
このチタケ(乳茸・チチタケ)については、他県の人たちには、なかなか理解が得られないと思う。
しかし、栃木県人にとっては代表的な夏のキノコなのである。
というより、お盆の時期になると、このキノコを求めて半狂乱になる人間さえいる。
私と細谷氏がそうなのだ。



今年は天候が不順で半ば諦めの気持だった。
しかし、「チタケを採りたい!」という虫は疼くわけで、福島に行けばどうにかなるのではないか、ということになったのだ。
送り盆でお墓参りをする人たちを横目に、8月16日、私と細谷は福島の会津地方に向け車を走らせていた。
最初、細谷の知っている山に入った。しかし、キノコ採りの人は多かったが、キノコはあまりなく、そこは諦めた。
そこで、以前私が弟と入って、結構収穫のあった山に入ることにしたのだ。


ここは大正解。車を路肩の駐車スペースに置いて出発するが、やはり「栃木ナンバー」の車がもう1台止まっている。山に入ると踏み跡があり、それは小さな沢沿いに伸びている。そして、先行者はその踏み跡を歩いているようだ。
細谷と相談し、その踏み跡からはずれて、沢を渡り、反対側の山に入ったのだ。
この山がチタケ山だったのだ。
他の人が歩いた気配はない。日当たりのいい斜面で、早速、何本かのチタケを発見し採取する。

菅原徳蔵さんの「山釣り紀行」の中の『山釣りの装備と解説』を読み、細谷氏はキノコ採り用のスパイクシューズをYAHOO!!のオークションでゲットしてしまった。
※チタケの料理法については、代表的なのが茄子との油炒め。うどんの汁に入れるといいダシになる。
醤油で煮たものをテンプラにする。等々です。


下の方からは車道を走る車の音が聞こえるとはいえ山の中である。こわいのは熊サンである。
そこで、私がチタケを見つけると「あった〜!」と叫ぶ。この「あった〜!」一声で少なくともチタケの2,3本が収穫できるのである。少し離れた場所で細谷が「ない、ない、ない!」と叫んでいる。これには、思わず大爆笑。
そのうちに「あった〜、一級品!!」という声が聞こえる。「コン畜生!」と言うのは私。
これでは、熊サンの出番は無いようである。
というわけで、今回は予期せぬ大収穫であった。
もう一度、地元日光の山で「あった〜!」と叫んでみたいものである。
2003年8月16日 細谷・小平
今年のチタケ採り事情