雪深い所はまだ入渓できないゴールデンウィークを中心に
この沢に出掛けることが多い。
本人達はトレーニングと称してはいるが、日頃の不摂生が
祟って、結構辛い遡行でもある。なにしろ荷を担いで、山に
入るのは、この無砂谷がシーズン最初なのだから・・・。
但し、魚はあまり居ない。釣れても、泣き尺である。
たまには尺物が釣れたという話も聞くが、我々の竿に尺物
が来たことは無い。
ただ、人は少ない。2002年は無砂谷に入る林道が崩壊し、
工事中のため車が入れなかったせいか、無砂谷で人に会う
ことはなかった。
林道が使えなくなると、アプローチが大変だが、あまり人が
来ないのがいい。
数年前、無砂谷を周回する林道が,どういう訳か修復され
車が入れるようになった途端、最上流部に人が溢れていた
なんてこともあったっけ。
秘密の場所にある山葵です。2002年は成育不良でした。
ですから、2,3株だけいただいてテンプラで食べましたが、
美味かった。
周回林道左岸側から、日光連山(女峰山)が望めました。
周回林道左岸側はこのような崩壊場所が何箇所も。
イヤー本当に怖かった。良い子の皆さんは、絶対行かない
ようにしましょう。


あのような林道は、ど〜ゆう目的で造られたり、修復され
たりするのか、納得できる説明をしてみろ、○市営林署。
いつものように、第2無砂谷橋から入渓し、竿を出しながら
スリ沢を目指す。今日はスリ沢辺りにテン場をとる予定な
のだ。この無砂谷には難所など無く、のんびりと渓歩きを
楽しめるところがいい。それに或る場所では、天然ワサビ
が我々を迎えてくれるのだ。我々の無砂谷行の理由の半
分はこのワサビといってもいい。
オヒタシ・テンプラ、そして、もし大物が釣れた時は、鮫皮
で根をすりおろして、刺身を味わう。但し、根をすりおろした
時は、少量の砂糖を加えることを忘れてはいけません。
天然ワサビは辛味に乏しく砂糖を加えないと、いまいち
ピリッとこないのだ。
もちろん、ワサビを根絶やしにするわけにいかないので、
一夜の酒宴に花を添える位の量を採取するのだが、今年
は何故かワサビの成育が悪く、やっと葉が出始めたという
按配で、2、3株だけいただいてテンプラにしましたが、これ
は美味かった。
ところで、肝心の釣りのほうだが、これは全然ダメ。
細谷氏が2,3匹釣り上げただけ。しかも全てリリースし
てしまったので酒宴の肴に岩魚は無し。
私は、細谷氏が釣る姿をビデオに収めていて、釣りどころ
ではなかったのだ。
それでも、釣り上げるところを最初から最後まで撮影でき
たのだから、たいしたものである。もちろん、私がである。
今シーズン初めてのテン場泊まりなのだが、この夜は寒
かった。それなりの用意はしてきたつもりだったのだが、
それでも足りなかった。
なにしろ朝起きだしてみると、濡れたズボンや渓流シュー
ズがカチカチに凍っているのだ。
昨夜の酒盛りは、細谷氏製作の山の幸(ウドの葉、ワサビ、ヨモギなど)のテンプラで
楽しく更けていったのだが、フト見上げた空は満天の星。イヤ〜な予感がしたのだ。
”放射冷却”などという言葉を、5月を迎えようとする時期に思い出してしまったのだが、
その予感を遥かに超える寒さが我々を襲ったのだ。
それでも、陽が差し始めればそれなりに気温も上がり、朝食のベーコン入り雑炊が
出来上がる頃には、一応春だもんネ、という感じにはなってきた。
今日(29日)の予定は、この無砂谷を遡行し、滝返沢を詰め上がって、周回林道に出、
林道の左岸側を戻るというものだ。
テン場を片付けて出発したのだが、すぐに一仕事が待っていた。
スリ沢出合の150m位上流の岩が大きく崩落し、自然のダムになり淵ができて、
水線通しの遡行が不可能で、高巻きを余儀なくされたのだ。
このダムの存在は、昨日、テン場を作った後、釣り上がった時に分かっていた。
高巻きが面倒で、そこで釣りをやめたくらいだから。
真夏なら、水の中を進むのも気持ちいいだろうけど、数時間前まで真冬
の気温だったのだから、それは無理というものである。しかし、右岸側を簡単に
高巻いてパス。
滝返沢もそれほどの難所はなく、快適に遡行したと言いたいところなのだが、
イヤ疲れるのなんの。荷物もそれほど重くないし、体調が悪いわけでもない。
結局、体力が落ちてるのだよ。それでもようやく林道に着き、沢の水でインスタン
トラーメンの昼食。
あとは、タラノメなぞを採りながら、林道を下がっていくだけの筈だったのだが、
それからが、大変だったのだ。最初は、良かった。林道から女峰山は見えるし、
カモシカがコンニチハと言ってくれるし、天気は好いし・・・。
ところが、途中の林道が崩落し見事なほどストンと谷底まで落ちているのだ。
細谷”高い所大好き”オジサンは、強行突破を主張し、そして結局私もそこを進む破目になるのだが、
これは怖かった。もう二度と行くものか。
タラノメは、昨日のワサビの成育の悪さで予想はしていたが、まだ早いし、右岸側の林道に比べると
タラノ木自体の数が少ない。
しかし、第1回目の山行は、なんとか無事終了。 小平記
