今回は困ったトラブルが起こったわけではないのですが、こんなことをしてみました。今回出た症状
・キーのたたきごこちが悪くなった気がする対策
・よく見るとキーのすきまにいっぱいゴミが詰まっているのが見えた
・掃除機の先に「スーパーはぼき」を取り付けて掃除を試みる顛末
・なかなかよい効果が得られず、結局キーを取り外して掃除した
・たたき具合の改善に効果があったかどうかは謎
・それよりカバーを買ってきたほうがよさそうだと結論
・打鍵感の変化は潤滑剤の落ちが原因??
自宅で使っているキーボードは「Microsoft Internet Keyboard Pro」。マイクロソフト社は名前に似合わず比較的使いやすいハードを発売しており、大学の研究室では同社の「Office Keyboard」を使っている。
「Office Keyboard」のたたき心地と「Internet Keyboard」のたたき心地に微妙な差はあった(個人的には前者のほうが快適)が、その差が顕著になってきた気がしたので、もしかするとキーボードの中が汚れているのかもしれないと思った。見てみるとキーのすきまには抜け毛だとかホコリだとかがたくさん詰まっているのが見える。これから修論の執筆に入るのに、あまりいいことではなさそうだ。
Web上を検索してみると、キーボードを分解しての掃除法はいくつか言及されていたが、横河キューアンドエーのページ(参照)にキーを取り外すのはあまりお薦めしないとある。ほかのWebページにも、比較的大きなキー(Enterとかスペースとか)には金具があって油が塗ってあるので、キーを石けん水につけて油を落としてしまうとたたき具合が変わってしまうのではないかとあった。
そこで、キーボードの掃除は初めてでもあり、キーを外さないでやってみることにした。
用意したのは自宅にある掃除機と、俗に「スーパーはぼき」と呼ばれる変てこなノズル。変てことは言っても、数年前によく売られていたものではなく、掃除機についてきたオフィシャルの付属品である。
キーボードを持ってきてキーの上から“はぼき”を当てて掃除機をスイッチオン。キーのすきまのホコリはみるみるうちに吸い込まれていったが、下に落ちている抜け毛はちっとも吸われない。全然ダメである。
“はぼき”でグリグリやっているうちに、どうやらキーは簡単に外せそうだと分かり、結局、キーを外すことにする。デジカメを用意してキーの配列を写真におさめ、万が一バラバラになっても元に戻せるようにしておく。(実際の写真はもっと大きく撮っています)
写真に撮っているとはいえ面倒なことはしたくないので、外したキーは順番に並べておく。
キーを外したところ。今回掃除を試みたのは外した場所だけ。見た目はまるで某所で一時期流行した蓮画像のようだ。
さらによく見てみるとかなり汚い。おぞましいという言葉が似合う。
そして、掃除機を当ててたんねんにゴミを吸い取る。
ちなみにこれはキーの裏側。大きめのキーには確かに金具があって油が塗ってある。
そして再びキーをはめてゆく。今回は掃除機で吸っただけで、アルコールで拭くなどはしなかったので汚れが完全に取れているわけではない。
そして再びPCにつなげてPCを起動させると見事に使えた。たたき具合はこころなしかよくなったような、あまり変わらないような……
キーを外してみると分かるが、プラスチック製のツメで止めてあるだけなので頻繁に外したりつけたりを繰り返しているとツメが磨り減って取り付けられなくなる恐れがありそうだ。一番よいのは、キーボードにカバーをつけることで、サンワサプライから「Internet Keyboard」用と「Internet Keyboard pro」用のカバーが発売されているようなので(参照)、買ってこようかと思う。……マイクロソフトは最近キーボードのラインナップを一変させたようで、「Internet keyboard」は「Office keyboard」ともども店頭で見かけなくなってしまったので、カバーも早く手に入れないとまずいのかもしれない。
なんとなく感じている「Office Keyboard」と「Internet Keyboard」のたたき具合の差も、研究室では事務机に直接置いて使っているのに対して自宅では木の机の上にビニールのマットを敷いた上に置いて使っているので、そうした環境の差も影響しているのかもしれない。あと、研究室では直前に使った人によってはチルトスタンドがしまってあったりする(自宅では今まで立てて使っていた)ので、そのあたりもあるのかもしれない。
いろいろ調べてみると、マイクロソフトのキーボードには小さいキーにも潤滑剤が塗ってあるとのこと(確かに小さいキーの裏側も少しヌルヌルしていた)なので、たたき具合が変わってきた気がしたのは、使っているあいだにその潤滑剤が落ちてきたということなのかもしれない。もし、あちこちのWebページで紹介されている「石けん水にキーをつける」を実行していたら、打鍵感の面では余計悪くなっていたことになる。