梵字川小沢

坂下・細谷・小平
2004年6月18日〜20日


19日早朝、オヤジ達は月山第2トンネル駐車場を梵字川に向け出発した。
最初はこのように気持のいいブナ林の中を下降する。
思えば昨夜の狂騒があった。
18日の夕刻に寒河江の街に到着した我々は国道112号線沿いの焼肉屋に夕食兼宴会のために飛び込んだ。

「タン塩」「カルビ」などを肴に盛り上がりを見せた頃、細谷氏が長野の「TAKEPAN」さんのところに携帯を入れた。
TAKEPANさんも呑んでいる最中ということで二元宴会みたいになっていったのだ。
途中、TAKEPANさんからもTelがあり、今度は奧様が通話口にいて、私とのインチキ「フランス語」で盛り上がり、どんどん酒が進んで行ったのである。
この夜の宿泊予定地である月山第2トンネル駐車場に着いてからもまだ呑み続け私は酩酊した。

そして、完全な二日酔いオヤジになった私はフラフラと梵字川に向かって下っていったのだ。


梵字川へは最初は緩い傾斜で下りて行くが、途中から急傾斜になる。だが、今回は強い味方があったのだ。
「ピンソール」・・・これはこの釣行の前日17日に北茨城市まで出かけて行って手に入れた一件である。


社主であり、開発者の竹濱さんからいろいろなお話を伺い、調整までしていただいた一件である。
「草付き、泥壁、悪路用スパイク」である。沢靴を簡単にスパイクシューズにしてしまう。
着脱が簡単。ズレない。携帯性も抜群。これからは山遊びをする者たちの必携アイテムになることは間違いないだろう。それほどのものである。
連絡の取れた細谷氏には同じものを買ってきてあげた。
途中、径を間違えてウロウロする場面もあったが、無事梵字川に到着。少し下がれば小沢(おざわ)との出合である。

途中の斜面に聳え立つ杉の大木。目印でもある。

梵字川・小沢の出合
梵字川本流を下る。
去年(2003年)は雨にタタられ増水傾向にあったため小沢は断念した。しかし今年は天気の方は持ちそうである。
簡単に小沢出合に着くことができた。


スクラム渡渉のマネをして遊んでいるだけです。
テン場は小沢に入ってすぐ左岸に良さそうな場所があったので迷わずに決定。いつもの手順でタープを張り、虫の嫌いな軟弱コンビはツェルトをその下に張って出来上がりである。


塒(ねぐら)が出来上がればあとは釣りである。餌は昨日寒河江の街中で閉店間際の釣道具屋から強引にせしめたキヂを細谷と坂下が使い、私はなんと5月の無砂谷のときにベストのポケットに入れっぱなしにして忘れていたブドウムシである。
「入れ食い」とまではいかないまでも、そこそこに釣れて来る。




今回は三人ともCyber-shot U60を持参した。機動性と水に強いということにかけてはこのカメラに優るものはない。
右上の画像の岩魚には釣り糸が付いているが、他の3枚は釣り上げたあとリリースしフリーになった魚を撮ったもの。
細谷の力作である。

タニウツギ

ギンリョウソウ
さて、私の二日酔いは本格的な修羅場を迎える。
昼食のカップヌードルは普通に食べられた。しかし、その直後から自業自得の苦しみが襲って来たのだ。


二日酔いは苦しいけれども、釣りはやめられない。それほど、この小沢は好ポイントが続くのだ。

しかし、そろそろ時間切れである。今回は泣き尺2尾をキープしてテン場に引きあげる。

焚火を起こし、他の二人は宴の準備でウドのテンプラ、ウルイ(オオバギボウシ)のオヒタシとせっせと製作しているのだが、この時の私は昨夜の酒毒の攻撃にさらされていた。しかし、「目には目を、酒毒には酒毒を」である。



そそくさと湯を沸かし泡盛のお湯割りを作る。上の写真(左)の私の顔が全てを物語っているような気がする。しかし、それを嬉しそうな顔で撮影している奴らはナンなのだ!オボエテイロヨ!!
さて、去年この梵字川に来た時に初めてCyber-shotを使用した。細谷と坂下がその直前に購入しこの渓に持ち込んだのだ。そして、その釣行は雨が降り続きCyber-shotは大活躍をしたのだが、「雨に強いカメラ」との認識しかなかった。
ところが、去年8月の黒部行でそのカメラの実力を思い知らされたのだ。
私もCyber-shotのオーナーになった。

呑み続けるうち、澱んでいた昨夜の酒毒が、新たに浸透してきた酒毒といつの間にやら何らかの友好条約を締結したらしい。握手をし、踊りまで踊りだした。
この瞬間を待っていたのだよ。ホレ、もう一杯。


上右の画像はすでに20日の朝である。
朝食のウドンを茹でている。ただ、午前2時頃から雨が落ちていた。マァ早めに行動すればナンチャネだろう。
この朝は焚火なしなので、ゴミを燃やすことが出来ない。仕方なくビニール袋に入れザックで下界まで運ばねばならない破目になった。
あっ、朝食のウドンはおいしくいただきました。二日酔いとはしばしの別れだったのです、ハイ。


雨模様の中、テン場を後にする。
本流との合流点から、釣り上がることにする。
気のせいかも知れないが小沢より本流のほうが濁りが入り易いようだ。
うっすらとササ濁り状態である。そのせいか魚の喰いは昨日よりいいようだ。
中型の魚が竿をしぼる。しかし、尺上は今回はおあずけ。細谷がおしい泣き尺
を1本上げただけ。しかも、その魚は私が本命に残しておいたポイントを私が釣
り糸を絡ませそれを直そうとしている間に、後から来た細谷に釣り上げられた
もの。
クヤシィ〜ッ!!でも、アミーゴ、雨もまた良しだぜ。


左端にモスキート・コイル(蚊取り線香)が写っているがこれの効果のせいかあまり蚊の侵攻は無かったようだ。でも、数箇所は、刺されました。
20日の水中ベスト・ショット
入渓点に着いて、これから月山第2トンネルに向けての急登である。ピンソールを装着する。
今は昔と言っていい時代に「緊褌一番」と言う慣用句があった。「フンドシを締めなおしてことに当たれ」という意味だろうが、これからは「緊ピン一番」である。



細谷が今釣行一番の大物を釣り上げて
いる。極太の道糸(ロープ)の先にいるのは
坂下。しかし、注文の多い獲物である。
心優しい細谷はピンソールの片方を
坂下に貸してあげた。なのに、なんで
あんたはここにいて坂下は下にいるの?
ようやく生還!
ピンソールのおかげで急傾斜の泥壁も難なくクリア。片方の靴にピンソールを付け、しかもフェルトが磨り減ってピンソールが完全に固定できない坂下はこの泥壁で行き詰ってしまい細谷レスキュー隊長の援護を要請したのだ。


急な登りが終わればあとは穏やかなブナの森の散策になる。踏み跡をゆっくり車に戻るだけである。
この沢また来たくなるね。あの小沢の上流域にも足を伸ばしてみたいものだ。
帰りにゃ「慈恩寺そば」ってのもあるしさ!


ピンソール