インターン制度と研修医

日本の医師の育ち方


1968年にインターン制度が「学生らのインターン騒動」によって廃止された
その概要はインターン生が無資格でアルバイト診療をすることに社会的に問題となり更には医学生の
側からもこれに反対する動きが出て1965年頃から全国の医学部に波及した
学生運動が全盛の頃で医学生もそれに呼応した形であった この騒動をきっかけに政府はインターン
制度を廃止した

インターン制度は元々GHQが戦後の1945年に日本の医師レベルを上げるために導入した制度で
医学部を卒業した後に一年以上各科の臨床実習を学ぶ制度であった
日常の診療で遭遇する疾病を一般医師として取り扱う場合の診療治療に必要な知識と技術を体得
させようという意図がある

インターン生は医師免許がないので給料がもらえずに生活の保障もない、無資格でアルバイト診療を
することが社会的な問題になった背景がある


前後するがインターン制度より以前は医学部を卒業すると必然的に「医師免許」が与えられた
その頃の医療の内容がはるかに単純だったためと、医学部も少なく優秀な人材が集まったが
現在のように医学部が氾濫する状況では猫も杓子も医学部に行って免許をもれなく頂ける
ことは無くなった

臨床研修制度は2004年、実にインターン制度廃止から36年も経っている
インターン制度は研修が義務であったが、研修医は義務から努力目標になった
医師法では
【医師は免許を受けた後も、2年以上の医学部もしくは研究所の付属施設である病院又は厚生大臣の
指定する病院において臨床実習を行うように努めるものとする】

医師はいずれどこかで腕を磨かなければならないが研修医は「医師免許」をもった若葉マークの新米
医師なのである、車の運転免許証は交付されてから1年間若葉マークを付ければよいが新米医師は
研修先で「研修医」の名札を最近は見るようになったものの以前は名札など提げていないので患者は
新米医師を見抜くことが難しかった

研修医は当直アルバイトで色んなことを学んでいくがそんなアルバイト研修医に救急でお世話になった
日には・・・ 誰しも初めからプロはいない しかし患者自らすすんで研修医を指名はしないだろう
医療スタッフサイドに立って眺めていると複雑な心境にもなる