過去の相談  天井裏の結露の件

[4] 初めまして。 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/06/06(Thu) 15:07

markhatena.gif 管理人様、初めまして、悩み猫と言います。
今頭を抱えていますので、思いあまって、ご投稿した 次第です。 お知恵をお貸し下さい。 
昨年、木造軸組構造、2階ロフト仕様の家を新築しました。
最近、天気のよい日に、天井のトップ部の結露(北側のみ)に 気がつきました。天井は、30mmの杉板、断熱材(発砲材50mm) 野地板、防水材?、瓦の構造です。今いろいろ調べているので すが、対策は瓦を外して、結露箇所にあらためて断熱材等を隙 間に追加するのが良いのかなぁ、と考えています。換気も考え たんですが、隙間の換気が難しく、また換気は乾燥させること が目的で、根本的に結露の防止にはならない。つまり温度差を 減らすことを第一に考えなくてはと、読んだことがあって、そ う思いました。長文ですいませんが、何かアドバイスお願いで きないでしょうか? どうか、よろしくお願いします。

[5] 結露でしょうか? 投稿者:飯塚 投稿日:2002/06/07(Fri) 11:04

  大変難しい質問ありがとうございます。

2階ロフト仕様、瓦屋根、天井30mmの杉板から判断して、かな り本格的な在来木造とお見受けしました。そういう建物であれ ば、きちんとした設計者、施工者の方がいらっしゃると思いま すので、その方を交えて状況を正確に把握することが、なによ
り問題解決の近道かと思います。ざっくばらんに相談されては いかがでしょうか。この手の問題は、状況の正確な把握、調査 →原因の解明という部分がもっとも大切で、思いつきの対策を 講じてもあまり意味がないからです。

頂いた文面だけで判断するのは大変難しいのですが、分かる範 囲で一般的なことを書かせて頂きます。

まず結露の発生部位は杉板の部分でしょうか?木が本当に結露 するか確信が持てなかったので、今日試しに、台所にあった俎 板を冷蔵庫に入れて冷やしておき、沸騰した鍋の上にかざして みました。結果は表面加工してある偽物の俎板にはうっすらと 結露が発生し、ごく少量の水滴が付きました。よく使う普通の 俎板の方はやや濡れた感じがしましたが、結露が発生するより も先に表面の温度が上がってしまったという感じでした。極端 な実験ですが、一応、木部も結露が発生するが木部の結露は気 づきにくいということが判りました。

さて、掲示板に書き込みいただいたのが6月6日ですから冬場 の結露現象とは状況が違います。

夏場の結露現象には3種類あります。一つ目は、地下室や、北 側のコンクリート壁のように極端に冷えているような所に夏場 の高温多湿空気が接して結露するケースです。この場合は換気 をして外気を取り入れても結露は止められるとは限りません。
室内の湿度を減らすか、冷たい部分の表面温度を上げるための 対策が必要になります。ちなみに室内が25℃、相対湿度(湿 度計に表示される湿度)が80%なら、冷たい部分の表面が 21℃以下だと結露が発生します。しかし、悩み猫さんの家で は、結露の発生が天井面ということですから、このケースでは ない気がします。なぜなら、比較的温度の上がりやすい天井が 結露する位なら、北側の壁面や、押し入れ内部などは、もっと ひどい結露が発生していないとおかしいからです。天井に空調 の吹き出し口があり、その周りの金属部やガラス部が結露して いるというのなら、このケースです。

2つ目は、外気が高温多湿で、室内が低温で乾燥している場合 に結露がおこるケースです。この場合の結露は、主として表面 結露ではなく、内部結露として現れます。天井表面でなく、結 露水が杉板の目地から出てきていれば内部結露の可能性の方が 高いと思います。しかし、このケースでも北側天井のトップの みに結露が発生していることを説明できません。

3つ目は野地板等が日射であぶられ、水蒸気が発生し、低温と なっている室内側防湿層の外側などに結露水が付着するケース です。この場合も内部結露ですし、一般的には南面の方が可能 性が高くなります。

当たり前の話ですが、ほんとうに結露であるかどうかを見極め る必要もあります。雨漏りと結露はよく間違われます。特にト ップライトまわりなど発泡材と書かれているので、可能性は低 いですが、断熱材の種類によっては、断熱材が水を含んで後日
水が出てくることもありえます。北海道、東北ではないですよ ね?まさか浴室ではないですね?

いずれにしても、頂いたデータでは何ともいえないというのが 本音です。内部外部の温湿度、屋根の層構成と厚み(杉本実板 30、透湿防水シートまたはポリエチレンフィルム、ウレタン ボード50またはスタイロフォーム50、通気層25〜55、 耐水合板12、アスファルトルーフィング、瓦の順ではないで すか?矩計図みて確認してください。)さえ分かれば、内部結 露の計算くらいは出来ますので、またお気軽にご相談ください。 ちなみに夏型結露は東洋大の土屋喬雄教授が権威です。

[6] Re:[5] 結露でしょうか? 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/06/07(Fri) 14:36

 

飯塚様、早急のご返事ホントにありがとうございます。 心よりお礼申し上げます。 <(_ _)>
いろいろ調べてましたのでお返事遅れました。

この問題については一応業者さんにはお話ししてあります。 しかし任せっきりと言うのがイヤなので何とか原因を解明して それ相応の対処法を考えていきたいと思っている次第です。

仰せの通り文章ですべてを伝えるのは大変難しいもので、その 辺は出来る限り努力してみますのでお願いします。

その前に当方の住まいは関西です。結露は気付いてから3週間ほどです。その間雨はほとんどと言っていいほど降っていません。また結露は日中毎日発生し、特に天気の良い日に結露がひどく、従って雨漏りとは違うと思っています。すべての窓を開けて(トップライトも)換気を良くした?場合、少しはマシになりました。クーラーの除湿は効果がありませんでした。天井付近には東西に2カ所の換気口(100φ)を設けています。また結露は浴室ではないです。 (^^ゞ

屋根の構造を先ほど調べたんですが、やはり、梁の上に天井杉無垢の板30mm、その上に垂木50mm角を打ち込み、垂木と垂木の間に発砲材を入れ、その上に野地板(バラ板)木材10mm厚を敷き、その上に防水シート、瓦となっていました。屋根は切妻ですが、屋根のトップが3/4の位置にあり、北側が広くなっています。

結露の発生部分ですが、屋根部棟梁と登り梁の結合部(北側4カ所)を中心にで起こっています。どうも水蒸気のような感じで室内に吹き込んでいるようです。濡れているのは棟梁と登り梁と天井板で染みこんでいるようです。先ほど調べてきたんですが、プラスチックの板をその部分に当てると水滴が出来ました。天井板は無垢の杉板です。 
その部分だけが非常に高温で湿気ており、他の天井部分はさわってみても熱くなく室内の温度と同様です。今日も結露してたんですが、室内の温度は25℃、湿度50%、温度計を日当たりの良いところに持っていくと、外気は約35℃、湿度28%でした。結露部分の温度は約35℃でしたが、精度の問題も気になりますので改めて計り直してみます。

ご返答の文章から察すると内部結露のような感じがしますが、そうなると対処法は大変なことになりませんか? 

それと、夏型結露の東洋大、土屋教授は本など出していらっしゃいますか? 今、名工大の宮野先生の本は注文しています。

> ps.隙間の意味がまったくわからなかったのですが、断熱、

> 空気層(通気層でないとき)、断熱という層構成は極めて危険
> なのでやめた方がいいです。

言葉足らずでどうもすいません、隙間は問題の梁の結合部(継ぎ目)?のことを言いたかったのですが、お分かりになりますか?

長文でダラダラと書いてしまいましたがお許し下さい。
お忙しいこととは思いますが、今しばらくお知恵をお貸し下さい。よろしくお願いします。


[7] 天井裏が原因 投稿者:iiduka 投稿日:2002/06/08(Sat) 03:35

  7.gif少し様子が分かってきました。ちなみにこの掲示板は画像を貼
り付ける事もできます。デジカメ等お持ちでしたら活用して下 さい。

図のような建物ですね。右側が南です。

今回はかなり具体的な数字を教えていただいたので、まずその 点についてお答えします。まず、天井が冷えているという状況 でないことが分かります。水分発生時の室内温湿度をみると、 25℃、50%、ということなので、通常の状態であれば、当該部分 が14℃以下にならないと結露は発生しません。換気したり、 除湿したりしても結露がさほど減少しないのも、今回の水は室 内の水蒸気が原因ではないからです。

また、空気中に含まれる水の量は、(相対湿度でなく絶対湿度 で考えると)、25℃、50%の室内空気と35℃、28%の外気ではほとんど同じで、外から中に向かって湿気の流れ(湿流) が発生しているようには思えません。ですから外部の湿潤空気のせいで水が付着している訳でもないのです。

つまり、天井に付着した水分は、天井裏からきているのは確実 です。当該部分の天井裏はかなり湿潤状態で、野地板、垂木、 天井板、あるいは断熱材が保水しているおり、天気のよい日に 水蒸気になって室内側にでてくるということなのだと思います。 (表面結露か裏からしみ出しているのか分かりませんが、35 ℃の天井面に結露水が付着するには、絶対湿度で考えると、少 なくとも25℃、50%の室内空気の3.5倍の水分が含まれてい る計算になります)。

切妻屋根の頂部はおそらく防水紙の影響で、上側には水蒸気が 抜けにくく、さらに北面の頂部は、軒先までの距離が長いため に最も湿気がこもりやすくなっているのではないでしょうか。

瓦屋根では棟をどう納めるのか知りませんが、屋根面も断熱の 外側で通気層を取ることが最近は一般的で、発生水蒸気を上部 に逃がす工夫をします。

またいやなことを言うようですが、気になるのは、当該部分が 他の天井面に比べて、高温であることです。局部的にそこだけ 熱いとすれば、断熱の欠損があるということなのかもしれませ ん。冬そこがどうなるかを考えると、棟部は、隅角部で冷えや く、断熱の欠損があり、かつ内部から外部に向かう水蒸気の流 れをを遮断する防湿層が天井の直上にないとすると、おそらく 内部結露が発生していると思われます。

天井裏がしめっている直接の原因が、冬期間の結露水の蓄積な のか、棟瓦の施工不良やトップライト周りの欠陥による雨漏り なのかは今のところ分かりません。どちらにしても悩み猫さん立ち会いの元、屋根材、野地をはず して(あるいは天井を切って)を天井内部の湿潤状況を確認す ると共に、当該部分を乾燥させるのが一番なのではないでしょ うか。

なお、結露発生時の温湿度状況や、業者との交信記録などは、 すべて文書で残る形にしておいた方がいいと思います。

下記の点に点については再度確認頂きたいと思います。

・性能表示制度使いましたか?
・発泡材の仕様、メーカーなど(特記仕様書も確認下さい)
・防水紙の仕様、メーカーなど(特記仕様書も確認下さい)
・1年目の夏場は結露なかったのですか?
・晴れた日でも軒先から水が滴っていませんか?
・建物の間口、奥行きは?ロフトの大きさは?
・方位は?
・屋根勾配は4寸(1:0.4)より急ですか?
・乾燥材使いましたか?
・瓦を葺くときに土をつかいましたか?

東洋大土屋教授の本は、不勉強で知りません。建築技術の別冊 で高断熱・高気密住宅の実践マニュアルというマニアックな本 が出ているのですが、その中に、通気工法の効果と夏の逆転現 象というコラムを書いていらっしゃいます。難しいです。
山田雅士という人の書いた、「建築の結露」という本は、専門 的ですが結露に対する一通りのことがわかります。

またお気軽にご相談ください。

[8] 無題 投稿者:iiduka 投稿日:2002/06/08(Sat) 12:26

  天井がその部分だけ熱くなっているのは、断熱欠損よりも、その 部分から高温水蒸気が出て、そのまわりが熱くなったと考える方 が自然です。また書き込みいただければもう少し見当がつきます。


[9] Re:[7][8] 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/06/09(Sun) 02:33

  悩み猫です、どうもお世話になります。また、お忙しいところ、早急のご返答どうもありがとうございます。内容については、非常に分かりやすく助かっています。

ご返事に関しては、確認事項のご返答が出来なかった為でもあります、月曜日には何とかなると思いますのでご了承下さい、お願いします。

家の構造は図の通りです。家は昨年11月完成ですので、今年初めて夏を迎えます。冬は結露には気がつきませんでした。

また、参考書も届きました。そこには夏型結露等、仰られている様な事が書いてあり、参考にしています。さらに精度の良い温湿度計を購入しまして、結露箇所に設置しました。しばらくデータを取ってみようと思います。

それと、快晴、風やや強しの昨日、朝から窓やトップライト等を開けて様子を見ましたが、水滴がつくまでには至らず、湿気る程度でした。多分、温度変化が少なかったためと換気効果が少しはあったのかなと思っています。画像は水滴の付いたところをお送りする予定にしてます。

測定等に関してご意見等ございましたら仰って下さい。

[7][8]より察するところ、やはり最悪?の内部結露の可能性が大きいようですね。(泣)

では、よろしくお願いします。 

[10] 確認事項について 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/06/10(Mon) 23:53

  お手数おかけしています、確認事項は下記の通りです。

@性能表示制度は使用していません。
A発砲材と防水紙の仕様はまだ分かりません。分かり次第
 ご報告します。
B夏場は今年が初めてです。
C晴れた日の軒先の水等は確認できませんでした。
D建物間口は、東北東、9.1m、奥行きは8.2mです。
 水平天井なしの構造です。仕切約半分、吹き抜け
 あり。
E屋根勾配、6寸勾配です。
F天井杉材は、乾燥材です、他も乾燥材と思います。
G土は使っていません。

ということです。あれから毎日天井を観察しているのですが、やはり梁の継ぎ目より水蒸気が吹き出している感じです。それが天井の板に当たり、板が湿気ているようです。 そして、天井内外の温度差の大きいときに水滴になるよう です。

ではよろしくお願いします。 <(_ _)>

[11] 無題 投稿者:飯塚 投稿日:2002/06/13(Thu) 17:05

  発泡材と防水紙の仕様分かりましたか?エクセルを利用した内部結露の検討資料作成しましたので。

[12] 悩み猫様 投稿者:iiduka 投稿日:2002/06/25(Tue) 02:33

 

悩み猫さんより3通のメールを頂いています(下記はメーカー名など、一部省略)。
この掲示板は、飯塚専用のものではありませんので、断熱や雨漏りに詳しい設計者、
施工者の方の書き込みも歓迎します。今日は少し時間があるのでまとめて回答します。

6/21
> 現時点での対策については、結露の発生している天気のいい日に瓦をとって
> 原因を調べることになっています。

> 防水シート:オレフィン系エラストマー(合成ゴム)ルーフィング 

>     厚さ9mmの合板に試料を50mm×φ2mmの釘で先端が合板より10mm
>     出るように打ち付け、φ50mmのパイプで周囲を囲い、水頭150mm
>     にて釘穴に水圧を24時間かけ、合板への水漏れを観察した。
>     (室温23℃)  結果、試験個数10に対し、水漏れ、0 です。

> 断熱材: 材質:ビーズ法ポリスチレンフォーム
      密度:16.3kg/m3  , 吸水量:0.7g/100cm2
      熱伝導率:0.038w/m・k (0.033kcal/mh℃) 


瓦をとって調べてみようというのはすばらしい進歩です。しかし、そこで問題になるのは、「何を」「どうやって」調べるかということですね。ある程度原因を特定しな いと、調査範囲の決定もできないわけだし、調査が無駄になることだってあるわけで す。また、そのときに必要な調査道具がなくて、再調査しなければいけないかもしれま せん。ですから、業者さんに調査の内容を具体的に(できれば文書で)どの範囲をどこ までめくってみて、何を調査するか確認した方がいいと思います。

ルーフィングは、かなり特殊な仕様で、一般的にどこでも使っている材料というわけではではありません。おそらく内装木のこだわりからしてかなり環境問題に取り組んでい らっしゃるようですね。報告頂いた性能は、屋根の下葺き材に求められる、「釘穴シー リング性」の性能(雨漏り対策)で透湿とは意味が異なります。私にはこの材料の情報がありませんので、透湿抵抗は問い合わせてみて下さい。その際、一般的な施工方法も 聞いておくと良いでしょう(特に固定の方法など)。ここでは何を心配しているかとい うと、やはり冬期間、特に1〜2月の結露についてです。

断熱材は大手屋根メーカーでもビーズ法ポリスチレンフォームを使うことは多く、ある 意味一般的な材料です。メールで頂いた材料名ををネットで調べると、某大メーカーの 「床用」の断熱材とあり、屋根面に使った実績がどのくらいあるか少々不安ではあります(他のプラスチック系断熱材でも同じですが、熱やせと呼ばれる、体積が減る現象が おきることがあります)。

通気層がない場合、断熱欠損がなくても、冬場1,2月(外部0℃、50%、内部22 ℃、60%と仮定)は断熱材−野地板間、野地板−ルーフィング間で内部結露が発生す ると思われます。あくまで計算上の話ですが。

計算結果は下記アドレスより。
http://www8.plala.or.jp/yutaka-i/kawara.htm

6/20
> 今日は、天井の結露の一部の画像をお送りしました。
> 今日の天気は、快晴。12:30の温湿度は、
> 室内1階 26℃ 50% 天井結露付近温度 38℃ その下約1mの湿度 52%
> 外気 28℃ 45% でした。 
> ちなみに昨日は雨でした。
> 今日は水滴が付いていました。このところ晴れた日は天井板は濡れた状態でした
> 。曇りや雨の日は、何もありませんでした。

「昨日は雨でした」というところが気になります。雨が降った後の水滴が多いなら、
雨漏り→保水→蒸し返し→結露という線もあり得ます。


6/14
> それと私の屋根の仕様で他の他の家は問題ないそうです。違う点は屋根の面積と方位だそうです。


トラブルが起きたときに、他物件とどこが違うか注目するのはすごく良い着眼点だと思います。屋根の面積と方位がどんな風に特殊なのか聞いてみてください。
また、他にいつもと違った材料を使っていないか、いつもと違った方法で施工していないかも併せてご確認下さい。(特に上記、2つの材料)

[13] 結露計算について 投稿者:iiduka 投稿日:2002/06/25(Tue) 02:42

  結露計算の方法は下記アドレスより。
http://www8.plala.or.jp/yutaka-i/keturo3.htm

[14] 結露計算について 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/06/25(Tue) 16:49


 

どうも、お世話になっています。

<(_ _)> 素人なので間違っていたらごめんなさい。

結露計算について、ちょっと教えて下さい。
計算上では、外気温で計算してるように思いました。でも、 日中の屋根等の場合、屋根の表面温度は外気温より高くな ると思うのですが?、その点は関係ないのでしょうか?

調査については、まず計算上で温度分布や水蒸気圧分布を 調べ、原因が設計上なのか、施工上の問題なのか、を特定 し、それに対する対策方法等もある程度把握してから、瓦 をとる予定にしています。自分が理解してないと心配なの で、今、調査については、待って下さい、を掛けています。


[15] 計算について 投稿者:飯塚 投稿日:2002/06/25(Tue) 17:53

  結露計算は冬場一番寒いとき、かつ日射がないときで計算してい ます。もし外気温が高温で、内部が低温の場合、ルーフィングが 防湿層として働くので、このエクセルの計算では結露は発生しま せん。しかし、問題は、悩み猫邸が一冬越しており、実際、天井 裏内部が湿潤状態にあるということです。湿潤状態の屋根内部が 夏場の日中の蒸し返しでどうなるかは残念ながら私には計算でき ません。

雨漏りの可能性が否定されないので、今のところ今回の現象に対 しての責任の所在がどこにあるかは断定できません。今日は時間 がないので明日、また書き込みます。

[16] 補足  投稿者:iiduka 投稿日:2002/06/26(Wed) 00:11

  説明が足りなかったので補足します。お察しの通り、夏場の屋根 の表面温度は70度近くになるそうです。下記hp参考にして下 さい。
http://www.kawara.co.jp/YAMESOU/YSS2/VOL2-4.HTM

一度内部結露が発生すると、水分は、水蒸気圧とは無関係に、材 料の含湿率の大小で移動するため、前の計算(定常状態の計算) は成り立たなくなります。

[17] 計算では? 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/06/26(Wed) 11:55

  すいません、教えて下さい。

計算上で、外気のところを、瓦等の表面温度にして、湿度?、
水蒸気圧?は、外気の値で求め、結露発生の有無を特定出来な
いのでしょうか? その辺が分からなくて??


[18] 無題 投稿者:飯塚 豊 投稿日:2002/06/26(Wed) 22:51

  話がどうもかみ合っていない様です。悩み猫さんのいいたいことは、「外気の 設定温度を70℃位にして、内部の温湿度を20℃、50%とすれば、先の計 算法で内部結露の有無を確認できるのではないか。」ということですね。

既に内部結露が発生している状態のものを計算するのは大変困難です。 計算出来たとしても、それを見て施工者が、「なるほどな、ほな直しましょか」という 具合にはならないでしょうから、あまり意味のあることに思えません。

仮に悩み猫邸が今年5月末の竣工だとするなら、冬場のことはとりあえず考え なくなくていいので、私の使った表計算でも計算できます。ただし、この場合 は、屋根付近の相対湿度はかなり低い値になると思います。(外気が35℃、 50%なら、屋根付近の温湿度は70℃、10%位になり、両者の水蒸気圧は ほぼ等しくなるか、屋根表面付近の空気の方が乾燥していることになると思い ます。)
仮に、この条件で結露計算をしても内部結露は発生しません。この結果を踏ま えた上で、今まで頂いた調査データから判断すると、冬場の結露水の残留か、 雨漏りの可能性の方が高いだろうと考えます。

巷では夏型結露などと大騒ぎしてまぎらわしいかと思います。悩み猫邸はこの 俗にいう夏型結露ではありません。一般的に夏型結露が発生するのは、野地板 合板や木材からの水分蒸発が著しい場合や、内部側に透湿抵抗の大きい防湿層 がある場合などです。以前の私からの質問に対する悩み猫さんの回答で、乾燥 材を使っている、天井材直上の防湿層は無い、ということでしたので、この俗 に言う夏型結露の可能性はないと思います。(あったとしても天井から水蒸気 が噴き出すほどの夏型結露は起こらないと思います。)

ルーフィングの透湿抵抗が分からないので、あまりいいたくないのですが、ア スファルトルーフィング22kg程度を完全施工した場合の透湿抵抗(=137 uhmmHg/g、これは、某大手屋根メーカーが内部結露の算定に使う数字。建築 の結露巻末の資料を参照下さい)の透湿抵抗の材料だったとすると、外気が 10℃にならないと、内部結露に対しては安心できない計算になります。例の 材料が、アスファルトフェルト程度の透湿抵抗、あるいはアスファルトルーフ ィング22kgの雑施工程度の透湿抵抗(5uhmmHg/g)しかなかったとすると、 結露に対してはあまり不安はありません。このように、ルーフィングの透湿抵 抗と施工状況次第で内部結露の発生は驚くほど変わってしまいます。

屋根工事の場合、雨漏りしない様にルーフィングの重ねは充分にとることにな るでしょうし、瓦葺きなら瓦桟でルーフィングは固定されることになるので、 かなり材料の性能に近い透湿抵抗値が出てしまうことが予想されます。

私は今のところ、寒い時期に野地板を中心に発生した結露水(または雨水)が ルーフィングと断熱材の間に蓄えられ、晴れた日に水蒸気または水滴となって、 天井から出てきていると考えるのが自然だと思っています。

しかし、この場合、屋根全面の事なので、棟梁北側仕口部のみ水滴がつくことを 説明出来ません。軒先から水が出ないのはちょっと不思議です。そうすると、 その部分が他の部分と比べて、隙間が大きい、水が溜まりやすい内部形状にな っている、断熱材が入っていない等の、施工によって左右される問題になってき ます。(ただ言えるのは、ちょっとマンガ書いてみると分かりますが、棟梁部分 は様々な材料が垂直な棟梁のに60度の角度をもって、突っ込んできますから、 空隙ができやすいことは確かです。また、棟梁の上は天井材は無いのだろうし、 断熱材は小口を60度にCUTしないと隙間が出来てしまいます。)

ご理解頂けたでしょうか?


[19] 結論 投稿者:飯塚 豊 投稿日:2002/06/27(Thu) 21:43

  今日は分かり易い話をしましょう。

天井裏の温湿度が日射によって、40℃、相対湿度80%(44.27mmHg)に
なったと仮定します。

上記の設定では、天井材の温度が35.9℃以下だと、天井裏の高温多湿空 気は、天井材の上側で結露します。この結露水はある程度はタルキや、天井 板に吸水されますが、ある一定量以上この水が溜まると、重力によって、天 井から垂れてきます。

また、内部の温室度が25℃、相対湿度50%だったとすると、天井裏から、 内部に向かって、湿流が発生します。湿流は透湿抵抗の小さい部分、すなわ ち、目地や隙間部分が大きくなります。内部に比べて高温多湿な空気は、天 井を通過する際に冷やされて、天井の目地や目地付近表面で局部結露すると 思われます。

結露しなかった、水蒸気は室内側で拡散し、室内の温湿度は僅かに上昇しま す。

水蒸気の発生源は、天井内部にあります。

これが私の想像する悩み猫邸の現象のメカニズムです。


[20] まとめ 投稿者:飯塚 豊 投稿日:2002/06/29(Sat) 17:05 

 

悩み猫さんよりメールを頂きました。大体ご理解頂けたようです。

一つ言い忘れてました。屋根工事施工中の雨も夏型結露の原因となることがあります。これも施工者に確認する必要があります。

今までの報告を整理します。というのは対策を考える上で、第三者が客観的に見て 分かるようにしておくべきだし、対策に落ちがないようにするためです。下記の空 いている所を埋めてください。足りない所は補足して下さい。私は全体像がつかめ ているわけではありませんので。

 所在地  関西、詳細不明→重要 京都あたりだと冬寒い
 発注者  不明
 居住者  悩み猫(仮名)
 用途   専用住宅
 家族構成 不明
 規模   木造軸組工法2階建て 間口東北東、9.1m、奥行きは8.2m
 形状   非対称の切妻屋根(南1間,北3間)、北側に吹き抜けあり
 設計者  地域工務店 
 施工者  地域工務店  
 竣工   平成13年11月
 利用制度 性能表示制度利用なし、金融公庫利用不明

□屋根材構成

・屋根勾配 6寸勾配 桟瓦葺き屋根
・登り梁の上に桁行き方向に天井の厚板を張っている
・天井材はおそらく、下からはずせない
・その他の梁、母屋、桁などの構成は不明
・屋根構成:下から、杉板厚30、ビーズ法ポリスチレンフォーム厚40、野地板厚10、合成ゴムルーフィング、桟瓦という構成
・断熱材はタル木間に押し込んでいる
・通気層は無い(再調査中)
・室内側防湿層はない。

・天井付近に換気口あり、トップライト(位置不明)あり
・他物件とどこが違うかは不明

□トラブル状況

・5月中旬より施主、悩み猫(仮名)は天井に水滴が付着する現象を発見。冬期間は  同様の現象の発生は見られなかった(または気づかなかった)。その詳細は下記の通り。
・結露の発生部位は、棟梁と北側登り梁の仕口を中心とした部分(4カ所)
・その他の部分については6月現在は結露の発生無し。
・結露の発生は決まって晴天時である。
・結露発生時の室内外の温湿度測定を行っている

□考察

・ルーフィング材の透湿抵抗が不明であるが、アスファルトルーフィングと同等の性能があるとした場合、結露計算上は冬期間に野地板を中心に内部結露が発生する。
・断熱欠損があればその部分は結露の発生の可能性は大きくなる。
・なおこの計算は瓦屋根の蓄熱による天井内温度変化のタイムラグ、木材の吸放湿等は考慮していない。

□原因

・雨漏り、または冬から春にかけての期間の結露水、あるいは施工中の雨の残留によって天井内木材に水分が蓄積。夏場の蒸し返し現象によって、結露が発生したと思われる。

□調査方法案(施工者と充分協議して下さい)

・主原因が上記3つのどれかを判断するのが先決。まずは調査が必要。

・まず、天井に温湿度計のセンサー部が入る孔をあけ、天井内の温湿度を確認すと共に、周囲の湿潤状態を確認してはどうか。これにより全面の問題なのか、部分の問題なのかを判断できるのでは?
・さらに上部より瓦をめくる調査によって、天井内部の各層どの部位が、どの程度、どちらの面を中心に湿気ているかを確認する。
・調査の際、木材は含水率計(内部の状態までわからないかもしれない)、または切り取ることが可能な材料は重量を量って岩水状況を確認してはどうか
・瓦をめくる調査では、断熱欠損、隙間などの内部の状態も把握する。

・なお、内部結露の可能性があるので、調査は出来るだけ広範囲に行うのが望ましい。
・雨漏りの調査は紫外線に発光する特殊液で確認する方法もある(高額)

□対策

・未定


[21] ありがとうございます。 投稿者:悩み猫 投稿日:2002/07/01(Mon) 10:39


  お世話になってます、悩み猫です。

おまとめ、いただきありがとうございます。

私も、初めて天井結露という現象に遭遇し、あれこれ悩んでましたが、飯塚様のご指導の元、少し理解できたと思ってい ます。飯塚様には貴重なお時間をお借りし、またホントに親 身になって考えて頂き感謝しております。 まだ結露問題の解決には至っていませんが、まずはお礼申し 上げます。  <(_ _)>

あとは、その後の経緯という形でご報告出来ればと考えてい ます。