京胡が奏でる物語
宋家の三姉妹

一人はお金を愛し
一人は権力を愛し
一人は中国を愛した

2008年1月29日(木)〜2月1日(日)
東京・池袋 サンシャイン劇場

CAST

靄齢
 安奈淳
慶齢
 安寿ミラ
美齢
 森ほさち
シャーマン
 栗田芳宏
楽師(京胡演奏)
 呉 汝俊

STAFF

上演台本
 笹部博司
演出
 栗田芳宏
音響
 呉 汝俊
振付
 港ゆりか
美術
 朝倉摂
照明
 山口暁
音響
 佐藤日出夫
衣装
 木鋪ミヤコ
ヘアメイク
 武井優子
舞台監督
 望月康彦

宋家の三姉妹

靄齢・慶齢・美齢
あいれい・けいれい・びれい

見事に韻を踏んだ美しい名前

壮大な近代中国史に名を残す

孫文・蒋介石に関わる姉妹の物語っちゅうことで

慌てて本を読み、慌てて映画を見

神戸市舞子にある孫文記念館にお参りし(お寺じゃないぞ!)

後は観劇。。。の筈が〜〜

父・齢(よわい)81才が

「宋姉妹をやるのか!」

と大変な興味の示しよう

チラシを見ながら

「一人はお金を愛し、っちゅうんは長女の靄齢
一人は権力を愛し、ということは三女の美齢
一人は中国を愛したは慶齢っちゅうことやな」

正解〜!!!!

「若いもんには分からんやろけどな
そら凄い人らなんやで」

そしてなんと!池袋まで一緒に見に行くことにあいなり候

母はなんだか嬉しそうだったなあ〜

というわけで

私にとっては別の意味でも感慨深い
観劇旅行となったのであります

それでは観劇記、いってみよお〜!

栗田さんの演出だし
絶対普通じゃないよね、と覚悟して臨んだつもりが

その覚悟でも足らんかった(笑)

想像を遥かに越えるすんげえ〜〜〜(あら失礼)

凄い舞台でした

なんなんですか?あの舞台

あんなん有りですか?

芝居っていったいなんなんですか?

栗田さんのお芝居見てるといつも思う

役者さんたちの発する言葉が

頭の中に入り込んでこんできて

景色やら状況やら
人物やら感情やら意識やら

自分の頭の中にひとつの世界が出来てしまう

時空を越えて
混じり合って混沌としてるんだけど

確かにあるひとつの世界

靄齢・慶齢・美齢の物語

舞台には大きな木の柱

左右には紗幕

中国らしいどっしり豪華な椅子が3つ

聞こえてくるのは

呉汝俊(ウールーチン)さん演奏の京胡

左紗幕の後ろで弾いておられる

なんて美しい音楽なんだろう

その音楽に導かれるように上手から美齢(森ほさちさん)登場

ゆっくりふんわり歩かれてあたりを見渡されて

下手から慶齢(安寿ミラさん)登場

キャーーーーーーーーーー

ゆっくりふんわり歩かれて上手の椅子の所で振り向かれると

「美齢」

慶齢の大きく広げた腕の中へ飛び込む美齢

孫文夫人と蒋介石夫人

そこへ長姉・靄齢も登場

靄齢は安奈淳さん、さすがの貫禄

葉に衣きせることなく
率直に辛辣に言葉をぶつけ合う姉妹

歩む道は違っても
決して離れることのない心

舞が始まれば
宝塚で育った姉妹たち

流れるように美しく

金糸銀糸豪華な刺繍の衣装も見事に着こなし

舞台に立つ凛とした美しい姿勢
上品な立ち居振る舞い

極力動きを押さえ
声に発する言葉に全てを託し
舞台を創り上げて行く

あの膨大な言葉を自らの声として発するまでに
どれだけの苦労があったろう

そこに息づかせる役と役者自身

どこまでが役でどこまでが役者さんで

役なのか役者さんなのか

いや

役であり役者さんなのだと思う

前半は三姉妹による回想だが

後半はひとりずつのモノローグ

一人芝居

小道具も大道具も何もないから

語りと言ってもいいような

半端じゃないモノローグ

その同じ言葉が背景に字幕で流れる

間違えたらばれる^^;

飛ばしてもばれる^^;

なんちゅうこっちゃ

役者いじめか、演劇のアクロバットか

こんなドSな演出見たことなーい!

超ドS演出に耐え切って(おい)

見事に演じ切る三姉妹さんたち

初日からひとりひとり終わるたび、自然にわき起こる拍手

あっぱれ〜〜〜〜でございました!

字幕は賛否両論でしょーけど

私はおもしろいな〜と思いました

Sなところが(笑)

役者に手かせ足かせ苦しめて
身体ん中でじわじわ発酵させて

一滴一滴(おい)絞り出す
それこそ極上のエキス
お酒造りみたいなものね(こらこら)

靄齢酒・・・豪快でパンチの効いた大人のあじわい
お酒に弱い人は近づかないでね
痛い目に遭うわよ

慶齢酒・・・まろやかでしっとり、つい飲み過ぎちゃう
飲み過ぎには気をつけてね
革命に巻き込まれます

美齢酒・・・スカっと爽やかはっきりおいしい
水割りお湯割り好みに合わせて変幻自在

とにもかくにも

三姉妹の独白シーンは圧巻も圧巻
ど迫力なシーンでありました

さて本筋

ヤンさんが好きなだけやん観劇記

そうなんです〜〜

ヤンさんはほんまに慶齢さんそのもの〜〜

ショートボブの髪が革命に生きた人っぽくて

でもね、感じました

慶齢が一番女らしいな〜って♡

一番お母様に似た方じゃなかったんだろうかってね

声を荒げることがなかったっていう三姉妹のお母様
ヤンさんご自身もそうなんですよね♡

靄齢姉さんは慶齢を「夢見がちな子」

美齢は姉慶齢を「優しくて誰にでもおだやかに接する、親から見たら理想の娘」

そんな人なのに
革命の嵐に身を投じていくんですよね。

お母様は奔放なご主人に添い遂げ
息子娘たちを育てあげた

慶齢もまた孫文という敬愛する人の夢に添い遂げ引き継いだ

母のように子供を産み育てたかったんだろうな〜

愛を注いで。。。

鄧演達(トウ・エンタツ)に恋をしていた

と慶齢が言った時

私はとても嬉しくて何故かわからないけどホっとしました
そして「そうやったん」と心の中で返事してて(笑)

どれだけ引き込まれてたんだか

口ポカーンと開けて
凛々しく美しいヤンさんにボケ〜〜と見とれてね

主権在民の共和国、夢物語のような共産社会の実現のために
孫文の夢を引き継ぐためだけに黙々と我が道を歩くなんて
ちょっと可哀想だったんだもの
その道があまりにも寒々と荒れ果てた感じがして

だから「鄧演達に恋をしていた」という慶齢に
ホっとしたんだと思う

「トウ・エンタツ」を助けたい一心で奔走し
屈辱に耐え蒋介石に頭を下げる

革命家として同志の尊敬を集め
カリスマとして、孫文夫人として生きる覚悟を決め
それを貫けるエネルギーの源は
人を愛する、他者を愛する、国を愛する
その愛に殉ずる
ただそれだけであったのかもしれないな〜と思いました

私はそんな慶齢が好きだな

あの時代に生きてたら
私も慶齢派!!

力強さと大きな愛と

可愛らしさと

そんなものを合わせ持つ

ヤンさんもとても好き♡

今、生きてる私は
ヤンさん派!!

わーーーい

相変わらずのアホです(笑)

踊りの場面はね

さすがヤンさん!

ヤンさんのソロっぽいところもあり

指先までしなやかなヤンさんのダンスに
もううっとり〜〜〜〜〜

素敵なダンスでしたね〜

特にラストは小さい頃の遊びがダンスになってて
涙がこぼれそうだった

大きな拍手に包まれて

にこにこ笑顔の安奈さんヤンさんほさちさん

どのお顔も充実感にあふれてて

拍手しながら
舞台の何もかもに感動してしまい
胸が熱く熱くなりました。

幕が下り再び上がると

今度は呉汝俊さんの京胡の演奏

これがまた素晴らしいのなんのって

三姉妹の独白に匹敵する演奏!

楽器なのか心なのか

あんな小さな楽器なのに壮大なスケールの音楽

感動しました!

そして

三姉妹と呉汝俊さん栗田さんが並ばれてごあいさつ

栗田さんはねシャーマンという役名だけれど
椅子を動かす人

あの椅子には深〜〜〜い意味があると思うので
それを動かすちゃう人だからシャーマンでいいのです

でシャーマンってなんすか?←パシ!(笑)

いやいや今度もまた素晴らしい舞台を見せていただき

ほんとにほんとに感動しました

ヤンさんのファンって幸せ者です!

感動の舞台をありがとうございましたm(__)m

ということで思いつくまま観劇記

最後に両親の感想をば

素晴らしいね、感動したよ

3人の女優さんのインテリジェンスにシビレタね

おわり

2009.2.5記

読んで下さってありがとうございましたm(__)m

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