「国際子供図書館見学」  2002.9.24

 


安藤忠雄設計、国立国会図書館付属、国際子供図書館を見学。内部は撮影禁止。携帯電話も禁止。図書館の閲覧環境や子供のプライバシー保護を考えれば当然である。さすがに安藤さんの設計とあって、カメラをもったいかにも建築関係者風や、携帯をならすオバチャンが、図書館司書に厳しく注意されていた。司書の方はこういう連中には厳しいが、正規の利用者には非常に親切である。子供が出した本の返却場所を探していると、「かえしておきますよ。どんどん出して読んでくださいね」と声をかけてくれた。図書館は人であるということを痛感。

ロンドンのテートギャラリーのコンペ案のように、2つのガラスボックスが古い建物に貫入するという構成かと思っていたら全然違った。エントランスはガラスのボックスが古い建物に斜めに貫入しているような外観。

裏のから見ても斜めのボックスが1階部分から飛び出している。こちら側はレストラン。平面的に見れば一直線につながるが、空間としてはつながって見えない。上部のガラスも貫入していると思いきや、古い建物に寄り添っている感じ。

結局、古い建物に大きく変更を加えることなく、新旧を共存させているのである。免震構造などの最新技術を駆使しながら、古い方は徹底的に復元している。保存再生の教科書のような作品。

何を見たかったかというと上の写真のカーテンウォールが見たかったのである。TVで最初に見て、何か日本でないような印象を持つ。DPG工法を使わずに、サッシワークで処理しているのがよい。カーテンウォールは見付50mm(実測)。DPGは透明感は出るが、結局ガラス支持用の構造体が出てしまう。縦長のガラスのシール目地間からFBが突出し、細さを強調している。正圧方向の力はサッシ背後のスチールの無垢材方立てが受ける。方立ての横座屈はガラスが止めているのかと思って期待していたのだが、方立て途中にダブルの細いロッドがあることが分かって少々残念。未だによく分からないのが、負圧方向の力をどうやって受けているか。スライド機構付きのSSGか、ガラスリブ工法のリブガラスをアルミFBで置き換えたものか。考えてもよく分からないのでこれは宿題。