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藤橋ゲート発、人津谷経由で山頂を踏み、ホワイトアウトの大日平〜牛首〜称名を経て、藤橋ゲートへ無事に帰還! 緊張感たっぷりのアドベンチャー山行だった。
5時15分:藤橋ゲート (480m) 5時40分:人津谷出合 (580m) 7時40分:文登研冬山前進基地 (1300m) 8時30分:雪見平 (1566m) 9時20分:前大日岳 (1778m) 10時50分:早乙女岳 (2050m) 12時15分:大日岳山頂 着 (2501m) 13時10分:大日岳山頂 発 (2501m) 13時50分:大日平山荘付近 (1750m) 16時00分:牛首のコル (1480m) 16時50分:称名 (1050m) 18時15分:藤橋ゲート (480m) 今シーズンは人津谷から大日岳を狙いたいと企んでいました。 さすがに厳冬期はちょっと無理、それでも春になる前には狙ってみたいと。 とは言え、ここしばらく週末になると北陸地方の天気は崩れて、今週末も無理かと諦めていたところでしたが、 前日に大滝くんから「明日、父親と人津谷から大日岳方面目指しますが、一緒にどうですか?」と電話が。 明日の天気予報は雨のち曇り。。。 「今シーズン、天気を読んで厳冬期・火打山、厳冬期・北ノ俣岳を成功されているtakiさんが、 明日、大日岳方面を狙うということは、天気予報に反して晴れるということか」と、勝手に解釈して大滝くんに二つ返事(笑) 板を背負って藤橋ゲートをスタート。人津谷出合まで称名道路を歩きますが、 大滝くんとだべりながら歩いていると、あっという間にtakiさんに引き離されてしまいます。。。 完全に大日岳山頂狙いのペースと、またまた勝手に解釈して、引き離されないように歩く。 人津谷出合に到着すると、沢山のトレースが。 林道に沿って、ガスで視界の悪い谷を詰めて行くと、トレースもあちこちに分かれ出す。 最後尾のtakiさんからルートミスのご指導が入る度に、大滝くんとトップを交替して、 自分の不甲斐無さにしょんぼりしながらセカンドを歩きました^^; 文登研冬山前進基地に到着 小休止の後、雪見平に向けて尾根を詰めると、日が昇り出し、朝もやが次第に晴れて行く。 雲海に包まれた富山平野 雪見平に到着すると、絶景が広がりました。 純白に輝く弥陀ヶ原 自分の足元から尾根を辿って行くと、遥か遠くに大日岳を望むことができました。 最高の天気と展望で気分は最高潮! 雪見平でtakiさんが、「山頂まで届けば牛首雪渓滑るか?」と。 ってことは、大日岳山頂から大日平までのあの広大な谷を経由するということ。。。 この時期にあの谷を滑ると想像しただけで、脳みそがとろけ出しそうでした^^ 文句無しの晴天。バチコーンと当たりました! 尾根の雪は締まっていて展望を楽しみながら、ハイペースで進む。 早乙女岳付近に差し掛かる頃、ガスが昇って来る。晴れたりガスったりを繰り返す。 ガスの切れ間から顔を覗かせる大日岳はそれはもう幻想的でした。 疲れている気がするものの、完全にリミットが外れて、身体が勝手に山頂に向かって登って行ってくれます(笑) 山頂到着!! 大迫力の剱岳 純白の立山 剱岳をバックに記念撮影 山頂から大日平へ向け、雲海の中へGO!! 大滝くん takiさん 重力に身を任せて、気持ち良くロングターンを楽しんだのもつかの間、2250m付近からガスに巻かれ、ホワイトアウト。 止まっているのか、滑っているのかも分からない状態に。。。気が付いたらバックしていたりと、完全に雪酔い状態。 ホワイトアウトの大日平をGPS片手にボーゲンで進むも、濃いガスの中ではGPSの感度が悪く、 正しい方向へ進んでいたつもりでしたが、尾根を一方外してしまう。しょうがなく登り返すハメに。 平坦な雪原でのホワイトアウトの恐さを身を持って経験しました。。。 1628Pから沢に入って左岸をトラバース気味に降り、牛首尾根に乗り上げる。 雪庇・キノコ雪の連続する細尾根を、危険を冒して降りるより、一旦ザクロ谷に降りて、 牛首のコルへ登り返した方が安全との判断のもと、ザクロ谷に降りるも滝が氷結していて、それ以上下降できず。。。 結局、牛首尾根に登り返しました。 尾根を少し進んだ所で、「あっ!」っという声と共に、大滝くんが目の前から消えクレバスに落ちる。 駆け寄って片手を掴み、とりあえず確保。 「今行くから頑張っとれよ ー」と、takiさんも到着。思いのほか浅いクレバスだったので、スキーを脱いではい上がれ一安心。 ハシゴ場付近もクレバスの連続。木を掴みながらスリリングな下降。 これこれ!この緊張感がたまりません^^v 無事に牛首のコルに降り立ちスキーを履き、牛首雪渓に滑り込むものの、 ホワイトアウト&デブリ&モナカ&クラストと悪雪のフルコースがお出迎え^^; 皆だいぶ足も使い切り、こけまくりです。 歯を食いしばりながら、やっとの思いで称名に降り立つ。後は雪に埋もれた、称名道路を滑り降りる。 桂台ゲートから下は除雪されいたので、道路脇を滑り降り藤橋ゲートに無事帰還! ふぅ〜。 色々ありましだが、終わってみれば最高に楽しいアドベンチャー山行でした^^v 来シーズンもこの時期に、このルートをやりたい気持ちで一杯!次回は補助ロープもちゃんと持っていこう^^;