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暗くなるまで待って(その4)

いよいよ対決の時が来た!
スージー対ロート!
暗闇に美女が踊る!いや、美女がおびえる!叫ぶ!闘う!ファンが喜ぶ!
鼻毛もヌードもなんでも来い!のミスター・ロートの運命やいかに!

さあ、困った。観劇したのはもう二週間も前だ。
覚えているだろうか?
友人から、観劇記じゃなくて実況中継になってるよ、と言われたよん(笑)
どうなることやら。
ヤンさんの人妻サスペンスシリーズ第三弾『暗くなるまで待って』いよいよ最終回!
(人妻サスペンスシリーズ←命名はマイフレンド!)

ドアをバタンと閉め、鎖を手に無気味に忍び寄るロート。
階段下で息たえたマイクを寝室に乱暴に運び、スージーに近付いていく。
逃げるスージー。あちこちにぶつかり怯えている。
血のにじんだ大きなハンカチをスージーの顔にふわりとかける、
キャー!!
ガソリンを部屋にまき、ドアを鎖で開かなくするロート。
スージーは階段にしがみついて泣き叫ぶ。
「いや〜〜!やめてえ〜〜!!」
ロートの「人形はどこだ?」にふと冷静になるスージー。
泣いてる場合じゃないと思ったんだろうか?

キッチンのテーブルの花瓶だ。
ロートがスージーの腕をつかんだその時、花瓶の中のアンモニアをロートにぶっかけたのだ。
「うわああ〜〜」とロートが苦しんでいる間に電球をこわし、真っ暗にし、ロートにガソリンをかける。
マッチをするスージー。
「やめろお〜〜!!わかった、わかった・・・」と、今度はロートが形勢不利になる。
テーブルや壁をたたかせ、「動かないで!」と叫ぶスージーは強いぞ。
この間、舞台は真っ暗。
(劇場内の非常灯も全部消えるのでホントに真っ暗)
時々、マッチがすられて舞台が見える。
ああ、赤外線眼鏡(?)暗闇でも見える眼鏡が欲しい。
ところが、突然ロートがすさまじい声で笑い出し、
「スウージー〜〜〜」と冷蔵庫のドアを開けたのだ。
グワングワングワングワン・・・・響く重低音
明るく照らしだされるスージーの姿。
驚いて冷蔵庫を閉めようとするけれど、ロートが上着をはさんでいるので閉まらない。
ああ、またも形勢は逆転する。

「気を付け!!」とロートの号令にビクっと背筋をのばして階段の前にたちつくすスージー。
ロートはぶっかけられたアンモニアを流しで洗い流している。
(ほんまに水が出るみたい。でもあんなにじゃぶじゃぶ洗ったら化粧はどうなるの?)
風呂上がりのようにサッパリしたロートは気分爽快!ウウーン、マンダム〜〜。
ナイフをスージーのあごに突き付け人形を出させる。
スージーは洗濯機から人形を出すが、同時によく切れそうなナイフも袖に忍ばせた。

ロートは人形の腹を裂きこじ開け麻薬の袋を次々に出し、人形を放り出す。
ロートの異常さがとても怖い。
麻薬を手に入れたロートはスージーの始末にかかる。
寝室に閉じ込め火をつける魂胆らしい。
寝室に連れていかれる寸前、ナイフでロートに切りかかるが、かわされる。
二人は寝室に消える。
この辺がおもしろくない。次に寝室から出てくるのはスージーなのだが
スージーがナイフでロートを刺せたってことがどうも納得いかない。
実はまだマイクが生きていてロートを押さえ付けた?
リサの亡霊がスージーのかわりにロートを刺した?
ましゃかねえ〜〜?
ま、とにかくスージーは寝室から息もからがらに這い出てくる。
階段をあがりドアを開けようとするが開かない。
助けを呼んでも反応がない。
階段を下りたところにグワア〜!とロートがとびかかる。

ここが一番怖かったあ〜〜!!
キャー!!!
足首をつかまれ必死でほどき逃げる。
ロートはうめきながらスージーに襲い掛かろうとする。
スージーは半狂乱だ。
冷蔵庫のすみから物を手当たりしだいに投げ付け
冷蔵庫の開いたドアにすがって起きようとするロートが力尽きるのと
スージーが冷蔵庫のコンセントを引きちぎるのがほとんど同時だったのか?
一瞬にして真っ暗になる。

すると、複数の足音とスージー!というサムの声。
外からドアがこじ開けられ懐中電灯がはいってくる。
警官とサムとグロリアだ!
スージーは冷蔵庫の開いたドアの向こうにいてみんなには見えない。
サムがすごい形相で「スージー〜!!」と叫び寝室に入ってまた部屋を飛び出していく!
おいおい、スージーはここだよ、と呼びたいけど彼も最愛の妻スージーの危機に半狂乱らしい。
警官が倒れているロートに気付き連絡を取ろうとしている時
スージーは冷蔵庫の横から呆然と出てくる。

部屋は明るくなったけど、スージーにはずっと同じ暗闇。
不安げに歩くスージーに手を貸そうとする警官にグロリアは言う。
「スージーはひとりでできるわ!」
ここはぐっと胸がいっぱいになる。
ゆっくり階段の方へ歩くスージーの歩みに涙がじわりとあふれ
サムの声に腕をのばし階段をのぼる、手を取り合おうとする二人のシルエットで幕となる。
最後に「スージー、さあ、この手をとって!」というサムの声が聞こえたような気がした。

スージーさん、だんなさまとオシアワセに!

あ〜、おもしろかった。読んで下さったみなさま、ありがとうございました。ぺこり。

おわり。

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