MUSICAL
イヴ・サンローラン

ーイヴ・サンローランへのオマージュとして捧ぐー


2019.2.15FRI-3.3SUN よみうり大手町ホール
3.26 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

staff

作・演出 荻田浩一
音楽 斉藤恒芳
衣装 朝月真次郎

cast
イヴ・サンローラン 東山義久/海宝直人

エルザ・スキャパレリ他 伊東弘美
ルル他 皆本麻帆

ピエール・ベルジュ 大山真志
クリスチャンディオール 川原一馬
アンディ・ウォーホール 神田恭兵
マルセル・ブサック 奥田努
パリの学生、アラブの娼年 和田泰右

青木謙 RIHITO 中塚晧平 橋田康
小野沢蛍 中岡あゆみ

ココ・シャネル他 安寿ミラ

平成最後の観劇記

書きも書いたり、82観劇記

今年で20年目

40過ぎだった私もとうに還暦を超え

とはいえ宇宙の起源を思えばほんの一瞬

時の流れは気にせずに

83個目の観劇記いってみよ~~~!!!




ミュージカル、イヴ・サンローラン
東京公演もあったのですが
観劇したのは兵庫公演のマチソワのみ

よって詳しい観劇記が書けるはずもなく

ブログに少し加筆したいと思います



大好きな荻田ワールド
とりまく人々から観たサンローランを
シャッフルしてコラージュ
だから時系列もばらばら
でもそれが荻田ワールド
考えちゃだめ、コラージュされた絵画を観るように
あちこちから聞こえてくる歌や声を聴きながら
全体を味わう

初めて観たのはRhythm Rhythm Rhythm
1幕はなんとも不思議な世界だった
ヒロインはヤンさんで、まだお若かった浦井健治さんや
東山義久さん、そして女神のような存在でリーバ・ライスさん
妖しの国に迷い込んだみたいな陶酔感
初めての世界でした
それから「アルジャーノンに花束を」「TANGO DOKI DOKI」
「ニジンスキー」「DREAM A,DREAM」

荻田先生はヤンさんの魅力を十二分に舞台で咲かせてくださる
こんなヤンさん観たいの!というファンの願いも叶えてくださる
(今回のベティなんてほんとにそう!)
また「アルジャーノンに花束を」「ニジンスキー」では
荻田先生がヤンさんに全幅の信頼を寄せてくださっているのが感じられる

アリスもニジンスカも安寿ミラでなければ!
そんな荻田先生の心の声が・・・
幻聴か?(笑)
いや、なんでもいい、聞こえるんだよ!私にゃネ(笑)
そう信じてます!

また前置き長くなってしまったわ

ブログ原文に戻ります(笑)

シャッフルしてコラージュした時系列らんだむな世界ゆえ
実家の母がもし観たなら「分からへん」って言うだろうけど
分からなくても感じられればいいと思う
サンローランとピエール・ベルジュの愛の物語だもの
ピエール、素敵ね~~~(サンローランじゃないのか!)
結婚するならピエールですよ絶対に!
よくぞこの二人が出会ってくれたと思います
人と人の出会いって本当に大事ね~
怖い時もあるけれど

東山義久さん
どっちかっていうとオラオラ系のSキャラだそうですが
サンローランに限っては、自分の世界に閉じこもる内気でシャイな人
ピエールに出会って、会うと目をキラキラさせて甘えているのが可愛い

海宝直人さん
もともと繊細なイメージ、歌がとても素敵で細やかな表現
ピエールに会うと安心したように甘えている才能あふれるお坊ちゃまな感じ
失礼ながら「シークレットスプレンダー」で拝見したおりあまり踊って
らっしゃらなかったので踊れない方なのかと勘違いしてました
すみませんm(__)m

ピエールの大山さん(東京での数日は上原理生さん)
ふっくらと貫禄があり、いかにもパトロンな感じ
歌声がソフトで柔らかくサンローランを包み込むあたたかさ大きさに惚れる
パンフレットを観て1989年生まれと知り驚愕!

スキャパレリの伊東さん
歌声もコメディエンヌぶりもさすが!
シャネルと張り合う場面は実に面白かったです

ルル ルウルウの皆本麻帆さん
皆本さんの舞台はなんと3回目
「るつぼ」「魔界転生」「イヴ・サンローラン」
とても上手で「ルウルウ~」と口とがらせ言う姿はとても可愛い
赤いチュチュがモノトーンな舞台のアクセントとなり
狂言回し的な役どころを巧みに演じられていてとても魅力的でした

ディオールの川原さん
舞台経験相当おありなんだろうな~と思ったら
1990年生まれ!軽妙洒脱、大きな目がくるくるして印象的でした

神田さん奥田さん和田さん!
田つながりのトリオじゃないけど、きっちり要所をしめてさすがでした
和田さんは時々、アルジャーノンに見えちゃったりして(笑)

***
和田さんはニジンスキーの弟役でアルジャーノンではありませんでした
ニジンスキーで弟を演じてらっしゃいましたね。
ネズミのアルジャーノンを演じてらしたD☆Dの創設メンバー森新吾さんは
この頃、突然に亡くなられたそうです。37歳
まだまだこれからなのになんてことでしょう。
心よりご冥福をお祈りいたします
***

もどります

ダンサーとしてご出演の青木謙さん RIHITOさん
小野沢蛍さん 中岡あゆみさん
もスタイル良くて
モデルウォークで舞台を闊歩されると
ファッションショーに来てるみたいな気持ちになりました

ニジンスキーを踊られた中塚晧平さん
サンローランを誘惑する橋田康さんも素敵でした

そして、安寿ミラさん!
ココ・シャネル、サンローランの母ルシエンヌ
サンローランの友・モデルのベティ
サンローランにとって大きな存在となる3役を演じ分けられ
ラストにはこれぞサンローラン!というイブニングドレスで登場!

ピッタリと評判のココ・シャネル
黒のスーツにじゃらじゃら(笑)とエレガントなネックレス
口ぶりも辛らつでクール
ディオールに「私たちより遅く生まれて早く死んだから」
とのっけから言い放たれたのが面白くてたまりませんでした

男同士の恋愛に嫌悪を示していたシャネルも最後には
ビジネスパートナーとして最後まで手を取り合っていた
サンローランとピエールに
「真実の愛よ」
と天国から賞賛を送る

母、ルシエンヌはサンローランの原風景
エレガントでたおやかにサンローランの心の奥深く君臨している
舞台上では決して目を合わさない母と息子
どこか遠い目をして息子の才能と成功を喜ぶ
母という絶対的な存在であるのに、どこか夢のようなはかなさ透明感
もっと観てたかったです

そしてモデルのベティ!
ベティベティあなたはどうしてベティなの!
細身のパンツルックをマニッシュにキュートに着こなし
大きな真っ黒のサングラスが顔を半分隠しても美貌は隠せず
後ろを向いて何してるのかと思えば
タバコ!タバコを吸っては挑発的に煙をはく
どひゃ~~~~~~~
メガトン級のカッコよさ!

フィナーレにはサンローランのイブニングドレスをお召しになる
なんてゴージャスな!!

もっと舞台写真を!



舞台装置は真っ白な段々だけ
時々現れるサンローランとピエールの愛の象徴
マラケシュの噴水のある別荘

そうそう!パーティーの場面では
出演者がテーブルを持って出て動かしてるのが面白かったわ

ということで舞台の感想はこれだけです

兵庫公演はふたりのサンローランのそれぞれ大千穐楽だったので
カーテンコールにはご挨拶がありました

東山さんも海宝さんもWキャストであるお互いへのリスペクトを
語ってくださり、大変気持ちの良いご挨拶でした
貴重なオリジナルミュージカル
幸せな時間でした

マチソワでマイ初日マイ楽
マチネではヤンさんの微笑みを間近で見れて
それだけで嬉しくてふわふわ
ソワレは舞台におちる照明も全て見渡せて
どのキャストさんもまんべんなく??

ウソです^^;
やっぱりヤンさんメインで観てしまいます

舞台で輝くヤンさんを観れる幸せがずっとこのまま続きますように!

ヤンさん
素敵な舞台に出てくださってありがとうございました



読んでくださりありがとうございました

平成は終わります

令和になってもヤンさんの舞台を楽しみに頑張るわ!!

2019.4.15(平成31年4月15日)
なずな記

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