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ISOとは・・・

 ISO(国際標準化機構)は1947年に発足した民間組織です。ISOで制定・改定された規格がいわゆるISO規格です。1995年のWTO(世界貿易機構)発足とともに調印されたTBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)により、世界各国の国内規格はISO規格に整合させることが義務づけられました。それにより非政府民間組織であるISOの地位は確固としたものにされ、ISO規格は名実ともに世界標準となりました。

ISO9000シリーズ

 ISO規格の一つで最も有名ともいえる規格で、「品質マネジメントシステム」に関するものです。この規格の要求事項はあくまでも品質マネジメントシステム(顧客の要求する製品を提供するための仕組みや決めごと)に対するものあって、製品そのもの(例えば生コン)への要求事項ではありません。ISO9000シリーズの特徴としては次のようなものがあります。○顧客重視、○あらゆる業種に適用可能、○トップダウンの思想、○責任と権限の明確化、○客観的証拠主義、○検査と試験の重視、などです。
 当社においては2003年6月に「品質マニュアル」を制定し、品質マネジメントシステムを運用開始しました。そして2003年12月にJICQAによりISO9001:2000の認証登録されました。

生コンに関するISO規格の状況

 ISOには200前後の専門委員会(TC)があり、コンクリートに関してはTC71(幹事国は米)が設置されています。TC71の下に5つの分科委員会(SC1SC5)が機能しています。それぞれSC1:試験方法、SC2:コンクリート構造物の設計、SC3:コンクリートの製造と管理、SC4:コンクリート構造物の性能、SC5:コンクリート構造物の簡略化設計、について担当しています。なお休眠中の分科委員会もあります。
 ISO/TC71と密接な関係をもつCEN/TC104(欧州規格委員会のコンクリート専門委員会)は活発に活動しており、そこでの案が将来的にISOに採用される可能性は高いと言えます。CEN/TC104の論議には我が国のJIS A5308(レディーミクストコンクリート)に関わる内容が多く含まれており、JISを柔軟に、また早急にISOに整合させる必要が生じるかもしれません。