過去のお知らせ  続々 建築基準法の大改悪

Name:いいづか Date:2007/09/25(Tue) 23:06 No.1028    
marksikame.gif 一般の方には分からない内容で恐縮ですが、ご参考まで。今回の混乱の原因は、基準法の法文自体の出来が悪いということが、ひとつ言えそうです。

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構造についての法文を今回の改正ではじめて読みました。今までは、内装制限や防火区画を難解条文だと思っていたのですが、構造の条文は、そんなものは比較にならないくらい難解だということがわかりました。

@まず、基本的なルートの分類を示す、法20条、令81条がまず超難解です。図で書けば簡単なフローチャートも、文にすると極めて複雑で、法文を読み始めて最初の一歩でつまづきます。

A「構造方法についての技術的基準」が書かれた令36条は、旧法では、インデックスの機能がしっかりあって、法20条→令36条と読み進めれば、何の基準がかかるか一目瞭然だったのですが、新法では、令36条は基準の一部しか示さない半端なインデックスになっています。インデックスみたいに書いておきながら抜けがあるために、法文を一気に読みにくくしています。

B先ほど漸く分かったのですが、新法では、法20条と令36条がダブルでインデックスなっているということのようです。例えば法20条3号イの条文では、「政令で定める技術的基準」「政令で定める基準」という2種類の用語が登場します。前者が令36条3項を、後者が令81条3項を示すとすれば、一応つじつまが合います。でもこの構造を理解するのはよほど読み込まないと無理ですね。(最新のハイパー建築法令集も間違っていました。)

C適合性判定必要案件について書いた告示593号も超難解。二重否定で書かれた条文は、ただでさえ理解しがたいものですが、特にこの3号と4号の読み方は、私は技術基準解説書がでるまで全く理解不能でした。今でも解説書と異なる勝手な解釈をWEB上で公開してる自治体があるくらいよみ辛い文章です。

D最悪なのは、令82条。「保有水平耐力計算」というタイトルがついてますが、中身に旧法の「許容応力度計算」が書いてあるという、真に理解不能な構造をもっています。令81条にある、「次条各号」と「次条」の違いが分かる人だけが、この法文を読めるという驚くべき不親切条文です。

こんな具合で、国土交通省がどんな詭弁と方便でごまかしても、今回の法文の出来の悪さだけは隠しようがありません。日本語として、普通に読めない悪文ですから、これでは、確認が停滞するのは当然だなという感じです。

さて、面倒な話はともかくとして、意匠設計者のみなさんが法の改正内容を手っ取り早く理解する、いい資料みつけましたので紹介します。自治体や確認機関もコレを読んでいれば、随分確認はスムーズになったと思います。

建築基準法はどう変わったのか
http://www.structure.jp/column5/topic601.html

続・建築基準法はどう変わったのか
http://www.structure.jp/column5/topic602.html

続々・建築基準法はどう変わったのか
http://www.structure.jp/column5/topic603.html