住まいづくりの目的
家を持つという決心をしたら、「何のために家を建てるのか」という目的をはっきりさせることが大切です。 どんな目的が考えられるでしょうか。例えば現在賃貸マンションに住んでいる人なら、
  • 資産の形成、空間の充実、遮音を含めたプライバシーの確保、自由なリフォーム

といったことが重要になるだろうし、高齢者やハンディキャップを持つ人なら

  • 身体的ハンデの克服、安全性の確保

といったことが建築のテーマになるでしょう。芸術家のアトリエのように特殊な機能を住宅に要求されれば、

  • 空間の充実、環境との関係づくり

などが主要な目的になるはずです。また、小さな子供がいる家庭では、

  • 家族の関係づくり、健康への配慮

が重要になるでしょう。

他にも様々な目的が考えられますが、結局 「家づくりは現状の不満や将来的な不安を解消し、住まい手の「自由と可能性」得るために行うものである。」と言えそうです。 理想的には、その家によって、いつもワクワクするような出来事に開かれているとか、ゆったりと心を落ち着かせられるとか、生活の充足感や生き甲斐を感じられるとかいうことなのだと思います。

目的が定まれば、その達成手段を考えることができます。注意すべきは、達成手段や性能を一人歩きさせないことです。例えば、「高気密高断熱」は手段であって目的ではありません。あらかじめ想定される住まい手の活動があって、それを実現させるための建築のつくり方がある、と考えるべきです。そうしないと「家の性能はいいけど生活は何も前の家と変わらない」ということになりかねないからです。

ともあれ目標を設定しないことには何も始まりません。大きな目標はあまり欲張りすぎずに、 数をある程度 絞って考えた方がよいでしょう。一言で「私が建てたいのはこういう家だ」といえるくらいの目標が丁度いいと思います。