その6

2005
リア王 ロミオとジュリエット
血の起源 白石加代子・源氏物語

1月

リア王〜影法師
原作・シェイクスピア 演出・栗田芳宏
大槻能楽堂

白石加代子さんのリア王

大槻能楽堂
能楽堂‥‥ずっしりした屋根、太い柱、板、木の呼吸、
足を踏み入れるだけで何やら厳かの気持ちになる。
演出は栗田芳宏さん、音楽は宮川彬良さん、主演は白石加代子さん。

白石さんのリアは圧倒的でした。
墨をたっぷりふくんだ太い太い筆で、書き込むように
リアの言葉が深く心に刻み込まれます。
一番凄い!って思ったのは栗田さんの演出。
能楽堂に息づくシェイクスピアの世界。
簡素で何もない舞台のうえに限りなくイメージの広がるリアの世界。
とてもよく分かり、各個、全体の動きも所作にも無駄がひとつもなくて
音は和太鼓の幾種類かの音色とピアノのみ。
2時間休憩なしのお芝居だったのにあっという間に終わってしまいました。

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1月

ロミオとジュリエット
原作・シェイクスピア 演出・蜷川幸雄

シアタードラマシティー(梅田芸術劇場)

藤原竜也くんの「ロミオとジュリエット」
もうすんごく良かったです〜〜〜
竜也くん可愛いったらありゃしない
杏ちゃんもファン心を嫉妬させないいいあんばいの可愛さ。
小鳥のようなキスでね☆キラ!
ほんと可愛いの
愛する人にめぐりあえた喜びを全身全霊で表現する若いふたりのエネルギー!
戯曲読む限り、「なんておバカなふたり」って感想しか持たなかったのに
今日のロミオとジュリエットは愛しくて愛しくて‥‥‥
乳母でなくとも、ロレンス神父でなくとも思わず応援したくなる‥‥おろかさを遥かに超えてある一途さ純真さ‥。
竜也くんはやっぱり凄い!
また、蜷川さんの演出がカッコ良くて
「ウェストサイドストーリー」逆輸入?金網越えるシーンみたいにロミオが2階へ3階へと飛び下りたり上ったり、モンタギュー、キャピレットの若者たちも今どきの若者で衣装も皮のパンツだったりジーンズ。
親しみやすいロミジュリでした

シアターガイドロミオとジュリエット公開舞台稽古→こちら

5月

血の起源
原作・寺山修司 演出・栗田芳宏
梅田芸術劇場(シアタードラマシティー)

かつてイランの野外の邸宅で状況劇として上演された物で、
その上演記録を元に寺山修司生誕70周年の記念の年に日本初上演となった。

演出・栗田芳宏さん、音楽・宮川彬良さん、装置・朝倉摂さん、企画・メジャーリーグ、この所意欲的に取り組む精鋭の方々だ。

主要キャストは女、安寿ミラさん、下男、舘形比呂一さん、訪問者、西島千博さん。他に少年、高塚恵理子さん、役者、栗田さん、少女たち、ダンサーさんたち。
東京北千住シアター1010で幕を開け、大阪は5月10日の一日2回公演のみ。

凄い劇だった。
まず水舞台。能舞台のような作り、舞台下手から廊下があり中央に四角いプール。そのふちはもちろん歩けるようになっていて、中には水がはってあるのだ。
舞台上手へもはける道があるが、芝居はほとんどこの四角い水舞台で行われる。

ダンサーたちは水しぶきをあげながら踊り、ひとりの女とふたりの男が
水の中で人間の営みを踊る。
女は子を産むが、子は顧みず男を見つめつづけ、子は母親を求めて捜す
女だけが詩のようなセリフ言い歌を歌う。
その他は全部ダンスとムーブメントで見せる。

色んなことを「感じた」感じる舞台であった。

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白石加代子
源氏物語(須磨・明石)
演出 鴨下信一
念願の白石加代子さんの「源氏物語」。場所はポートピアホテル、大輪田の間。
ディナーショー形式。
ディナーの前に瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」についてのお話も聞けてしめて17000円!かなりお得。
「源氏物語」は「須磨、明石と末摘花」2幕構成。
扇が一面に飾れた段差のある舞台に
赤い着物の白石さんがすっと登場されるだけでパっと花が咲いたよう。
「白石加代子さん」という一見とても普通なお名前ですが、今ではその名前を見るだけではや妖しい雰囲気を感じてしまう‥‥
雰囲気をまとわれたお名前だわ‥‥と思うのであります。
明石の君、末摘花だけでなく、都落ちの原因となった朧月夜、
色好みのお婆さん(^^;)源典侍(げんのないしのすけ)
親友、頭の中将とのやりとりは大変おかしく
老若男女美女も醜女も自由自在に読み伝えて下さる語りでした。
また、説明的ではありましたが、葵の上、花散里、六条の御息所、本題に入る前には母である桐壺の女御、また藤壷との恋も分かりやすく語られました。
その中でも特に丁寧だったのは末摘花だったように思います。
白石さんご自身が鼻を赤く塗られるほどの熱演が楽しかったです

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