DANCE ACT

ニジンスキー

〜神に愛された孤高の天才バレエダンサ


2012.4.1(SUN)〜4.8(SUN) 銀河劇場

 CHARAKTER

東山義久
ヴァーツラフ・ニジンスキー

安寿ミラ
ブロニスラバ・ニジンスカ


岡幸二郎
セルゲイ・ディアギレフ

遠野あすか
ロモラ・ド・ブルスカ

和田泰右
スタニスラフ・ニジンスキー

佐野大樹
フレンケル医師

長澤風海
ダンサー

東文昭
ダンサー

加賀屋真聡
ダンサー

舞城のどか
ダンサー



STAFF

荻田浩一  脚本・演出
斉藤恒芳 音楽
平山素子・港ゆりか 振付



舞神降臨!

プロデューサーさんが東山義久さんに見る夢

夢を体現する人

ボクはニジンスキーだ

ボクがニジンスキーだ

他者と自分の境目がなくなり

舞台で他者として燃え尽きる

その東山さんを支えるヤンさん

ニジンスキーを見守った妹ニジンスカを演じる

ヤンさんが宝塚を退団なさってから

4作目の荻田作品

ショー・RHYTHM RHYTHM RHYTHM
ミュージカル・アルジャーノンに花束を
ショー・TANGO DOKI☆DOKI

ひとりの女優としては、愛を求め彷徨う儚げなイメージ
アルジャーノンで浦井さんの相手役として支えたように
今回も東山さんを支え、しかも舞台を締め華やかに彩る

ヤンさん、最高やし〜〜〜!!


では観劇記行ってみよー!

銀河劇場は初めての友人とともに
金曜土曜と1泊でニジンスキー観劇の旅

ロビーのお花眺めて弧を描く階段をあがる

売り切れぬうちにパンフを購入し客席へ

舞台には左右に幾何学模様の描かれた
四角いセット、真ん中は出入り口
中央にはT字型の高床式舞台


なにせ舞台が時系列らんだむでありましたから

順を追って書き連ねるなど絶対無理!

しかもヤンさんが登場された時点で
ヤンさんに視線がロックオンされてしまいますので
全体を書くなんてのも無理

いつものことですけどね^^;


ヤンさんは上手そでから登場なさるんです!

ちょうど上のちらし2のお衣装で

赤をアクセントにモノトーンのシックにしてお耽美な燕尾スーツ
クールなセリフで

私には二人の兄がいました

上の兄はスタニスラフ・ニジンスキー
幼き頃に発狂し

下の兄はヴァーツラフ・ニジンスキー
愛称はヴァッツァ

すると中央には車椅子のヴァッツァ
妻のロモラと医師フレンケル

そしてダンサーさんたちが踊り

みなさん、お衣装はモノトーン

順に書けるのはここまでです(笑)


1919年 スイスのサンモリッツ
精神を病んだ世界的バレエダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーは
医師フレンケルの治療を受けている。
ニジンスキーの傍らには、妻であるロモラが常に付き従う
だが看病に疲れたロモラは、夫への献身に努めるのと同時に
フレンケルに道ならぬ思いを寄せる。

そうなんですね〜〜
ストーリーはそういうことなんです!
一方、ニジンスキー本人は、かつて過ごした時間を、混乱した記憶の中に
浮かび上がらせるのだった

その混沌のままに舞台もすすんでいくんですね

ヴァッツァが発狂する何年前、
ロモラと出会う何年前

そんな感じで時代はあっちこっち前後して
それはニジンスキーの自伝どおりなのだそう

時代が前後することは舞台を見るのに何の妨げにもなりませんでしたけどね
むしろその感じが
ニジンスキーという人にぴったりなような気がしました

彼の生い立ち、数々の舞台での思い出が幻想的な空間の中に去来する。
それは同時に、稀代のプロデューサーでありニジンスキーのパトロンでもあった
セルゲイ・ディアギレフが作り上げたバレエ団「バレエ・リュス」の爛熟した歴史の一端でもあり
ニジンスキーとディアギレフ、そしてニジンスキーとロモラの愛の変遷を綴る物語でもあった

はい、まったくそのとおり!
ニジンスキーとディアギレフとロモラの三角関係
あらゆる意味での三角関係なんですね

ニジンスカはその傍観者
でも常にニジンスキーのそばにいるんですけどね

ニジンスキーも妹をとても頼りにしているし

ニジンスキーもディアギレフとしか巡り合わなければ
精神の破綻をきたすことも無かったんじゃないかと思うんですけどね

ロモラと巡り合っちゃったんですよね〜〜

ロモラ、野心家で見栄っ張りで
・・・ってついニジンスカ目線で見てしまう私^^;

結局はドクターと通じ合うようになっちゃって
女性として魅力があったんでしょうね〜

そして、私なりに強く感じたもうひとつの三角関係

狂気の世界にいる二人の兄とニジンスカ
ニジンスキーを狂気へと引っ張る兄スタニスラフ
こちらへ留めようとするニジンスカ

そんなニジンスカの
狂気の世界にいる兄たちを見るさめた目と
その世界を共有できない寂しさを隠した目が印象に残っています

歪んだ時空の中に展開される迷路にニジンスキーとその周囲の人々は漂い続け

出ました!漂い!
荻田ワールドのキーワード
「漂う」

しかも
歪んだ時空の中で展開される迷路!ときました。
迷ってしまったのは誰??

そして少なくともニジンスカは迷っていない
地に足をつけ兄たちを見守っている

彼らの愛憎は、やがて混沌の中に呑みこまれていく。(パンフレットより)

さすがパンフレットです!
そういう舞台なんです!




さて

東山さんのニジンスキーはすごいですね
踊りがすごい
身体の柔らかさ、かもし出すエロス
薔薇をてんこ盛りした衣装も
牧神の衣装もとてもよく似合う

ぼそぼそと喋る言葉も印象的でした


遠野あすかさんのロモラ
たおやかなようで
ニジンスキーから決して身を引かない
彼だけが自分の見つけ出した唯一のよりどころ

ディアギレフから切られても彼を愛し続けた
そんな女性がぴったりでした


ドクターの佐野さん
ロモラを思う気持ちにあふれてました


ニジンスキーの愛人ディアギレフ
岡幸二郎さんはお初です!

いつか見たいと思ってました!
美しい声と姿、毛皮もよく似合って
興行主としての貫禄もたっぷり
少年たちををはべらせてそれもよく似合う
・・・なるほど納得


ヤンさんと岡さんが舞台を引き締めてらっしゃいました

お二人の登場で
舞台の時代背景が見えるし
ストーリーと人間が浮かび上がる
ダンスショーに映画のような奥行きが感じられましたもん




ACT1 半獣神

1、アルミードの館
2、シエラザード
3、饗宴
4、遊戯
5、薔薇の精
6、牧神の午後
7、春の祭典

ACT2 神の道化

8、ペトルーシカ
9、ル・カルナバル
10、ティル・オイレンシュピーゲル
11、神との結婚
12、メフィスト・ワルツ
13、エピローグ青い神


こんな風にダンスナンバーがあるのですが

ダンスの振りもさることながら

椅子に座る、手をかける、人に寄り添う
舞台をのぞく、歩く、振り返る そでにはける
登場する、見下ろす、
などなど、
動きの一つ一つがとても新鮮でステキで

どの一瞬の動き、ポーズもキラキラと輝いて見えました

が、その分
片時も息を抜く間のない舞台

見終わったあとは少し疲れる
根つめて観てしまいますからね

1日で2回観劇された方はすごいな〜って思います




ニジンスカを演じられたヤンさんは最高です!

シニカルで綺麗でかっこよくて
クラシカルなタキシードもドレスも素敵に着こなされて
19世紀の黄昏から20世紀の黎明にかけての時代を生きた
ひとりの女性の力強さを感じました。

ニジンスキーの妻・ロモラを紹介したあとの
「フッ」という皮肉な笑みなんて、見てておもわずニヤリとなっちゃう

ランダムな時間系列や、ややこしい人の名前、人間関係も
ニジンスカが切れ味のよいセリフできっちり客席に伝えてくださるし

私はヤンさんファンですから、ニジンスカが登場されただけで
背筋が伸びるっていうか、心がトキメクっていうか(笑)

ストーリーテラーだからあまり踊られないんじゃないかと思っていたのが
とてもたくさん踊ってらして

最初のダンサーズを従えてのナンバーなんか、超かっこいい!
中央の椅子に腰掛けてるニジンスカにダンサーさんがひとりひとり
そばに来てポーズして
そのポーズがちょっとSっぽくてね
ダンサーさんたちを従えてしまってはるんですよね〜〜
萌えポイントかなり高い!
揃ったところでみなさん前に出てきてダンス!
かっこよかったわ〜〜


猫の手みたいなダンスもありました。
猫の手っていうと変だけど
その手が印象的なの
手をグーにして踊られるんですよ〜
振り付けも不思議な感じで
腕や手の使い方が独特だな〜なんてね感じたダンス


またニジンスキーの東山さんと舞城さんと3人のダンス
舞台前方中央で3人が重なって終わるダンスもステキでした!


2幕ではドレスで、靴を脱いで踊るダンスあ
綺麗だったな〜〜〜


そしてもう一度エンビに着替えて東山さんと踊るタンゴ
これが一番好きだったかも
鬼気迫る雰囲気、迫力ありましたもんね〜
もう1回踊って〜〜って思いました!
今も思ってます!

とにかくカッコイイ

ダンスだけでなく
中央の高い舞台に腰掛けたポーズも手のひらが客席向いてたこととか
舞台上手そで近くの椅子付近にいらっしゃることが多く
椅子に軽く手をかけて客席向いて立ってらっしゃるご様子には
近くにいらっしゃる〜って思うだけでトキメクし〜〜*^^*
ニジンスカ、ヤンさんにぴったりでした*^^*

ヤンさんのお衣装も良かったです
朝月真次郎さん

バリエーションが効くんですね

ドレスだと最初は全体にふんわかと、トップにもドレープいっぱいで
ドレスの上に短いチュチュ風ドレス
アールヌーボー風のベルトで
それが順に上着をはずし、チュチュをはずし
だんだんに身軽になっていける

綺麗だし合理的(^^;)

燕尾のスーツも同様でした


舞台一筋、ダンスを踊り続けてくださるヤンさん

ヤンさんのファンって本当に幸せだとつくづく思う

こんなにステキな世界へ連れていってもらえるんですもの

耽美も妖しもシリアスも
お笑いドタバタ、なんでもござれ

次はどんな舞台なんでしょう?

クリンドルクラックス!
楽しみにしています!




終わり

読んでくださりありがとうございました。


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2012.4.15記 なずな