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暗くなるまで待って(その1)

2000年6月23日(金)〜7月2日(日)博品館劇場
7月4日(火)〜7月6日(木)近鉄小劇場

原作 フレデリック ノット

演出 原嶋邦明さん
翻訳 勝田安彦さん

キャスト

スージー・ヘンドリックス 安寿ミラさん
ハリー・ロート      若松武史さん
マイク・トールマン    宮本 充さん
サム・ヘンドリックス   加門 良さん
カーリーノ        田中耕二さん
グローリア        牛島ゆうきさん
       警官           奥田 崇さん・野村健裕さん

(その2)へ

小劇場と名のつく所は初めて。
場内に入ると舞台にはスージーさんの家のセットが組まれていて
中央の階段を上がった所が玄関のドア。
階段には白いてすりがあり、踊り場からは部屋全体が見渡せるようになってる。
下手側へ曲線を描いている階段を下りると・・・
寝室へのドアがあり、その向こうには飾りの台。サムの作業台だそうな。(サムはスージーの夫)
・・・と、思ってたら作業台は写真の現像コーナーの事であれは単に金庫をかくした飾り台であった。
(メールで教えていただいたの。ありがとう!)
部屋の中央には籐のソファとテーブル、奥には写真の現像コーナー、
その横に冷蔵庫、キッチン流し洗濯機と舞台全面へ向かって並んでいた。
キッチンにも丸いテーブルとチェアが二つ?電話と花瓶とカテラリーのセットが乗ってる。

席に着くと場内にはピアノ曲が流れていたような・・・。
『運命』の第何楽章?かな・・アレンジしてある。

暗くなりいよいよ開演。

コツコツと誰かがやってくる。玄関のドアが開き男が1人入ってくる。
優しい顔の細身の男、誰かをさがすが誰もいない。
次の誰かがやってきて、細身の男は寝室に隠れる。
二番目にドアから入ってきたのは太めの男。
(細身と太め、実にわかりやすい設定だなあ。)
太めの男は落ち着き無く誰かを探す。
ポケットから真鍮のナックルを取り出し寝室を開けようとする。
寝室から現れる細身の男!身構える二人!
興奮している太めの男を細身がなだめ、事情を整理しはじめる。
二人とも謎の人物に呼び出された!誰だ?リサ?

そこへまた一人の男が入ってくる。
ハリー・ロート・シニア・アンド・ジュニア。
汚れたじゅうたんをかかえ二人に金になる話しをしかける。
そうそう、細身の男はマイク・トールマン。太めの男はカーリーノ。
二人は刑務所から出てきたばかりのお金が咽から手が出るほど欲しい詐欺師のコンビらしい。
『この家の主人サム・ヘンドリックスがモントリオールから持ち帰った人形を探せ』
と、いうのがロートの要求。
詐欺師コンビのかつての相棒兼愛人(?)『リサは?』

リサはハリー・ロートによりすでに殺害されていた。
しかもその死体はこの家の寝室のクローゼットに隠されていた。
二人は手を引こうとするが、この部屋には二人の指紋がそこいらじゅうに残されていたので
観念してマイクとカーリーノは、ロートと手を組むことになった。

その時、この家の主婦、サム・ヘンドリックスの妻スージーが帰ってくる。
髪を外まきにしてとてもチャーミングだ。
☆可愛い!☆
三人はあわてて隠れる?いや、息をこらしてたたずむ。
マイクはドアの影、カーリーノは作業台の向こう、ロートは時計のすぐそば。
スージーは目が見えないのだ。
スージーは人の気配を感じる、が、誰も答えない。
階段を下り、籐のソファをつたって、キッチンのテーブルの電話でサムと話す。
「で、彼女いい感じ?」←ちょっと妬いてるのカナ?
「タクシーで帰ってきちゃった。」とか、映画のこととか、
「スウェーデン語だったのよ」とか、もお〜〜〜でれでれ〜〜〜
電話でいちゃいちゃって感じ?
あの声でダーリンなんて甘えられたら・・・でれでれ・・・いいよなあ・・。
客席でもクネクネしてしまいそうになる。
息をこらしていた三人も内心は『いちゃいちゃすんじゃねえ!』。
ロートさんにつっこんでもらったらアナザーストーリーで笑えたかな?
↑もちろん、冗談。
カーリーノさんはもう、汗かきかき必死で息を止め顔中でヒヤヒヤ感を表現して下さってた!
(子どもの頃のかくれんぼを思い出すなあ〜〜〜)

いやあ、時計を確かめるスージーは可愛かったあ〜〜〜。壁にへばりついちゃって。
でもすぐ横に一番悪い奴がいるんだよ〜〜。
ロートが顔色ひとつ変えずに直立不動、気を殺して立っていたんだよお。

『椅子の場所が変わってる・・・、またあの娘ね…』
と、スージーは三人には気付かずに出ていっちゃった。
でもなんだかおかしい・・・と部屋中見渡しながらね。(見えないけど)
ほおーーーっと安堵の息をつく3人。『さあ、計画実行だ!』


【暗転】



翌日、リサの死体はスージーの家の近くで発見される。
もちろんあのカーペットにくるんで3人が捨てたんだけど。
「ラジオで言ってたわ」とスージーがしゃべっている。サムは現像中なので部屋は暗い。
サムとスージーはまたしてもいちゃいちゃしている。いいな、いいな。
スージーは髪をきれいにアップして赤いセーターにチェックのスカート、クリーム色のエプロン。
ヤンさんがエプロンかあ〜〜(しばし幻想にひたる・・)
サムはお仕事で出かけるらしい。
もしもの時の電話番号を角砂糖でチェック!
いつもお手伝いしてくれるグローリアという少女への接し方チェック!
「スージー、さあ、この手をとって!」
サムの声に腕をのばして求めて歩くスージー。
この瞬間サムをけとばし代わりにそこへ立ちに行こう!なんてことはこれっぽっちも考えないけど・・^^;
二人は優しい抱擁とくちづけ(うっとり)
でも小さな意地悪でスージーをからかうサムにラッキーパンチ!を一発お見舞い!
スージーはなかなかやるなあ・・。
冷蔵庫の霜とりをしておくんだよ、と言い残してサムは仕事へ。
ああ、この時なんで冷蔵庫のコンセントの場所を教えておかなかったの?サム〜〜。

煙りだ!作業台の上!じゃなかった!金庫を隠した台の上!でもスージーにはわからない!
どこかに火が?
スージーは慌てて消防署へ電話をかける。
そこへマイクがやってくる。
「誰でもいい、とにかく入って火を消して!」
灰皿の中でたばこが紙を焦がしていたのだ。(サムさん、煙草はちゃんと消しましょう)
「どこにあったの?」と尋ねるスージーに思わず「金…こ・・・」と答えそうになったマイク。ヤバイヤバイ。
「鏡の前だよ」と冷静に言い直した。
マイクはスージーの窮地を救った恩人として難無くこの家に入り込む。
サムの親友と偽って・・・。

グローリアがやってくる。眼鏡をかけてる。なるほどだから4つ目娘ちゃんか。
グローリアはスージーとマイクを見てすぐ出ていってしまう。

マイクとなんの話しをしてたっけ?とにかくスージーは安心しきってるみたい。
サムもかなり不用心で脳天気だけど、スージーもけっこう素直に人を信じちゃうのかな?
スージーに取り入る第1段階を突破したマイクは退場!

グローリアがやってくる。
スージーとグローリアは何故かうまく行かない。
だってサムを巡っての三角関係だもの。
スージーもグローリアを信用してないし、グローリアもスージーに意地悪だ。
冷蔵庫の霜取りを頼んでケンカになり冷蔵庫は開けっ放しになる。
ぐわんぐわんぐわん・・・と冷蔵庫の重低音が響く。
この重低音が・・・こ・こ・怖〜〜〜いのら。
スージーの「四つ目娘さん」にグローリアはピキーンと切れる。
物を落とし、ナイフやフォークを巻きちらし、なべまでも落とす。
カチャン!ガチャン!という音に怯えるスージー。
スージー「サムに言い付けるわ」
グローリア「サムに言わないで」
スージー「もういいから出て行って!」と落ちた物を拾いはじめる。
グローリア「お願いだからサムには言わないで」と拾ってスージーに手渡す。
「ありがとう」
ナイフを拾う時に「とても良く切れそう」と言っている。
このナイフがのちにスージーの護身に役立つとは・・
グローリアは家のことを話しだし、黙って聞くスージー。
グローリアは買い物へ出かける。
何故だかこのシーンが好きだ。

(その2)