過去の相談  ALC住宅の断熱改修

断熱改修工事について 投稿者:niji 投稿日:2002/12/23(Mon) 23:00 No.59  
markhatena.gif はじめまして。
現在、築5年の鉄骨ALC造の3階建て住宅に住んでいるのですが、断熱改修工事は可能でしょうか?

入居するまではもっと快適な生活を想像していたのですが、いざ住んでみると、夏は天井付近にこもった熱が抜けず、冬は常に暖房を使用していなければ生活できない家になってしまい、困っています。

居住地が北関東で、寒暖の差が激しいこともあり、早めに何とかしたいと思い、ネット上で検索してみました。
しかし、木造住宅の断熱改修例はいくつか見つけることができましたが、鉄骨造住宅の例はありませんでした。

ちなみに、ネット上で発見した木造住宅の断熱改修例は、
@壁や天井に発泡ウレタンを吹き込む工法
A既存の外壁の上に断熱材を張り、更に外壁を張る工法
でした。

鉄骨造の住宅ではこのようなことは可能なのでしょうか?
相談に乗ってください。よろしくお願いします。



Re: 断熱改修工事について 飯塚 - 2002/12/25(Wed) 01:37 No.60  

markhatena.gif nijiさんこんばんは。

ALCは木材程度の断熱性能がある反面、極めて湿気を通しやすい材料です。素材そのものは、100mm厚ALCでも構造用合板1枚分程度の透湿抵抗しかありません。逆に、ALC外壁表面には湿気を通しにくい何らかの塗装が施されます。これは、壁内の内部結露の観点から見ると、少々不利な状況にあると言えます。ですから、対策を立てるには、壁や屋根の構成についてもう少し細かく教えて頂いた方がいいですね。

仰るように、木造の例の様に外側に断熱して、通気層を取れば理想的ですが、サッシ回りが納まりそうにありませんし、もう一皮外壁が必要になって、予算的にも厳しいかと思います。内外装を出来るだけいじらずに、少ない工種で簡単に出来る方法でないと現実的ではありませんね。

今の段階で私が思いつくのは、壁内の調湿がある程度期待できる、セルローズファイバーの吹き込みという方法です。天井、壁とも、ALCから仕上げまで、ある程度の隙間があれば施工可能かと思います。山本順三さんという方の「この本を読んでから建てよう−防音・断熱の秘密」とかいう本を読んだ限りでは行けそうな気がするのですが、何分、まだその性能については未知数の部分があり、手放しでお勧めするわけにいきません。専門施工業者に、ほんとうに防湿層、通気層が不要か、ALC物件の施工実績はどのくらいあるか、万一内部結露が発生した場合、保証してくれるのか、予算はどのくらいかかるか(結構するはずです)等、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

尚、大きすぎる開口部、トップライト、その他何らかの欠陥等によって、快適性が損なわれている場合は、全く違う話になるので御注意下さい。



Re: 断熱改修工事について niji - 2002/12/26(Thu) 22:00 No.61  

marknasi.gif 飯塚さん、はじめまして。
さっそくのご回答ありがとうございます。
構造等の説明が不足しており、失礼しました。

簡単に構造を申し上げます。
@鉄骨ALC3階建で、一階部分は床面積の約1/3が駐車場です。
 駐車場の天井は軒天ボード貼り、2階デッキプレートとの間に
 グラスウール(たぶん50mm)が入っています。
A3階部分は、天井と屋根の傾斜角度が同じ構造です。
 屋根と天井の間は50cm程度で、グラスウールが入っていま す。屋根はカラーベストを使用しています。
B外壁はALC100mmを使用しています。
C基礎はコンクリートべた基礎で、一階部の床には発泡スチロールが入っています。
D窓はペアガラスのアルミサッシです。

以上わかる範囲で自宅の構造を申し上げました。
断熱材の施工精度はあまり良くないと思われます。屋根裏を見ても、断熱材同士の隙間があったり、端から端まで完全に敷きつめていない状態です。

ところでセルローズファイバーという断熱材があるんですね。
少し希望が出てきたような気がします。
どうもありがとうございました。それでは。



Re: 断熱改修工事について 飯塚 - 2003/01/05(Sun) 16:26 No.64  

marknasi.gif 文面から、特に屋根の断熱の状態があまり良くないことは分かりました。

でも、断熱・結露考えるときは、壁や屋根を構成する材料が全部分からないとダメなんです。こんな構成でいいのでしょうか。

壁は外から、吹き付けタイル、ALC100mm、グラスウール50mm?、石膏ボード、ビニールクロス
屋根は外から、カラーベスト、アスファルトルーフィング、野地板?、中空層?、ALC100mm?、天井裏450mm、施工のよくないグラスウール50mm、石膏ボード、ビニールクロス。

小屋裏換気はしてますか?

もう少し分かればまた書き込みして下さい。



Re: 断熱改修工事について niji - 2003/01/07(Tue) 21:20 No.67  

marknasi.gif 飯塚さん、お世話になります。

まだ説明不足だったようで、申し訳ありません。
更に各部の材料を、図面を見ながら書きます。

@屋根 
外から、カラーベスト、アスファルトルーフィング、木毛セメント板、タル木、中空層450mm程度、グラスウール50mm、石膏ボード、ビニールクロスです。
小屋裏換気は、軒下のケイ酸カルシウム板が、四隅のみ小さい穴が空いているものを使用しています。

A壁
ご指摘の通り、外から、吹き付けタイル、ALC100mm、グラスウール50mm、石膏ボード、ビニールクロスです。

Bその他
1階床は、下からコンクリートべた基礎、根太、発泡スチロール、コンパネ、フローリングです。
1階駐車場天井は、外から、ケイ酸カルシウム板、グラスウール50mm、デッキプレートです。

こんな感じで、おわかりいただけたでしょうか?
更に何かありましたらお願いします。
それでは失礼します。



Re: 断熱改修工事について 飯塚 - 2003/01/09(Thu) 21:47 No.69  

marknasi.gif 細かく書いて頂いてありがとうございます。

公庫基準などをベースに考えると、断熱上一番弱点となっていると思われるのは、やはり3階の天井と、外気と接する駐車場上部の床だと思います。昔の住宅でよくあった断熱の水準で、仮に完全な施工がされていたとしても、物足りない性能です。効果的に断熱補強するとすれば、まずはそこからということになると思います。壁面は内部結露的には若干不安ですが、3階建てで面積が多いと思いますので、現状で特に問題なければ、とりあえずそのままにしておいた方が、コスト的には無難だと思います。

また、夏場、天井付近の熱が抜けないのは、小屋裏の換気がうまくいっていないからではないでしょうか。軒天4隅の有孔ケイカル板では、換気口としてはうまく機能しないと思います。寄せ棟屋根の場合、小屋裏が蒸れるという話を良く聞きますが、屋根頂部付近に排気口を設けることも大切で、排気口が設けてあれば、軒天の吸気口は小さい面積でも良いことになっています。軒天で吸排気する場合は、天井面積の1/250以上の有効開口が必要だといわれています。どんな換気の仕組みになっているか、もう一度チェックしてみて下さい。

対策時に注意すべきことは、特に天井裏の内部結露と鉄骨部のヒートブリッジです。

夏期の対策(冬場の天井裏結露防止の対策共)としては、小屋裏換気を強化して、天井裏に外気を沢山導入した方が良いのですが、その場合、冬場、屋根鉄部が冷やされて、繋がった内部柱の上部付近などで今より結露が発生しやすくなります。しかし、ビニールクロスの透湿抵抗などをプラスに評価したとしても、小屋裏換気をやめることは計算上出来ません。小屋裏はかなり高湿になります。ヒートブリッジはある程度我慢するしかありませんね。

まじめに考えるとかなり複雑な話なので、一度、施工者、断熱業者などを交えて、1.お住まいの地域の断熱の地域区分、2.断熱は何を使ったか(断熱材の種類など)、3.隙間がないか、4、寒さ・暑さの原因は何か、5.補強する部位、6.具体的に施工可能な断熱材の種類・工法(勾配天井でうまくいくかどうかを含めて)、7.概算工事費など、相談してみた方が良いと思います。

何か名案が出れば改めてもう一度ご相談下さい。


Re: 断熱改修工事について niji - 2003/01/13(Mon) 20:26 No.70  

marknasi.gif 飯塚さんお世話になります。

大変に参考なるアドバイスをいただきありがとうございます。
確かにご指摘の通り、夏は3階が一番暑く、冬は駐車場上部にある部屋が寒く感じます。
私の住んでいる北関東地方のような、夏暑く冬寒い地方の住宅としては、断熱が不足しているようですね。

まずは断熱改修工事ができそうな業者を探し、飯塚さんのアドバイスを元に相談してみます。
また何かありましたら相談させていただきますのでその節はよろしくお願いします。
どうもありがとうございました。