HAMLET

2004.2.13〜2.14

  新神戸オリエンタル劇場

2004.2.20〜2.29

  東京芸術劇場

ハムレット

  安寿ミラ

ホレイショー

  旺なつき

オフィーリア

  植本潤

ガートルード

  天宮良

ポローニアス

  栗田芳宏

ローゼンクランツ・座長・墓掘り

  間宮啓行

クローディアス

  山谷勝己

レアティーズ・ギルデンスターン

  河内大和

フォーティンブラス

  舘形比呂一

ピアノ伴奏

  宮川彬良

一幕  二幕

待ちに待ったハムレット再演!
バレンタインの熱気むんむんの新神戸オリエンタル劇場で
幕をあけました。

再演だけど再演じゃない
前とすっかり変わってしまった、などの前情報に
わくわくするやら、ドキドキするやら
フォーティンブラスが登場しちゃうっていうし
クローディアスの役者さんは代わられるし
あ〜〜〜いったいどうなるの〜〜

という気持ちで客席につく初日。
だから初日って好きなのですわ。
まっさらな空気を味わえるのですもの‥‥


舞台には初演と同じテントがつられています。
それ以外は何もありません。

下手側舞台袖のピアノに宮川さんが座られ
いよいよ始まるのですね。
場内暗くなり、シンと静まりかえったその時
舞台右奥の天幕が上がり光りが射し込みました。
大きな黒い影が動き‥‥
影の主は亡霊‥
舘形さんが少し青みがかった灰色のフードのついたマントで身をつつみ現れました

ゆっくりゆっくりゆっくり歩まれ
テントの中央まで進まれると、魂を解放するように
身体を、腕を、大きくのばし、天を仰ぎ‥HA--

もうひとりの亡霊、旺なつきさんが同じマントに身をつつみ現れ
「北極星の西に見えるあの星が‥‥」
舘形さんと入れ代わりにテント中央へ

亡霊たちに引かれた荷車がテント中央に斜めに停まり
黒いマントのハムレット!
ヤンさんが〜〜〜〜

もうここまでで十分劇に引き込まれてしまう

あとは沈黙‥‥←オイ!終わってどうする(笑)

いえいえ、もちろんこの後はクローディアスとガートルードが
ハムレットに「無益な嘆きは地に投げ捨て‥」と
なだめすかすのですが
当然ハムレットはそんなことに耳は貸さない
“目に見えるものはすべて演技”
とハムレットが言い放った時、亡霊役者たちはみな驚いたように振り向く

何故?

自分達が亡霊であること
演技をやめれば実体は消えてしまう
『ハムレット』の芝居を演ずる演技以前の演技まで鋭く否定されて驚いたから?

しかし芝居は続けられ
ハムレット以外の役者たちはテントの外へと彷徨い出る
ハムレットの独白「硬い硬いこの身体‥‥」である

そして祝宴
飲めや歌えのドンチャン騒ぎ‥‥
ポローニアスの説教の場面も続く
ポローニアス、オフィーリア、レアティーズの3人の他は
灰色フードマントの名もない脇役たち
ヤンさんはフランスからやってきた紳士亡霊だったっけ?
コンダクターポローニアスの指揮棒は軽やかに動く

レアティーズは旅立ち
オフィーリアはハムレットととの事を父親に告白
祝宴は終わる

荷車上にはハムレットひとりが残り、そこへホレイショーが登場。
「寒いな」「風が肌を刺す」の場面。
父王ハムレットの亡霊は
エルシノア城に棲む亡霊とともに現れる

ホレイショーの制止を振り切ってハムレットはこう叫ぶ
「おれの運命が呼んでいる!」
天幕の切れ目から現れては消える亡霊たち
ひとりの気高い亡霊がハムレットに何かを伝えんとしている
父王ハムレットの亡霊か?
舘さまの妖気をふくんだうねるようなモーションが
城の空気を大きく撹拌していく
亡霊の声はあちこちからこだまし、ハムレットの心にしみ込んでいく

「極悪非道な殺人に復讐せよ!」

ホレイショーにうちあけたくともそれは出来ない
しかし復讐は行わなければならない

「この世の関節がはずれてしまった‥‥」

亡霊たちが天幕の中にあらわれ、
ハムレットは狂相を見せていく。
初演ではラストの決闘場面で使われた曲だった
虚ろなまなざし、口元に浮かぶあやふやな笑み、荷車をなでながら
時に身体の重さに耐えかねたように車輪にもたれかかる
オフィーリアは怯えのぞいている

見物人は不安でたまらない

やがてハムレットは天幕の切れ目から彷徨い出ていく

クローディアスとガートルード登場
ロゼギルを呼び寄せハムレットの様子を探らせる
ポローニアスが登場し
「ハムレット殿下ご狂乱の原因」を歌い上げる。

ここは笑えました*^^*
稚拙ともいえるラブレターに「いしししし‥‥」と
笑う亡霊コロス
もちろんヤンさんもそのひとり。
それになんとヤンさんがオフィーリアへの手紙を歌うのです!
♪いとしいオフィーリア〜〜
でもまじめなんだかどうだか‥‥‥^^;
ロムさんは身悶えしながら同じ様に歌ってらっしゃるし‥‥

ふっふっふ

そしてハムレットvsポローニアスの場面

魚屋です!魚屋‥‥
ここの歌は初演と同じ。
でもハムレットはずっと荷車の上、
寝転んだりはされなくて、足のばしておすわりされてたり。
ただ、ポローニアスに背中を向けている時、
ふとよぎる嫌悪の表情‥‥

「狂ったふりをしている」というのがとてもよく分かりました

で、ハムレットvsロゼギル!

ちゃんとした会話
でもね、ハムレットの「悪い夢さえ見なければ」で
ガラっと3人の雰囲気は変わるの
深い地の底から響くような悪夢の呼び声のように。
(東京を観てこれは亡霊の声でもあるのかな〜とちょっと思った)
この芝居ではひょうきん系の一面を多く見せて下さってる間宮さんの
太くて奥深さを感じさせるお声にちょっとドキッ。
けれどもまた「女を見ても同じだ」で
コロっとひょうきんモードに変わる。
このあたりニクイワ‥‥
(ロゼギルの肩にぶら下がって足ぶうらぶうら‥‥お茶目さん☆)

旅役者たちの賑々しい登場は荷車の移動をもって行われ
荷車は舞台中央から右奥へななめに着けられる。

役者たちが次々に降りてハムレットとの再会を喜び
「なにかひとくされやってくれ」というポジションは
役者たちがハムレットを中央にバックコーラスのように立ち並ぶ。
「確か大向こうには受けなかった」とハムレットが言うと
シュルシュルシュルとしぼみ
「キャビアと同じで高級すぎたんだ」で
ムクムクムクと復元する

ふふふ‥‥おもしろい

アイネーアスが物語るお芝居をハムレットはテントのひだりはじ
樽の椅子に腰掛けて見物

天宮さんと河内さんがマントをひるがえしながら熱演
植本さんも加わりお芝居は盛り上がるが
ハムレットは時折苦悩に表情をくもらせる
アイネーアスが語るように我も復讐へと赴くのか‥‥

ロムさんの歌はやがて
♪残虐を慰みにせしピラスの刃!!
ハムレットは短剣をかざし、クローディアスに突き立てんと‥‥

するところで「結構だ‥‥」
ある目論みを胸に明日の芝居を約束し
復讐を決意する

役者たちは、ハムレットの独白の間にマントで身をつつんだまま
舞台上に彫像のごとくオブジェとなる。

そしていよいよ
to be or not to beの場面〜〜〜
ヤンさんの静かなる独白

今度はどんな尼寺かしら〜〜〜とワクワクすることこの上なし!
そしたらナント!!
ハムレットが怖れている‥‥怯えている‥‥
オフィーリアから逃げている
「お前の父親はどこにいる?」
‥‥‥狂っている‥‥狂っている‥‥
感情の変化に脈絡がない

「尼寺へ行ってしまえ!」も勢いでただ口走ってしまう
オフィーリアの泣叫ぶ声に最後の「尼寺へ行ってしまえー!」だけが
本気に聞こえた

凄い‥‥ヤンさん‥‥‥凄いよ‥‥

そしてオフィーリア
「昔を見た目で今のありさまを見なくてはならない」
ハムレットと交錯し姿を消し
「見物人が来た。きちがいに戻らなくては」
亡霊たちがハムレットを囲み溶暗。

ヤンさんのハムレットの独白は、
今迄のハムレットを演じてこられた方の独白とは違うような気がする。
客席に届け!といった感じでなく
心にある言葉を自分で喋って自分で聴いている
そんな感じだ

しかしその独白を亡霊たちも聴いているのだ
天幕の切れ目から。
自分の出番はまだか‥‥‥
お前の科白はもう終わったのか‥‥
俺に命を
私に命を‥‥早く出番を‥‥

天幕の外は無重力
魂だけがゆらゆらと揺れている

それから、それから 14年‥‥じゃなくて14日(笑)
東京芸術劇場での千秋楽観劇

2幕の始まりは暗闇から‥‥
天幕の切れ目から現れた亡霊たちが
そのままにあった樽や段を荷車に積み、移動させ
劇中劇の舞台と客席をしつらえる。

舞台右奥に荷車が置かれ、
その上にハムレット、クローディアス、ガートルード、ポローニアス(観客たち)が並び
対面(といめんと読んで欲しい)
舞台左手前に語り手ロムさんと、劇中劇の王・王妃、河内さんと植本さん
ロムさんの語りがおもしろいのですわ〜〜
美女で二枚目のロムさんなのに〜
あの声域の広さには感服!

劇中劇の王河内さんは樽2段の上でブロークンなマイム。
王妃植本さんははちゃめちゃ(笑)

私、この劇中劇大好き!!
おにぎり作る王妃!←なんでおにぎりやねん!(笑)
やもめになって飛ぶ王妃←それはカモメや!(笑)
「あ、2度と、2度と、2度と〜」←しつこ〜〜〜い!(笑)
「とまれ」で回転止まる←とまれの意味が違うやろ〜!(笑)
と、いちいちツッコミ入れたくなる*^^*
こんなんメチャメチャ好きですねん〜(笑)
あ〜〜、もっともっと笑いたかったわ〜
中でも最高なのは
「とまれ〜」
友達も爆笑しかけて、ウッとこらえてた
一幕の栗田さんのコンダクターもそういやバカウケだったな〜〜
コンダクターってしきり屋ポローニアスにぴったりなキャラだしね*^^*
このお笑い体質は一生治らんだろう!!
でもそれでいいのだ!!わっはっは。

でも笑いの中にも当然毒がしかけてあって
「二夫にまみえぬそなたの決意」に
二夫にまみえたガートルードは狼狽する

初演はハムレット以外全員が劇中劇の役者だったので
客(ハムレット一家)の反応が見えなかったものね〜

で、ハムレットは?と言うと
あんよぶらぶら‥‥義父にちょっかい、‥‥は神戸の方がワルガキだったかな?
東京はちょっとお行儀よくなってたみたい
でも無邪気に劇を楽しんでバカを装ってる。

この無邪気さ‥‥
カッコ良くて色気があって無邪気‥‥
こんな雰囲気出せるのって、安寿ミラさんか藤原竜也君か!!って感じよね〜〜
イシシシ‥‥‥

そしてとうとう王の暗殺!
クローディアスは怒り狼狽し芝居をやめさせる
その間に荷車は動き、舞台前面中央に。

ハムレット「ホレイショー見たか?」
で♪手負いの鹿は鳴かせとけ〜
なんですよね〜〜
この曲ってシャイクスピアの原作から
こうだったんじゃないかってくらいピッタリだわ〜。

歌が終わりハムレットvsポローニアス
荷車(この時は舞台中央に縦に鎮座)上のハムレットの前に亡霊たちが居て
ポローニアスが「いたちか?」「くじらか?」
って言うと亡霊たちが指でいたち(キツネだけど)したり
くじらみたくするんだけど
この演出はちょっと^^;
一幕でも「ヘボナの毒を」で亡霊たちが耳に毒を流し込んでたけど
言葉だけで十分じゃないのかしらん?

それにアキコ・カンダ先生の振りみたいだし〜〜←ビシバシ!!\☆

もとい

ハムレットさまのソロ。
♪魔力が働く丑三つどきだ〜
は〜〜素敵〜〜

♪この心が許しませんように〜〜

クローディアス「あいつはどうも虫が好かん!」
ロゼギルを呼んで
ハムレットをイギリスに遣わすとし
クローディアスの独白「俺の罪は悪臭を放ち」
天に懺悔するクローディアス
懺悔するクローディアスを殺しても復讐にはならない
(死んでからも悪夢を見させようということなのかしら)
クローディアス、荷車の引き手の十字架、ハムレットの3人が
呪われた一枚の絵のようだったわ

そしていよいよメインイベント!!
母ガートルードとの場面です〜〜〜
私の今回のツボはここです!!

どこへも行かせない

どこへも行かせない

どこへも行かせない‥‥行かせない‥‥‥行かせない‥‥ない‥‥ない

ひや〜〜〜〜〜そ、そ、そんな〜〜〜〜〜
もお〜〜初日から私は座席でひっくり返っておりました〜〜

ガートルード天宮さんの女っぷりも潔く
男女逆転の妙ですわね〜〜
観てる間はそんなこと思う余裕もなかったけれど
終わった今思うとなんだか不思議。

舞台中央、荷車上のハムレットとガートルード
右にクローディアス 左に王(舘さま)
初演ではテントに描かれた絵を見て兄と弟の似姿を比べてたけど
今回は舘さまとクローディアスがいるのです。
クローディアスは病菌にやられた麦の穂のごとくうなだれていて
舘さまは美しく鍛えられた腕をのびやかにくねらせ
力強くハムレットの前を通り過ぎていく

舘さまの腕の筋肉〜〜〜
きれいだった〜〜
ヤンさんとふたりお並びになると古代キリシャの彫像のよう

「ほら出て行かれる‥‥」と虚空を見つめるハムレットと
天幕に雄々しく消える舘さま
印象的な場面でした〜

王妃「お前は私の心をまっぷたつに裂いてしまった」
ハムレット「それなら悪い方は捨て良い方を残して清く生きて下さい」

なんて分かりやすい要求だろう
でも出来ないことよ

僕はイギリスへ行かされる

これもたまらなかったですわ〜
なんであんなに素直で可愛いの?
まるで5才の男の子が甘えているみたい
なのに、なのに、素敵なの!
なんで〜〜〜〜!!!??

ヤンさんだから!!

ところでハムレットはこの時、
母の眼前でポローニアスを殺し
母は全部、クローディアスに打ち明けてしまいます

クローディアスはハムレットの命を絶つ!と決め
ロゼギルにそれを命じました。

ハムレットはそれを知らずにイギリスへ出発です。
クローディアスは怒り猛々しく(なんかどっか優しいんだけど^^;)
ハムレットは相変わらずどこふく風、すっとぼけている

このイギリスへ出発だ!のシーンが良かったですね。

新しい曲ですもの!
フォーティンブラスのテーマ!?
大海原が見えるようだった
荷車が船となり、大海原をすべるように進んでいく
海の風をうけているハムレットのなんとカッコ良かったことか〜
ほれぼれしちゃう(ハート)

その後の細かい展開はちょっと忘れてしまったのですが
オフィーリア狂乱の場面だったでしょうか?

宮川さんの音楽と歌が素晴らしかったわ〜
(そうそう、東京では幕間に「あの人はもういない♪」のメロディーがずっと流れているの。)
ハムレットに尼寺へ行ってしまえ!と言われたからか、
心が砕けてしまったからか
オフィーリアは髪を落としてしまいます

ここはどうなんでしょうね〜?
神戸では「え?」という戸惑いはあったけれど笑いはなく
レアティーズやクローディアス、ガートルードの大きな嘆きに泣けましたけど
東京では笑いもおき、泣けなくて残念でした。
泣きたかったよ〜〜(T T)

レアティーズとクローディアスは決闘の約束をし
ホレイショーはハムレットからの手紙を知らせる。
この時、ほんのちょこっとだけ
ハムレットさまが姿をお見せになるのよね*^^*
そしてオフィーリアの死

墓掘りの場面です〜
待ってました!!‥‥っていうのは変?^^;

いよいよここからが山場ですもの。
どうしたってワクワクしちゃいますわ〜〜
間宮さん好きだし*^^*

話しの展開は初演と同じなので(あたりまえか^^;)はぶきますが

墓掘りとハムレットの会話の後、ハムレットその人だったと分かった時の
「あちゃあ〜〜」とコソコソ消えていく姿がおもしろかったわ〜

ほんとの髑髏(しゃれこうべ。で変換したらこうなった〜!)は
ボール遊びでなく棒倒しの道具にされるのがオチになり。
墓の中は荷車の下。

レアティーズの抱き起こしたその人が「美しいオフィーリア」だった
ハムレットはオフィーリアを抱き締める。

そして自分が海賊の難を逃れ立ち戻ったいきさつを
ガートルード、 ロゼギル、クローディアスが横一列に並ぶ間を縫うように
ハムレットとホレイショーが話しながら進む

そのまま決闘の場面となり
レアティーズとハムレットが剣を選ぶ
フェンシングのような長い剣でなくかといって短剣でもない

剣をかざすヤンさんのなんてカッコいいこと!!

初演の決闘場面も印象的だったけれど
今回の本格的で美しい動きの殺陣も素敵ね〜〜

なんてたってカッコいいのよ〜!!

それにつきるの!!
キャーなんてもんじゃない!

身体中ハートマークよ==!!

レアティーズの河内君もずいぶん男っぷりが上がって
素敵になられてた

引き分け!ってホレイショーが叫んでるのに
後ろから斬り付けるレアティーズ。
その時の「何故だ?」というハムレットの振り向き方が素敵なの〜
半分悲しそうなあのお顔が〜〜
ガートルードはお酒に毒が〜と絶命し
レアティーズもハムレットの反撃に絶命。

ならば毒よ効き目を見せろ!

クローディアスも刃に倒れた
(ここが一幕のアイネーアスのお話と同じなのね。曲も歌も)
凄い迫力だったわ〜
女優さんとは思えない!
ハムレットそのものだった。

そして

「ホレイショーもうだめだ‥‥」
ホレイショーの腕の中で
「あとは沈黙」と
ハムレットは目を閉じます。

その目を閉じたお顔が綺麗のなんの〜〜〜〜
見とれてしまうのですわ〜〜

そして元の亡霊に戻っていくのですが
神戸では亡霊達に囲まれてヤンさんは立ち上がりフードをかぶったと思うのですが

ナント!

東京では舘さまがその大きなマントでヤンさんをくるむように
隠してしまわれるのです〜〜〜

うわあ〜〜〜
何故だかもう心臓ハクハクしちゃいました〜

だって綺麗なんだもん
マントにくるまれるヤンさんも、くるむ舘さまも!!
凍らせてそのまま永遠のものしてしまいたいくらい!!


荷車で去る一座
このシーンは何度観てもいいですね〜〜

無常感に涙がこぼれてしまいます

舘さまも一座を見送り、ゆっくりと腕をあげおろしてHAーー

闇となります。

終わったな〜〜と思うのはまだ早い!
皆でフォーティンブラスの大合唱!!
ずらっと並んだ役者さんたちの貫禄にほ〜っとためいき

そしてハムレットがフォーティンブラスを讃え

いよいよフォーティンブラス舘さまの登場!!

ひと踊りされたら

なんと!ナント!!NANTO〜〜〜〜〜〜

ヤンさんと一緒にダンスなのよ〜〜〜

こんなことがあっていのか!!
舘さまとヤンさんの
凛々しくカッコ良くこんなぜいたくなものを観てよいのかあ〜〜!!!

良いのだ〜〜〜〜!!!

うわあ〜うわあ〜うわあ〜〜

心臓が何個あっても足りない、まばたきする間も惜しい
口ポッカア〜〜〜ンとあけたまま見とれてしもうたじゃないか〜〜〜

終わるやもう嵐のような拍手!!
拍手!拍手!!

きゃあ〜〜〜〜、ありがとう〜〜〜
最後にこんな素晴らしいもの見せてもらえるなんて〜〜〜

感動の拍手はいつまでも鳴りやまないのでした

終わり

さて、ヤンさんのハムレットですが

元宝塚だからこそ!のハムレット
果たしてそれだけでしょうか?
あのハムレットは宝塚の男役とは違うと思うのです。

上手く言えないけれど
役者安寿ミラにしか出来ないハムレットだったと
私は思うのです。

ヤンさんばんざーい!

素晴らしいスタッフの皆さん、キャストのみなさん、ばんざーい!

「ハムレット」ばんざーい!