身体でお茶を飲む〜
飲んで身体が心地よいお茶づくり
を目指しています。
お茶にはいろいろな風味があり、それが一つの楽しみです。味の好みというのは、人それぞれの体質や味覚体験によって様々ですから、好みのお茶を選んで召し上がるのが楽しみなことだと思います。
でも、お茶も「身体に取り込むものである」という側面を忘れてはいませんか。身体に取り込み身体を作っていくものだから、召し上がって身体が心地よいものをご提供したいと我々は考えています。その基準をクリアしたと判断したお茶でなければ、我々は完成品としません。
お茶を飲み下した後、静かに身体の反応を感じるようにすると、身体に優しく入っていくお茶と身体に負担を感じるお茶があることがわかってきます。自分の身体を信じて静かに身体の発する声に耳を傾けて見ませんか。身体が、自分に合うお茶を選ぶはずです。
茶樹の生育環境を大切に考えています〜
我々がお茶に与えたものを、お茶もまた我々に与える
お茶は茶樹から発芽した茶葉から作られます。では茶樹は何からできるでしょう。
他の植物と同様、外部から吸収するものは土の養分と水と空気だけです。これら生育環境の質がお茶の質に大きく反映されています。そしてお茶を飲む身体は、お茶を通してお茶を育てた土や水を取り込むのです。豊かな生態系で育ったお茶はその味が、また化学肥料で育ったお茶はその味がするという道理です。
我々はお茶の生育環境に着目し、可能な限り無施肥又は有機肥料、無農薬又は低農薬のお茶を素材として選びます。そのようなお茶なら、産地の知名度やお茶の製法の種類、さらには「中国茶」という範囲にもこだわらず、「お茶」として捉えて研究した上素材としていきたいと思います。
よい「焙煎」茶づくりは、素材のお茶選びの段階で既に大きな第一歩が始まっています。
焙煎技術を追求しています〜
風味を整える焙煎でなく、お茶の性質を整える焙煎を
我々は、焙煎によって、製造過程で生じたお茶の雑味を取り除き、より純な茶の質を際立たせ、性質を柔和にし、飲んで身体に優しく味わい深く、より何煎も入るお茶に仕上げることを目指しています。お茶を召し上がっていただいた方に、気持ちよく落ち着いた感じを持っていただけるよう、また、お茶の持つエネルギーがスムーズに体になじむよう・・・。焙煎を通してお茶をそのように変化させることを目標にしています。
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