過去ログ  建築基準法の大改悪1

建築基準法大改悪 Name:飯塚 豊  Date:2007/08/30(Thu) 18:35 No.994    
marksikame.gif 姉歯問題の対策として、「建築確認・検査の厳格化」を大きな柱とする建築基準法等の一部改正が行われ、去る6月20日から施行されている。この改正は、マンションころがしをするような不届きな輩には、有効な改正だと思われるが、まじめに家造りを考える良識ある設計者、施工者の間では、「結果的に建築主の負担増を招くだけ」とすこぶる評判が悪い。確認機関の業務も、度重なる法令、基準の対応の遅れから、ここ1〜2ヶ月は事実上、機能麻痺状態にあったと聞いている。

さて、その改正内容だが、本屋で販売している法令集(建築士の試験に使う、赤本青本と呼ばれる類のもの)は6/20に施行された改正基準法には全く対応していないので、内容はWEB上で国土交通省の頁からダウンロードするのが便利。下記頁にまとまっている。

平成19年6月20日施行の改正建築基準法等について

上記リンクより、下記の対照条文をみると改正内容が大体把握できる。対照条文は、変化なしのところは適宜省略されているので注意。

建築基準法の新旧対照条文
建築基準法施行令の新旧対照条文
建築基準法施行規則の新旧対照条文

今回の改正によって、一定規模以上の建築物(例えば鉄骨4階建て住宅など)は、確認申請に加え、適合性判定という、第三者機関でのチェックが義務づけられた。一度、適合性判定に回ると、確認申請の費用、確認申請用書類整備の費用などが著しく増える。同時に、審査に必要な時間も著しく増える。よって、小規模な建築物であれば、まず適合性判定に回らないようにすべきである。どのような建築物が適合性判定に回るかは下記の国土交通省告示に示されている。

国土交通省告示第593号(02の部分)

木造住宅でも、一階を鉄骨造やRC造にすることはよくある。そういった混構造建築物のうち、適合性判定を要しない建築物が上記593号の3号と4号に規定された。その条文がともかく難解。8/10に発売された、構造の技術基準解説書によって、同告示の読み方が一部示されたが、未だにその内容は不明点が多い。複数の確認機関、行政機関に電話ヒアリングしたが、機関毎に判断が異なり、確認申請の現場はひどく混乱している状態。RCガレージ付きの木造住宅など、混構造の建築物はしばらくはやめた方がよいと思う。

上記構造関連の改正に加え、建築基準法施行規則が大幅に改正された。改正内容は、提出物の書式関連。適合性判定にまわる案件のみならず、建築士が設計した木造2階建て、いわゆる特例扱いの4号建築物についても、提出書類や、記載内容がかなり増えた。ただ、4号建築物は現段階では壁量計算などの構造関連資料の添付は相変わらず必要ない。

規則の改正内容は施行規則の表にまとまっている。具体的な図面の整備方法は8/20発売の雑誌:「建築知識」が詳しい。

また、木造3階建て住宅などは、施行規則の改正で、構造関係の提出物が増える(規則をそのまま木造に適応するのはそもそも無理があるようだが)。構造のソフトはその極めて煩雑な要求資料の出力に対応しておらず、施行後2ヶ月を経ても現場での混乱は続いている。3階建てもしばらく様子見の状態。

その他、建築主が知っておくべきことは、設計内容の変更を行う場合は、軽微な変更を除き、計画変更の確認の手続きが必要となるということ。計画変更扱いとなった場合には、その期間原則工事がストップするので、変更を検討する場合は、工事のスケジュールへの影響について十分に留意する必要がある。


Re: 6/20建築基準法の... 森山 - 2007/08/30(Thu) 18:37 No.995  

marksikame.gif 下記のリンクを紹介します

山岡 淳一郎氏による緊急提言

緊急提言! 現場知らずの「耐震偽装対策」が招く危機
制度の煩雑化が招く大混乱、品質低下、価格上昇につながる恐れ
今回は、住宅政策上のとんでもない制度変更について書く。一般メディアは、まだ、まったく触れていないが、下手をすると経済に大打撃を与えかねない状況なのだ。

国交省住宅局建築指導課の独善的な「思いこみ」が、建築設計の現場を大混乱に陥れている。国は耐震偽装への対応策として建築基準法を改正し、建築確認の厳格化を打ち出した。偽装も見抜けない確認審査ではダメだ。徹底的にチェックしろ、と号令一下、通達(「建築確認の指針」)で縛りをかけた。が、これが現実と乖離した机上論だった。・・・・

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070806/131754/


Re: 6/20建築基準法の... 川崎H邸主人 - 07/08/30(Thu)  

marksikame.gif すみません。

品質が下がるのに、なぜ住宅価格が上昇するのでしょうか(見えない部分とか追加分なのかな)。

日本の金利はいまだ平行線ですよね(って、ことは物価もさほど上がっていないはずですし)。

要点だけでも教えていただければと(恐縮)。


かいつまんで言いますと、... 森山 - 2007/08/30(Thu) 18:41 No.997  

marksikame.gif かいつまんで言いますと、、、基準法改正の問題点は以下の二つなんです。

@申請書類の設計図と現実の現場との整合性を完全一致させろ
A構造設計の厳格化が技術論でなく作業手続き論で決定された。

@の問題点は、分かりやすく料理にたとえると
レストランでメニューにカロリー計算表と材料レシピをまず書け!と
で、実際に皿に運ばれた料理の例えば人参が0.5g多かったら突っ返す、でレシピを書き換えるか、もう一回料理しなおせ
「あの、レシピを書きかえた場合、すでに出したあちらのレシピどおりのお客様の料理はどうなるんですか」
ああ、その場合はあちらのお客の皿がレシピどおりじゃないという解釈になりますから、あちらのお客の皿もつくり直してください。
「じゃあ、今の皿のみつくり直しますから、待っていただく間に前菜などお出ししてもいいですか」
それは、レシピに書いてないでしょう?じゃあだめです。
客「ええかげんにしろ!帰らしてもらうわ!ジャンジャン」

Aについては、段ボール肉マンにしましょう。
今後、肉マンに段ボールが入らないようにするにはどうすればいいか!
耐震系栄養士(店で調理したことはない)「メニューチェックの厳格化がいいと思います!今までもそうです!栄養士を無視しやがって!いくら行列ができるからって有名ラーメン店っていわれる「式蔵」も「山顔火」も栄養のことを考えてなさ過ぎなんです。!きっと段ボールで出汁とってます!」
なるほど、ではすべてのラーメンにおけるカロリー計算および栄養士による栄養チェックを厳格化せよ
ラーメン博物館長:「厳格化っていわれても、、、ラーメンのスープの内容は個別の店主が秘密にしています!!」
じゃあ、スープの原料をすべて書かせなさい!
店主「うちゃあ、段ボールなんか入れてねえよ!それにスープの原料をすべて厳格に、って言われても、季節や温度、湿度でそのつど変えているから、うちのラーメンはお客さまに評価されてるんすけど」
耐震系栄養士(店で調理したことはない)「言えないってことはきっと段ボールが入っているんだろ〜!ウキーっ!出汁をチェックしてやる!」
店主「そもそも、あんたたち出来上がったスープの出汁の成分を舌だけで分析できるんですか?それに俺は俺の責任で、このトンコツ焦がし醤油スープ出してんですけど」
じゃあ分かった!おまえらがそう言うならお互いのラーメン店が相手の出汁をチェックしろ、で、段ボールの繊維を抽出しろ!段ボールが入っていないっていうことを証明するまで、ラーメン出すな!


ということで、有名ラーメン店の「なんどんかんどん」も「山顔火」も「式蔵」も、ラーメンが6月20日からこの2カ月一杯も出せていません。
日本のGDPの1割を占めるラーメン業界ですから、すでに2/12が無杯になっていますんで、非常に危険な水域に達しているのです。
土地にラーメンを建てて売っているラーメンデベロッパーのカウンター金利や個人向けの集合ラーメンなども3月に入居することが難しくなっています。
個人の二階建て木製ラーメンなどはまだ大丈夫そうですが、敷地が傾斜だとかでRC基礎が大きい混構造ラーメンなどは、段ボールがはいっていないことを証明しないと、食べることができません。
今、ちまたで食べることができるのは、大手食品会社である積水ラーメンやダイワラーメンなどのカップヌードルや出前一丁などのインスタントラーメンは、工場に段ボールがないことが確かめられており、なおかつ耐震系栄養士(店で調理したことはない)学会とも仲良しですから、欽ちゃんまでつかって、「なんだカップヌードルって健康食品なんじゃない」と新聞で一面広告打つ(数年前の事実)ぐらいの勢いなのです。
ということで、個人商店のラーメン屋はつぶれます。
もはや佐野みのる先生のように会員性の秘密の極秘のラーメンサークルでマニアだけに供するしかなくなるでしょう。


大改悪問題 . 川崎H邸主人 - 2007/08/30(Thu) 18:43 No.998  

marksikame.gif 森山 様、

ご丁寧なご教示、ありがとうございます。作り手として深刻な状況をなんとなく理解致しました。
自分も、らーめんは大好きでして、武蔵(青山)は、若き頃(何年前だ、)通勤途中でよくカミさんと通った記憶があります。また、昔から大ファンで真味味というお店が勤務先近くにあり、よく通っていたのですが、そのご主人が今年、突然お亡くなりになりレシピ封印され閉店されました。とても残念な今年の出来事なのであります。

さて、少々ご質問させてください。この辺りを整理したいのは「家づくり候補生」様のためということで。


@施主の費用負担増
つまり、設計者として新たな法令や規制でやむなく、これまで以上手間を要することとなり、費用が必要になってしまう、ということでしょうか?
そうであれば、これは家づくりの理想を阻む悩ましき問題だと思います。ルーチンワークされた住宅メーカーに商流してしまいかねないことになるかもしれませんね。


Aレシピ
すみません、これを誰が評価されるのがよく分からなかったです。店主なのかお客さんなのか? 

※以下つづく。
Commented by 川崎H邸主人A at 2007-08-30 00:27 x
※つづき

B怖いこと
米国のサブプライムローン問題ってどうお考えでしょう。焦げ付き対象は米国民なのですが、証券化ということで世界に飛び火し金融不安など大変なことになっています。証券化に対する不安が更に増大すれば、我国のフラット35とか本当に大丈夫なのでしょうか。

C金利問題
法令や規制により、やむない住宅価格上昇→物価高と評価され→インフレ→金利上昇→購買意欲が同期できなければ住宅購買意欲低減、という、嫌なスパイラルを想定してしまいます。
こう考えると、住宅ローン金利が今後上がりようもない気がしていて、低金利のときに早く取得していてホッとしていたりします(すみません)。


まじめにお答えすると 森山 - 2007/08/30(Thu) 19:04 No.999  

marksikame.gif @施主の費用負担増について
まず確認申請の申請料金の負担、これはどういうことかというと
建築家に依頼して家づくりする場合の醍醐味として、「つくりながら考える」という、インプロビゼーション的な楽しさがあります。特にわたくしの事務所などは初期プラン(確認提出時)の図面などは、単にコード進行のみを記した譜面、といった状態で、ただ着工許可を得るためだけに存在するようなものでした、6月以前までは。お施主さんにとっても骨組みができたあたりで、なんとなく建物の大きさが分かるようになり、空間の把握を共有できるようになってから、実行する窓位置なぞ決めておりやした。
事例:富ヶ谷N邸 → http://kenkon.exblog.jp/4781977/
これが無理になる!というかこの変更やった時点で、確認申請を出しなおし(審査費用がかかる)、審査中工事ストップ、審査期間たぶん1ヶ月半、でその間何もできず、引越し伸びる、家賃がかかる、ローンの支払い遅れる、工事会社倒産、工事中物件が債権者のものに!!
とかいったデメリットを秘めております。
しかもこれ上記のような窓位置変更といったまあまあ大掛かりなものだけでなく、クロスの品番変更(色が違うだけでも品番異なる場合もあります)しても「計画変更」という審査手続きを必要とするルーチンに突入します。(今まではクロスの変更など審査しない)ということで事務手続き費用で、変更バッファーとして20万円から30万円見といてくださいってことになります。
これが住宅というより事業用マンションだったら、この手続きの間の金利負担をだれがやるのでしょうか、仕込んだ土地が数億円といった場合に、この変更で生じる金利に耐えられる事業者いるんでしょうかね、スケルトン・インフィルとか言っている時点で非常に危険なうたい文句でマンション売っていることになる。また注文建築、自由設計を売りにしている中小建売住宅デベロッパーはどうなるでしょうか、営業マンはがんばって施主さんの変更要望を拾って満足度を高めようとしていますが、それが命取りになって子供の幼稚園入学に間に合わなくなった場合に、「責任取れ!」ってお施主さんに言われた場合そうするのでしょう。
という意味で、有形無形の費用負担が発生することがすでに約束されたわけです。



Aレシピ 森山 - 2007/08/30(Thu) 19:07 No.1000  

marksikame.gif Aレシピについては、いいづか先生に解説バトンタッチします。

Aレシピ
すみません、これを誰が評価されるのがよく分からなかったです。店主なのかお客さんなのか?


説明責任が発生しますね 川崎H邸主人 - 2007/08/30(Thu) 23:41 No.1001  

marksikame.gif 森山 様、

ご教示ありがとうございます。
なるほど、確認申請絡みの費用増ということ、理解致しました。


>特にわたくしの事務所などは初期プラン(確認提出時)の図面などは、単にコード進行のみを記した譜面、といった状態で、ただ着工許可を得るためだけに存在するようなものでした、6月以前までは。お施主さんにとっても骨組みができたあたりで、なんとなく建物の大きさが分かるようになり、空間の把握を共有できるようになってから、実行する窓位置なぞ決めておりやした。

このプロセスは、多分、施主の好みによるのかなー、と思います。仕様について、造りながらが良いか、初めにきっちり決めたい、そんな施主のスタンスを費用含めて事前に確認しておく必要が、これからあるヨ、ということでしょうか。

そして、これからの家づくり候補生は、このような選択のリスクを負いますヨ(覚悟しなさい)、と、こんな整理でよろしいでしょうか。


※昨日から、らーめんが食べたくなり、年甲斐も無くもなく、ふと訪れた霞ヶ関で背油満載(おえ、でした)のラーメンを食べました。まだ、むちゃくちゃ胃もたれしておりまする、、、。


Re: 6/20建築基準法の... 川崎H邸主人 - 2007/08/30(Thu) 23:59 No.1002  

marksikame.gif

あ、あと話題のサブプライムローン。

これに群がった世界中の金融機関が破綻するのは、まぁ、ホッっておきましょう。ただ、このローンを頼りにしてしまった家族の悲劇がNewsweekに採り上げられておりました。(立ち読みしましたが)とてもとても悲惨です。



Re: 6/20建築基準法の... いいづか - 2007/08/31(Fri) 03:30 No.1003  

marksikame.gif 今回の改正の最大の問題は、レシピの書き方や読み方が全く決まってないのに、6/20に突然、レシピの提出が義務づけられたことです。健康を害しないようにせよ、という大方針が出来ても、ラーメンつくるときはこれ守ってね、という基準が決まっていなかったのです。

構造技術者協会は、技術基準解説書(レシピの判定基準)が出ていない状態では、確認申請の提出は不可能という、至極もっともな声明を出していましたが、これは国交省に完全に無視されました。判定機関も、基準なしでは判定のしようがありませんから、8/10に技術基準解説書が出るまでは、書類は受け付けても全く審査はしないなんていうことで対応していました。施行から2ヶ月たった今も、各自治体の持つ構造関係のローカルルールが、法律や国土交通省告示と整合性がとれていないなんていう事態がおきていて、しばらく混乱が続きそうです。

さて、今回の改正は、確認申請を厳格化すれば、姉歯事件のような犯罪が防げるという、かなり強引な前提にたっています。建築の現場は完璧な設計、完璧な施工をしたつもりでも何らかのトラブルがおきるものです。完璧につくれるんだったら、原発の事故なんぞおこりようがありませんね。設計段階の規制をいくら強化しても、現場で手抜きする方法はいくらでもあって、姉歯事件のような意図的な犯罪行為は実際防ぎようがありません。

設計段階ですべて決めてしまうという欧米型の設計スタイルなら、確認の厳格化も意味があると思いますが、設計費が安く、保険料が安く、施工費が高く、現場で実際の作り方を決めるという日本型のスタイルでは、無理があります。

まあ、改正によって、最底辺の建築のボトムアップ効果はわずかにあって、自分だけが得できると思っている不勉強な建築主は多少は救われることになるでしょうが、これによって、全く関係ない多くの勤勉な建築主の負担増を招くなら、何のための改正かという感じがしますがいかがでしょうか。

で、規模が大きくなる変更、敷地が狭くなる変更、採光窓が小さくなる変更など、すなわち条件が厳しくなる方向の変更は、計画変更申請が必要で、今後はその申請に、費用と時間がかかるということになりますから特に注意しましょう。


無題 森山 - 2007/08/31(Fri) 13:43 No.1004  

marksikame.gif 初めからキッチリ決めるというのは、実際はほぼ不可能。
お施主さん的にはキッチリ決めたという状態でも、工事実行するうえで未確定の細かい施工上の決定事項が現場中にけっこうあるわけでして、それらを事前に決定することはほぼ不可能といっても過言ではないです。
おそらく多くの人が勘違いしていると思うのですが、建物って自動車、電機製品など標準的な工業生産物ではなくて、むしろそれらのプロダクツにおける試作品のようなものなのです。
お施主さんにとって「試作品!」という状況説明は受け入れがたいと思いますが、 すべての建築物は(工業生産物に比するなら)試作品です。

サブプライム問題については、ジワッと効いてくるでしょうね、サブプライムを組み込んだ証券や金融商品、投資筋がどうの、といったあたりは日本からはそれほど突っ込んでなかったようですが、米国はというかFRBが、その分を大得意の印刷物の生産および印刷物の輸出をしちゃうみたいなので、そちらの方が問題ではないですかね、この印刷物をぎっしり溜め込んでいる中華の支配層あたりは、箪笥の中身が軒並み下落するでしょうし、、、
あっ、だからゆうちょ銀行が発動というわけなのか、、


やばいですね 鎌倉Y邸主人 - 2007/08/31(Fri) 17:07 No.1006  

marksikame.gif 飯塚さん森山さんHさんのおかげで状況がだいぶ理解できました。私の場合、たとえばスキップフロアひとつとっても図面で空間を把握できないどころか、模型でもイマイチピンと来ず、上棟後に大工さんの邪魔しながら、「実物大構造模型」によじ登ったりしてやっと「なるほどこういうことか」と実感したわけですが、それで光や風の動きを見てようやく決断・決定できたことがたくさんあります。

おっしゃるとおりインプロビゼーションというかジャミングというか、「エイヤっ」ていうか(笑)、その都度相談しながら施主の意志をまじえてつくりあげていくことこそ建築家さんにお願いすることの醍醐味だと思います。「試作品」は百も承知。こういう変態施主は、そもそも自己責任でもって楽しみながら関わっているのだと思いますが、その楽しみが減って余計にリスクを負うことになれば、これからますます少数派になってしまうのでしょうか。

クロス品番なんて麺やスープではなくコショウぐらいの瑣末な問題だと思いますが(クロス屋さんすいません)、「ラーメンを注文する前にコショウを何回ふりかけるか決めるアルヨ」って言われてもなあ。困った事態になりましたね。

それから、規則の厳格化によって事故や犯罪を防ごうとすることに意味がないとは言いませんが、現実的でないレベルまでの規則の厳格化は規則の空文化につながります。東海村の臨界事故(人がバケツでウランをすくっていた)は、規則がなかったわけではなく、あまりに厳格な(実現不可能な)規則であったため規則自体が無いことと同じになってしまったことから起こったのです(と、高名な物理学者に聞きました)。誰かの責任逃れが主目的なところが問題。規則遵守のための労力増はラーメン屋が負い、そのための値上がりは客が負担するのが問題。客は、低い水準で規格化されたエセ工業製品的ラーメンしか食えないのが問題。「ゆとり教育」とか「グローバルスタンダード」の諸問題と似た構図のような気がします。


大津波の第一陣が到来 森山 - 2007/08/31(Fri) 20:44 No.1007  

marksikame.gif 日本ERIの7月、8月期の審査件数が20件に満たないことが判明。
売り上げ95%減、年間売り上げ30億円規模の審査会社ですから数億円が減したことになります。
その他の審査機関も同等に追い込まれ中です。
まず、入り口の企業群が滅亡中、これが次々に波及していくことでしょう。


Re: 6/20建築基準法の... 川崎H邸主人 - 2007/09/01(Sat) 01:42 No.1008  

marksikame.gif 皆様、

自分は、ちゃぶ台をひっくり返すのが性でして(いいづかさんは嫌なほどご存知ですよね)、いろいろジャブ打ってみました(スミマセン)。

整理しましょう。

法改正については、

 @これから施主は、先行きちょっと不安(突然の法改正などあるかも)。ですので対応できるようにすべし(設計者の事前説明必須ですね)。

 A着工後のの変更対応は、これまで理想的に可能でした(楽しめた)が、これからはコスト面や工事期間延長も加味しなければならなく、厳しくなるかもしれませんヨ(設計者の事前説明必須ですね)。

 Bこんな状況でも取り組もうとする「熱い建築家」が存在しますヨ(設計者さま、熱く、、、)。

サブプライム問題については、

 @今後、住宅ローンを締結しようとする施主様は、この問題の経緯を勉強しておいたほうが良いと思います(短期変動金利商品は、同じ道を歩むかも)。

 A証券化ローンの仕組みをしっかり確認すべし。
日本だけでなく海外諸国のの政策金利をいつもチェックしておくこと。


※今日も、また、らーめん。銀座昭和通り沿いの「●見坂」。函館らーめんです。ここの味噌が絶品。葱トッピングは+100円でラー油を気持ちかけていただくのが自分の好みなのであります。これまで何回か厨房を観察(偵察)しておりまして、この美味しさのタネは、味噌スープにオイスターソースとにんにく、豆板醤少々のようです。近所のスパーで買ってきた●マダヤの味噌ラーメンで試してみたらナカナカでした。ぜひ。


かなや さんのブログより・.. 森山 - 2007/09/01(Sat) 11:32 No.1010  

marksikame.gif 引き続き情報を拾っています。

かなや さんのブログより
・・・・
「廃業を考えている設計事務所も多いですよ」
最近良く聞くフレーズだ。
どういったところで聞くかというと、建築確認検査機関の職員からなのである。
6/20の改正建築基準法の施行から、確認検査業務はどこも大混乱。・・・・・

http://plaza.rakuten.co.jp/watashi1/diary/200708300000/

大津波で海岸に打ち上げられた人々の写真に見えてきた。