過去の相談  気密工事について

はじめまして。 投稿者:ぴこ 投稿日:2002/12/11(Wed) 16:05 No.54  
markhatena.gif はじめまして。
ちょっと疑問に感じたことなんです、たわいもない質問かも知れませんが、受けてもらえればうれしいです。
それは、「高気密」にするとはどういうことなのか?ということです。
隙間をなくす、埋めるというのなら分るんですが、普通の家なら、あちらこちらに穴があいてますよね?
探してみただけでも、キッチンの換気扇(給気口?)、同じくトイレや洗面所の換気扇、エアコン用の穴、あとは、水道管とかガス管、それとこれは関係なさそうですが、天井のダウンライト(屋根に沿った感じのところにあるもの)とか、、
それと床下収納(床下点検口)とか、、
数えていくとなんかキリがなさそうです。
こういうところは全部、ふさいでいくものなのですか?
それとこれらによるコストアップとはかなりのものになるのですか?
宜しければ、ご返答ください。


Re: はじめまして。 飯塚 - 2002/12/12(Thu) 01:17 No.55  

markhatena.gif ぴこさん、こんばんは

ぴこさんがおっしゃるように、普通の気密化されていない住宅というのは、色々な所に穴や隙間があいています。どんなに断熱材を沢山入れても、隙間から冷たい外気が入ってきて、暖ためた室内空気が出ていってしまっては何の意味もないわけです。熱損失を減らし、断熱材が本来の効果を発揮できるようにすることが気密化の主たる目的です。予想外のすきま風がなければ、室内の換気の計画もたてやすくなります。

ですから気密化するときには、吸気のレジスター以外の予定外の穴や隙間は、基本的に全部塞ぐと考えて下さい。

一般的にはポリエチレンフィルム、様々なパッキン材や、気密テープなどで基本的な気密性能を確保します(他にも、外貼り断熱等の方法があります)。開口部は、出来るだけ気密性能の良いものを選びます。ぴこさんが気にされている穴については、気密住宅用の様々な部材が流通しています。換気扇はシャッター付きのものがあるし、コンセントカバー、ダウンライトも気密住宅用があります。床下収納は断熱材やパッキンが入ったものがある。ものによっては必ずしもそれを使わなければならないということはありませんが、面倒な施工を省力化できるメリットがあります。配管貫通部は、シーリング、ウレタン充填、テープ処理等の方法がありますが、基本的にそこが弱点にならないように施工します。このように、気密住宅をつくる材料は市場に一通りそろっていると考えていいと思います。問題はむしろ施工の方ですね。

断熱気密工事には色々な方法があり、コストアップはこのくらいとというのは一口では言えません。お住まいの地域や断熱気密方法を、少し限定しないと書き難いです。
この手の話は比較的調べやすい問題なので、ネットを活用するといいですよ。検索エンジンで複数語検索すれば大体欲しい情報は大体手に入ると思います。


ありがとうございます。 ぴこ - 2002/12/12(Thu) 09:57 No.57  

marknasi.gif じつは親戚が「高気密」の家を建てまして、観に行きましてきて、ちょっと疑問に感じたことであったのです。
場所は川崎市ですが、これでも「高気密」と呼べるのかなぁと不安に思って、、
熱交換機とか言う装置がついていたせいか、室内はたいへん快適でした。
私はなぜか仙台市のほうに家を建てることになっているため、関東よりはかなり寒いところですので、ちょっと注意してみて行きたいと思います。
ありがとうございました。

ところで、「コロニアル」は劣化が早いって本当ですか?
5年くらいしか持たないとか、そういう噂です。
ガルバナイズドがいいらしいって書いてあったんですが、さきの親戚はコストダウンを理由に「コロニアル」になったと言ってました。

家を建てるのは大変みたい(^^;
でも、ハウスメーカーさんにお任せは怖いので、「口先だけは一級建築士の施主」を目指して、勉強して行きます。
ほんとにご親切な対応、ありがとうございました。


いい本出ました。 飯塚 - 2002/12/22(Sun) 01:33 No.58  

marknasi.gif 仙台は東京と比べると、日最低気温も、平均気温も4℃位低いです。僅か4℃ですが、冬場氷点下に気温が下がるということは、材料の選定には少し注意したほうがいいですね。多孔質の材料内部で吸水した水分が凍ったり、溶けたりを繰り返すと材料はボロボロになったりします。また、断熱が不十分な場合は、軒先で氷の土手が出来て、屋根材の隙間から雨漏りする現象もかつてはよくあったと聞いています。
コロニアルの耐用年数が5年というのは、いくらなんでもオーバーだと思いますが、性能面から考えれば、寒冷地の場合、金属系の屋根の方が無難だと思います。コストが許せば、ガルバリウム鋼板で、塗装の保証が長く出る製品が安心です。

断熱気密についても、仙台なら少しまじめに考えておいた方がいいですね。非常に専門的になりますが、最新の建築知識2003年1月号(新しい情報満載で建築関係者は必読です)を読むと、正しい気密の取り方が分かります。また、外壁通気層を設け、構造用合板など(OSBは不可)で気密を取り、袋詰めされた耳付きのグラスウールで防湿し、床部や天井部に乾燥剤で気流止めを設けるという、「新在来ボード気密工法」という方法が紹介されています。おそらくハウスメーカーの多くはこの方法をベースにしているはずですから、知っておいて損はありません。要点は、外壁通気層によって水蒸気を排出すること、気流止めなどによって壁内の上昇気流を抑制することことの2点です。根太レベルを土台や胴差し、レベルに揃えたり、屋根下の天井部の防湿層に工夫が必要だったりしますが、理屈さえ分かっていれば、基本的にはどこでも誰でも出来る技術です。

先日の穴の話も、この工法を正確に施工すれば、多少ラフに考えても内部結露の心配はないそうです。(どの程度の気密性能が出るかは分かりませんが)


いい本出ました−2 投稿者:飯塚 投稿日:2003/01/05(Sun) 16:29 No.66  

marknasi.gif あけましておめでとうございます。

寒いせいか、結露の関係でアクセスして頂いてる方が多いようです。以前、建築知識の最新号を紹介しましたが、同じ出版社から、もう1冊「『外断熱』が危ない」というタイトルの、面白い本が出ているので紹介します。著者はリンク集でも取り上げている西方設計、西方里見さん。

今後の正しい断熱のあり方を知る上で欠かせない一冊です。他ではあまり目にすることのない外張り断熱のデメリット、中立な立場での各種断熱材のコストや性能の比較、次世代型の省エネ住宅の実力等が、非常に分かりやすく書かれているので一般の方にもお勧めです。