第三の人生をデザインする

私たち日本人は近年あまりにも余裕のない生き方ばかりをしている

学校を出てからは出世や名誉ばかりを気にし、競争に勝ち残ろうと、更には収入を少しでも増やそうと自己欲丸出しの生き方に躍起となっている
それも仕方のないことだと言えばそれまでだが寿命が昔と違い、格段に長生きをするようになり定年を迎えるまでの間の「第二の人生」は本当にそれで良いのか、良かったといえるのでしょうか・・・

自分自身の人間としての生きる目的や意義をその間に見いだせもせずに、気がつけばもうすぐそこまで定年の日が差し迫って、感じるのは時の経つ時間の速さばかり気になる
それまでの人生は社会(会社)という大海原に漕ぎ出していた大船、一人のビジネスマンであったり雇われ社長・・・いろいろなケースがあっただろうが、こんどは自分だけの小舟か夫婦での二人乗りの舟に乗り換えなければならない

第二の人生の間にその先のことを計画してあるならともかく、どこに向かってその小さな舟を漕ぎ出すのか・・・舟にはわずかばかりの資産、年金があるかも知れない、しかし生きる上での羅針盤がないことに、これからの生き甲斐がないことに始めて気づくことが往々にしてある

定年後数年の残された年数ならいざ知らず、それからも20年30年と長生きができるように許されている現状は「第三の人生」といえよう

この第三の人生は自分の好きなように遣っていい、最後の自由な人生なのだ・・・自分が生まれてから死ぬまでの間に、自分に問い続けて生きることが許されるこの第三の人生こそが

それぞれの人生の仕上げの時なのです

その仕上げの第三の人生を彩り鮮やかに設計しデザインしてきましたか?
もし、今が不健康であったり、不運命であったりしていても決して悔やむに値しません
他のページで何度も繰り返し言っているように強い信念を持ち続ければ必ず願いは成就するのですから・・・
健康になったあとのことを今すぐにでもイメージしデザインしてください
病気のことなんか気にしなくていいのです、病気になったお陰で健康の有り難みが分かったのですから病気になったことに感謝すればいいのです、必ず改善すると自分に言いきかせ、「余計な心配」や「取り越し苦労」は絶対してはいけません、なんにもならないのですから・・・

哲学者である谷川徹三氏は、「生は問い、死は答え」と言っているのです

第三の人生をあなたはどのようにデザインしながら生きるかが、どう死ぬかの答えでもあるのです

人を喜ばせてあげられた人生であったならあなたの人生は・・・素晴らしい人生なのです
人は一人ではいきられないのですから・・・
ひとり一人の一生をアートする生き方が大事です


私たち人間は身体の健やかさに、心の健やかさを目指すべき生き物ではないでしょうか
からだといういずれ『朽ち果てる土の器』の中にどういう心を満たし、それをどう後世の人に伝達するか、そうした方向から目指すべき「健やかさ」を考えてみたい