8月2日〜6日
坂下・細谷・小平

3日夜から4日の未明にかけて黒部源流のテン場の空は「満天の星」に覆われていた。
「マンテンノホシ」は「満天の星」であることは百も承知だが「満点の星」と書きたくなるほど、パチパチ度の高い夜空であった。
太古から人々は、この星空を眺め「星座」を描き、果ては「占星術」をも紡ぎ出したのだろうなどと酒精で澱んだ頭で考えていたら、「流れ星」が走った。
3日の早朝に太郎平に向けて歩き出した頃は、期待に胸を膨らませていた。なんの期待かといえば、自分の身体に対する期待である。
我に似合わずトレーニングと称して短い期間だったが、25kgのザックを背負って仕事場への道を通った。わざと遠回りをしてみたこともあった。だから、少し期待していたのだ。
しかし、歩き始めて15分もたたないうちにその期待は木っ端微塵に吹き飛んだ。苦しいのである。今までに経験したことのない胸の痛みを伴った苦しさなのである。深い挫折感が襲った。
それでもようやく太郎平に辿り着いたのは、予定より遅れること30分の9時30分であった。


(s/小平)
(s/小平)
(n/小平)
今回はコースを変えて、太郎平から稜線を歩き、北ノ俣岳、赤木岳、黒部五郎岳経由で五郎沢を下降する予定であった。
折立登山口
三角点までの急登の始まり。
喘ぎながら登る。
劔岳が見えた。(n/小平)
(s/細谷)
太郎平、坂下の頭の延長線上にあるのが北の俣岳

しかし、太郎平から北ノ俣岳を見上げた時に我々の意気込みは萎えた。
太郎平から黒部五郎岳まで9、2kmである。とても、とても・・・。

薬師岳(s/坂下)
例年通り、薬師沢への道を下ることになった。

薬師沢に向かって降りる。(s/細谷)
こうなれば通いなれた径である。のんびりマッタリのペースに写真撮影が加わり、これまでになくゆっくりと黒部本流に向かって進んで行く。




去年までと今年の大きな違いにデジカメの存在がある。去年までは、アナログの「現場監督」一台で釣行を記録していた。しかし、今年は三台のデジカメが活躍したのである。こうなると主題(テーマ)があやふやになるのではとの危惧もあったが、かえって三人三様の個性が滲み出て面白いものになったような気がする。
ただ、画像処理は大変である。今回の釣行記のUPが遅れたのも、それが大きな原因である。(「言い訳をするな!!」と言う声が聞こえるが・・・汗、汗)
チングルマ(s/細谷)
ニッコウキスゲ後ろは薬師岳(s/坂下)
ヨツバシオガマ(s/細谷)
ワタスゲ(s/坂下)

ベンチで休憩。参ってしまっているのではない、背筋をのばしているところ。(s/細谷)

カベッケが原(s/細谷)
ようやく、黒部川本流に着いたのは午後1時30分。薬師沢小屋はパスしてテン場に向かう。

黒部川本流(s/細谷)
途中、10人以上のジジババパーティーに遭遇する。この人たち、どこから下って来たのかは知らないが慎重にリーダー役の人がへツリの一挙手一投足までに指示を出しながら川を下っていった。

川を下るジジババ隊。一番左に見える若者(世話役?)は、藁ゾウリであった(ワラジではない)。
やるもんだ!(s/細谷)
赤木沢が近づいてくると、川の両岸が狭まり、淵も深さを増してくる。
見える魚も多くなる。そうなると、Sony Cyber-Shot Uの出番なのである。


(s/細谷)
(s/細谷)
今までに無いすごい画像に度肝を抜かれてしまった。もちろん、釣り雑誌などで水中写真を見たことはあるが、あれはプロの写真家が防水ケースを担ぎ上げて(あれはカサ張るし重い)撮った写真であろう。
しかし、サイバーショットは、ポケットから出して、「お魚モード」にして、気軽に水の中にカメラを突っ込んで、とにかく、「数打ちゃ当たる」と何枚でもシャッターを切ればいいのだ。
サイバーショットの購入は大正解だったと、この場を借りて細谷・坂下両君には申し上げておく。
赤木沢出合のちょっと下流(s/細谷)

渡渉の時に気掛かりなのは、袋に入ったCoolpix。慎重に進む。(s/坂下)
やがて、我々は赤木沢出合に到着する。
ここでまた撮影会。
A小平
B細谷





テン場に着いたのは、午後4時30分頃。ここのいいところは薪が多くて、河原でもあるので植生などにインパクトを与えないということ。それに水場も近い。
ここにタープを張った後、坂下と細谷は釣りにいったけど、小物ばかりだったようだ。
体が疲れているので、酒を飲み終わる頃には睡魔が襲って来たのだが、夜半、ふと目覚めた時に、あの星空に包まれていたのだ。
頬被りをしているのは、蚊の攻撃を避けるため。(s/細谷)
この日は疲れました。(s/坂下)
※今回は三人で画像を撮影しましたので、カメラと撮影者を明記してみました。s=Sony
Cyber-Shot U
n=Nikon
Coolpix995
(1)
黒部源流

※2日・6日は移動日
