「スチールハウス」  2002.10.12

 


スチールはハウスとは、住宅の主要な骨組みに、1mmの軽量鉄骨を使用した住宅のこと。軽鉄板2×4と考えれば分かり易い。朝日新聞、2002年08月29日号によると、2001年11月、国土交通省が一般工法として認定したため、最近スチールハウスの需要が急増しているらしい。2002年度は、新築住宅の1.2%にあたる1万2千戸を予定しているとのこと。

近所でたまたま某ハウスメーカーがスチールハウスを建てていたのでちょっと見学する。このかなり大きな街区は全てがスチールハウス。工事中の印象は600幅程度の構造用合板と軽鉄ですべてができているという感じ。唯一の例外は土台で、ここには木材が使用されている。おそらくアンカーボルトの逃げをとる。

ちょうど吊り込みの作業中だった。軽鉄フレームにビス留めされた構造用合板のパネルをトラックから直接クレーンでつり込む。

壁パネルをプラットフォームにビス固定。梁材を適宜入れながら外壁はあっという間に完成する。

2階パネル上部には屋根のトラス材受け用のブラケットが予めついている。下部写真丸印。

トラスもすでにユニット化されており、壁パネルと同じように上記ブラケットをめがけてクレーンでつり込む。屋根も構造用合板をこの上に取り付ける。

さて、この工法は可能性があるか。上記記事によると、一軒あたりの軽鉄使用料が4トンとあるので、材料費の削減効果はあまりなさそう。むしろ鉄の需要を拡大するのが目的か。心配なのは軽鉄部のヒートブリッジだが、写真の住宅は窓まわりに30厚程度の補助部材がついていたので、おそらく外断熱。とすれば壁面については大丈夫そう。しかしスチールハウス協会のhpをみると充てん断熱工法についても検討中とある。かなり乱暴である。天井断熱、床断熱は実際問題としてかなり難しそう。 天井断熱はやめるべきじゃないか。協会の説明図はちょっと変である。軒のタル木の跳ねだし部に断熱補強しておきながら、小屋裏通気をとっている。なにがしたいのか分からない。

おもしろそうなので今後注目していきたいが、スチールを使いながら木造と同じことをしていたのではあまり魅力がない事は確か。