「ガレージハウスとその施工例」  
2010.12.31


 

アイプラスアイ設計事務所が設計した、ガレージハウス(ビルトインガレージ)の実例、施工例を紹介します。

ガレージハウスの価格

ガレージは完全な内部ではないから、安そうに感じますが、ガレージ用のドアや内装は、一般部より高額になるのが普通なので、一般部と同じくらいの費用がかると考えて予算化するのがいいと思います。車庫をビルトインする場合、およそ、間口3m、奥行き5m、高さ3mくらいのスペースが必要になります。面積にして、4.5坪、坪60万の建物なら270万になります。混構造で、1階が扉も内装もないRCの駐車場になるケースでも、やはり上部木造と同程度の費用がかかると考えると無理がありません。


ガレージハウスの施工例(実例)

ゆったりした敷地に建つ、ガレージハウスの実例です。左側の開口部がガレージの入り口です。外観は銀色のガルバリウム鋼板です。

ガレージハウス

ガレージの入り口は、木製の巨大な引き戸で大きく開けられるようになっています。ステンレスのレールで特注の建具を吊っています。愛車はモスグリーンのケンメリ。

ガレージハウス
 


内部からみるとこんな感じに光がもれる設計です。ボンネットで反射する光もきれいです。蚊が多いので、格子の内側には網戸がついています。

ガレージハウス

↓ガレージと玄関土間の間はサッシになっており、外を経由せずガレージに入ることが可能です。玄関や寝室からは、そのガラス越に愛車がみえるようになっています。
加えて、ガレージは内部で脱衣室ともつながっているので、直接洗面器や浴室にアクセスすることも可能です。車いじりで汚れたら即、浴室へ入れる便利な間取りです。


ガレージハウス

2階は、繰り返された、シンプルな架構が、名車とおなじような機能美をみせています。



一方、下の写真は、別の案件のバイク用のビルトインガレージです。 入り口のドアはアルミの折戸です。延焼のおそれのある部分に該当しますが、折戸では防火取れなかったので、内装をダイライトや木片セメント板にして対応しました。

ガレージハウス

ガレージハウス 間取りづくりの要点

高額な費用と、一軒の住宅としては決して小さくないスペースをガレージに割り当てることになるわけですから、ガレージスペースをいかに有効利用できるかが、第一の課題となります。


ガレージの換気

排ガスの問題があるので、排ガスを直接外に排出するような設備がない限り、扉を閉めた状態でエンジンをかけるのは不可です。換気扇は、換気量の大きい有圧換気扇を設けます。入り口の扉は、可能であれば、穴の開いたものが望ましいと思います。


ガレージの大きさ

ドアの開閉スペースや、工具や流しのスペースを含めたサイズで計画しましょう。また、車の買い替えも視野に入れて検討しましょう。


ガレージの天井高

車の上部を余らせるのももったいないので、天井高はできるだけおさえた方が経済的です。通常の階高の住宅にガレージを仕込むのであれば、天井際に収納を設ける方法も考えられます。


ガレージの内装

ガレージの内装は、自治体や確認機関に必ず確認してください。規模や入り口開口部の防火性能にもよりますが、外装材と同等の防火性能を要求されるケースや、不燃材料を要求されるケースなどがあると思います。床は重量物が入るので、原則コンクリート舗装になります。