです!
「キャ!」と隠れる4羽のアヒル
「待って!私よ!」と追い掛ける美しい白鳥!
「まさか‥‥あの子?」
「そうよ!私よ!」
黒いヒナは美しい白鳥となって、友だちの所に戻ってきたのです!

「どう?私、綺麗になった?
仲間はずれにされて悲しかったけれど、もう忘れたわ!
こんなに綺麗になったんだもの!!」

それからというもの、白鳥とアヒルたちはいつまでも楽しく遊んでいましたとさ。
オワリ。

白鳥になったヤンさんは、バレリーナ
クルクル動く瞳も、小首かしげるしぐさも、指先から足先まで
華やかで可愛くて‥‥☆


『赤ずきんちゃん、気をつけて』

赤ずきんちゃんのお話の主人公はもちろん赤ずきんちゃんです
しかし、FEMALEでは悪役の狼が主役を取ってしまいます。
だから、「赤ずきんちゃん、主役を取られないよう気をつけて」なんですね。

ちがう?(笑)

昔々とは言っても、1960年頃‥‥ヤンさんがお生まれになられた頃でしょうか←パシ!\☆
アメリカの田舎町から、スターになってひと旗揚げようと
ふたりの男の子がニューヨークへやってきました。
ふたりの姿は、どこから見ても完璧なおのぼりさんでした。

ニューヨークの狼が、そんな二人に気付かないはずはありませんでした。

「ちょっと、金あるの?♪」
ふたりの前に突然現れた狼は、なんと!!3匹‥‥いや、女性が3人‥‥‥
トリオザウルフ
ピチピチボディーでアハンとためいき
「財布だして‥‥♪」

そ、そ、そげな〜〜〜〜〜〜
おのぼりさんは逃げようとするけれど、怖いお顔でひとニラミされたらもうおしまい

あとはこん棒で叩かれるわ、ハリセンでぶったかかれるわ
上着までひっぱがされて、ズボンのポケットにつっこんだ有り金全部
巻き上げられて、絵に描いたような『トホホ‥‥』

「ま、こんなものね」
札束を手に怖くてオカシなブロンドオカッパの狼さんはニンマリ笑いましたとさ。

オ・ワ・リ。

ブロンドオカッパピチピチギャング3姉妹はなかなかイケテましたね〜
普段は3人でステージでトリオ漫才かなんかしてんでしょうかね?
ハリセンもチャンバラトリオ直伝か!ってくらい
決まってましたしね〜〜

このシーンは遠慮なく笑わせていただきました!
叩かれる縄田さんや萩野さんの表情も、
無表情にかつリズミカルに彼等をたたく沙樹ちゃんも由有ちゃんも
のびのび発散して楽しんでられましたよね*^^*

爆笑のツボは
ヤンさんのクールな♪この顔で♪
♪財布出して♪がだんだんゴッド姉ちゃんになってくる所
渾身のハリセン
上着の裏に縫い付けられた、札束

しかしですね〜〜、ヤンさんのエンターティナー性っていうの
限り無いですよね〜
ヤンさんの「シカゴ!」ヴェルマを観たい!と心底思いました。


『嘆きのシンデレラ』

登場人物
シンデレラ(娘)‥‥ミラ・アンジュ
青年‥‥ススム・ナワタ
少女‥‥ユウ・キモト
マダム‥‥サキ・カエデ
男‥‥ノブアキ・ハギノ

少女は何も疑っていませんでした。
青年のまっすぐな瞳は自分だけを見つめていると信じていました。

青年は迷っていました。
嬉しそうに微笑みかけてくる少女と、自分の探し求めるものの間で‥‥

昔々、香港の片隅に、母と娘がふたりきりで住んでいました。
貧しい暮らしでしたが、ふたりは仲良く幸せに暮らしていました。
母はいつも娘にお話しを聞かせてやりました。
娘は母の美しい声で語られるその話しが大好きでした。

『ガラスの靴を落とした女の子が、王子さまと結婚して幸せに暮らしました』
そんな話しを母の膝に頭をもたせかけ
いつもうっとりしながら聞いていました。
王子さまと幸せになりたいな‥‥
そんな可愛らしい夢がいつも娘の心を明るく照らしていたのでした。

ところがある日突然、母が病に倒れたのです。
母を医者に見せるのには、大金が必要でした。
母と娘は途方にくれましたが、
ひとりの男がやってきて、大金の代わりに娘を連れて出ていきました。

「おかあさん」娘は泣きました。
男は「おまえが働いて母親を助けてやるんだな」と言いました。

娘が連れてこられた所は娼婦の館でした。
マダムは娘を一目見て気に入りました。
「この娘は金のたまごになるかもしれないね」
娘は何も分かっていませんでしたが、
「今日からここで働くのだよ」と
優しそうなまなざしでマダムに言われ、コクリとうなづいたのでした。

マダムの予想どおり、娘はやはり金のたまごでしたので
マダムは娘をたいそう可愛がり大切にしてくれました。

けれども、娘はいつまでこんな暮らしが続くのだろう?と
毎日泣き暮らしていました。

「いつか君をここから連れ出してあげるよ」と男の人に言われ
まだか、まだかと待ったことが何度あったでしょうか。
自分の部屋の小さな窓から見える街の灯りは小さくて
毎日一生懸命、働いていれば、魔法使いのおばあさんが現れて
私を舞踏会に連れていってくれるかもしれない
そんな夢を見ては自分の心を慰める毎日でした。

「おかあさん‥‥」娘の枕はいつも涙で濡れていました。
「王子さまはまだ来ないの‥‥‥」

そんなある日、ひと組の若いカップルが店のカジノにやって来ました。

一目見て娘はこの青年こそが「私の王子さま」に違いない!と信じ込みました。
青年は娘の視線の異様な輝きに戸惑いましたが
娘のあまりに儚げな姿、大きな星空をうつしたような美しい瞳に
すっかり心を奪われてしまいました。

娘は情夫の目を、青年は少女を裏切ることを恐れましたが
マダムは全てを察し、ふたりを逃してやりました。
少女は忘れられた娘の扇に
情夫はその少女のうろたえように
ふたりが逃れたことを知ってしまいました。

娘と青年が過ごした愛の時間はとても儚いものでした。
情夫の出現に青年はあっけなく姿を消し
娘が夢みた王子さまとの幸せはまた音をたてて砕けたのでした。

ガラガラと砕け散る音が娘の頭の中で響きました

おかあさんの顔、マダムの優しそうな
青年のまなざし、男の力、少女の自分にはない健康な笑顔が
ぐるぐると娘の脳裏をかけめぐり始めました。
誰を追い掛けても自分を抱き締めてくれる人はいませんでした。

ひとりぼっち‥‥ひとりぼっち‥‥

王子さまは来ない‥‥

わたしはシンデレラにはなれないの?

おかあさん、おしえて‥‥

THE END

と、可愛く勝手に話しを作ってしまいました^^;

だって本音を書くとR指定になってしまいそうなんだもの(笑)

カジノ台をはさんだヤンさんと縄田さんの
思いのからまるダンスは圧巻でしたし
カジノをしきるマダムのたまおちゃんのなんと貫禄のあること!
扇さばき、さいころさばき、カッコよかったです〜。
ゆうちゃんの歌には涙がホロリだったしネ。
ごくろうさま、だったのは萩野さんでしょうか?
イヤがるヤンさんにせまらなくちゃならないんですもん
内心ビビったりなさってたのでしょうか?^^;

そしてベッド上のダンスからが綺麗でした
せつなくて透明感のある、哀しいダンス
こういうシチュエーション、ストーリーを全編ダンスで見せきってしまわれる
官能的で美しく透明感と清涼感さえある‥‥
『品格』なのでしょうね
ヤンさんには何物にも代えがたい『品』がおありなのです!


次はブレーメンの音楽隊、
いやいや、FEMALEスペシャルバンドによる
エリザベートより「マダム.ヴォルフのコレクション」の演奏です

そしていよいよ
『ブレーメンの舞踏隊』

この舞踏隊の踊りを見れば盗賊たちも恐れをなして逃げてしまうという
迫力満点のダンスシーン
観客は逃げるどころか、もう舞台に釘付けくちづけハンダづけ

‥‥‥‥‥力尽きました‥‥‥‥‥

なんて‥‥弱音をはいてちゃいけません。
ヤンさんは、これを全部踊られるたんですから!
わたしゃキーボード打っとるだけなんだから、頑張れ〜〜〜

これまでの3編「あひるちゃん」「赤ずきんちゃん」「シンデレラ」
別名「スワンレイク」「シカゴ」「香港」とも言う‥‥
が、ストーリーと、それぞれにキャラクターのあるシーンでしたが
後半はマジで「ダンス見せます!」って感じだった。

ミュージカル「エリザベート」の曲だし
「ブロークン・エンジェル」の曲だし
連想されるストーリーもキャラクターもあるのだけれど
「ブレーメンの舞踏隊」では
曲のイメージをダンスで表現しきった‥‥
いや、違うな‥‥
この音楽で踊りたいから踊るの!そんな感じ‥‥

まずは「愛の死の輪舞(ロンド)」
♪とおいむかし〜同じように〜
ヤンさんのソロから始まりました。

ダンサーたちが揃い、不可思議な世界を創り出していく
「闇が広がる」
振りと音と照明がビシッ!と決まって
ドキドキするダンスだった

静寂が訪れ、スポットに浮かび上がるのは
スツールに腰掛け、フルートを持つヤンさん

♪♪♪♪♪〜〜「私だけに」

音を出すだけでも大変なのに、メロディーを奏でてられる
うぅぅぅ‥‥‥‥泣けるぜ
も〜〜、ほんとにヤンさんったら可愛いんだから〜〜〜

演奏が終わり、温かい拍手に包まれ、一瞬安堵の微笑みを浮かべられますが
優しいメロディーにボレロのリズムが刻まれ
(ここの編曲大好きです!!ながいわさんバンザイ!!)

「私が踊る時」
萩野さんが「命かけてます」という
ヤンさんと萩野さんのダンス!!
曲も大好きだし(宝塚版エリザでは、ハンガリーの戴冠式のあとトートとシシィが銀橋に出て歌う歌)
思い出すだけでもゾクゾクするくらい好きなダンスでした

そしてとどめが
「最後のダンス」だあ〜〜!!!
文句あるか!?ってくらいキレルは曲がるわ、飛ぶはかもし出すわ
心拍数上がりまくりになって、呼吸困難になりそうなくらい
迫力があった
ヤンさん初見の友人はこの舞踏隊のダンスに涙こぼしてました

「ハムレット」がハムレットを演じるためだけに彷徨っている亡霊であったように
このダンスを踊るためだけに存在している舞踏隊であった
と、私は感じました

そして盗賊隊を蹴散らす勢い以上に
盗賊隊もきっとひれ伏すだろう舞踏隊のダンスだったのですね
(と、無理矢理ブレーメンの音楽隊にこじつけてみるっと^^;)

ダンサーたちが勢ぞろいして深々と頭を下げて
客席もおくりたかった拍手を心置きなくすることが出来て
はー、終わった〜とひと満足するのですね。

ステージ上の満足と客席の満足を和ませるような次のシーン


「魔法がとけて‥‥」

なんと楽屋裏なのですわ〜
ニクイ演出ですよね。
しかも今まで舞台を縦横無尽に行き来し舞台を形作っていた白いパネルの裏が
ひとりひとりの楽屋前だったのですわ〜〜
なんてことだ!!
素晴らしいアイデアじゃありませんか!!

「おつかれ〜〜」と吉田鋼太郎さんの声が響き
FEMALE4の白石加代子さんといい、今回の鋼太郎さんといいなんて豪華な声の出演なんでしょう!!
「ゆう〜」「なわちゃん」と声をかけて
最後に「ミラ」

キャッ!「ミラ」だって!!
「ヤンさん」って呼ばれるヤンさんはよく見てるけど
「ミラ」って呼ばれてるヤンさんって初めてみたんだもん!!
聞くところによりますと、初日には「ミラ〜〜」って声がかかったんですってね
聞きたかったわ〜

「次の作品が決まったよ」「モンテ・クリスト伯だ」
「もちろん、エドモン・ダンテスだよ」
「主役じゃーん」

「また男か‥‥‥」ぼそ

もお〜ヤンさんったら〜〜
その間、最高ですわ*^^*
オチをつけて下さった後は即「フルートの彼」の話しに‥‥

楽屋裏の恋のお話なんですね。
モンテで共演される橘いずみさんの「フェリーボート」でしっとり
語りかけるように歌われます。
素敵な歌ですよね。

♪ちゃんと食べてるよ、お酒減ったよ、楽しめてるよ〜

心配しないで元気にしてるから‥‥って歌うヤンさんが好き

そんなミラさんを励ます仲間達
たまおちゃん、ゆうちゃん、縄田さん、萩さん
いいなあ〜〜
等身大のこれがヤンさん??
やっぱり少し甘えたさんなんだ〜
とっても大人で仕事きっちり〜な方なのに時折お見せになる涙‥‥
これに弱いのよね^^;

橘いずみさんの「タフ」でタフに生きましょう!!

椅子に座ってそれぞれに終わったな〜と表情で幕
素敵なラストシーンでした。


カーテンコールは「ウィズアウトユー」

2002年のディナーショーでのラストダンスでした。
ヤンさんの今の思いをこのダンスで全て表現して下さる
虹色の照明をあびてまばゆいばかりに輝くヤンさんなのに
どこかやはりモノトーン
シンプルで情感あふれ美しい

鳴り止まぬ拍手に何度もこたえて下さるヤンさんやキャストのみなさん
ありがとうございました


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