季節の調べ 特別編
「星に願いを・・・」
今日は7月7日、新暦だと七夕・・・
天気は何年かぶりの快晴。私は、家の外に飾っている、笹の木に掛けている短冊には、こんな事が書いた。
「彦之に会えますように・・・」
そう、私は親の都合で、住み慣れた土地を離れて前住んでいた所からは、飛行機に乗らなければ来れないくらい、遠い所に住んでいる。
でも彼とは疎遠になったわけじゃない、親には怒られつづけているが、週に3日は電話で会話し、メールにおいては毎日交換している。
ちょっと親には怒られているが、普段はそれで十分。
でも辛い事があったりすると、彼に会いたくなる衝動は大きくなるばかりであった。
それでも彼に全く会ってないわけでもない。
前はゴールデンウィークに彼と会ったのだ。
それで私と彦之は学業と同じくらいバイトに専念している。
でも最近はちょっとバイトと学業の両立が辛くて少し彼とは、会話がギクシャクしている。
でもそれも今年まで、来年からは大学に進む事もあり、親元を離れて彼の住んでいる街にまた戻ってくるつもりだ。
だからあと1年の我慢と言う訳でお互いにこの状況を我慢している。
そして今日はもちろん彦之と今日電話する日だ。
時間は13時から30分。今日は彼から電話してくる日だ。
そしてベルが鳴った。
「はい、もしもし、奥井ですけど・・・」
「えっと、白石ですけど、彩乃さんいらっしゃいますか?」
「あっ、もしもし、彦之?私だけど!!」
「そうか、ゴメンゴメン、おばさんかと思ったよ・・・」
「も〜、私がもうおばさんって言うの?」
「そんな事無いよ。」
「でも、彩乃がおばさんみたいなおばさんになったら良いな〜」
「・・・まあ、いいけど・・・、まだ早いでしょ?まだ私はとても若いんだからね!!」
「うん、そうだよ・・・」
「そう言えば今日は雑音多いけど、携帯?」
「うん、そうだよ。」
「じゃあ今バイトの休憩中?」
「違うよ、公園のベンチから電話してる。」
「どこの?緑の丘中央公園?」
「う〜ん違うみたい、なんか看板には高乃台公園って書いてあるよ。」
「高乃台公園?」
「うん、看板にはそう書いてある。」
「・・・それってうちの近くの?」
「ああ、そうだよ・・・、来ちゃった・・・・」
「も〜、今から行くからちゃんと待ってなさいよ・・・」
「は〜い昼寝でもして待ってるね〜」
と、行って電話を切ると私は、彼の待っている近所の公園へと駆けて行った。目にはうっすらと涙を浮かべながら・・・・。
Fin
後書き
と言う訳でノリで書いてしまったこの作品、とてもベタな作品ですね〜
と言う訳で初版を書いて多分来年までは、更新しません。(ぉ
このストーリー何気に最初から書いてみると面白いかも・・・。
なんか季節シリーズにとどめているのはもったいないかも・・・。
と言う訳で久しぶりに晴れた七夕。
たまには皆さんも空を眺めてみては?
それではまた〜