大切なお知らせ    茶葉価格の改定について






報道等でお聞きの方もあると思いますが、現在、中国ではプーアール茶価格が急激に高騰しております。現地の茶葉価格は、2年前に比べ、2〜3倍になっており、今のままだと私たちはお茶を作り続けることができなくなってしまうため、台湾の宋師匠はやむなく茶葉価格を改定し、次のお茶づくりができる体制を整えようとしております。

しゃおしゃんとしても、改定された価格を全て負担していくのは大変に厳しい状況です。これまで、よいお茶こそ日常茶にしていただきたいという気持ちから、できるだけ価格を抑えてご紹介してまいりましたが、宋師匠の作る雲南のお茶を皆様にご紹介し続けていくためには、価格を見直す以外に方法がないという結論に達しました。

宋師匠のお茶は、生命力の溢れる環境で、人の手をできるだけ加えずに育っているお茶の木を探して作られたものです。宋師匠が焙煎者として10年以上お茶づくりにかかわってきた中で、お茶の木本来の力、味わいを求めた結果、雲南のいくつかの産地にたどり着きました。

宋師匠のお茶づくりは、単に出来上がった茶を選んで買い付け、焙煎を施すのではなく、雲南の産地に何度も足を運び、栽培環境、茶摘み、釜炒り、発酵、乾燥について現場で確認したり、必要なオーダーを出して作り、更に現地に焙煎機を備え付けて一次焙煎をし、更に自分の工房で数ヶ月寝かせながら2、3度の焙煎を繰り返して作るものです。

そうして作られたお茶を、宋師匠は、日常茶として日々の生活の中で召し上がっていただきたいという気持ちで紹介してきました。日常の中で飲んでこそお茶の価値がある、と考えてきました。その考え、お茶づくりに取り組む様子は、約1年間寝食を共にし、その後も弟子として教えを受けてきた私は、とても共感し、信頼しているところであり、これからも、宋師匠のつくる、千年古茶を始めとした雲南のお茶のいくつかを、皆様にご紹介し続けていきたいと考えております。

宋師匠は店を持たず、台湾の田舎町に暮しながら、そのお茶と縁があった方にだけお茶を分けております。その方々の日々を支えるお茶として作っております。そのようなお茶を日本でご紹介できることは、私にとってとても嬉しいことです。
日本でも宋師匠のお茶とご縁のあるお客様と多く出会いました。これからも私は、宋師匠のお茶を、求めてくださる方に、ご紹介していきたいと思っております。

今回の産地及び仕入れ元の価格改定に際しては、お客様にご負担をおかけし誠に心苦しいのですが、2007年11月1日より、雲南省原産のお茶(雲南プーアール各種、千年古茶各種)について、価格を従来の約1.3倍〜1.5倍に改定させていただきます。

改定後の価格表はおって後日発表します。

何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。


※千年古茶は、以前とは茶葉の質が変わってしまったとのことから、宋師匠は、2003年春まで作った後は、作るのを見合わせています。(2005年に作りに行きましたが、あきらめました。)
数年間寝かせて状態がよくなってきていること、希少性が高まり台湾・中国でもこのお茶の価値が高く評価されていること等に鑑み、一部値上げ幅が大きくなるお茶がありますが、ご理解を賜りますようお願いいたします。

                   2007年8月 焙茶工房しゃおしゃん
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