過去の相談  築80年住宅の耐震補強

築80年の家に名案を! 投稿者:藤田一吉 投稿日:2003/02/09(Sun) 17:26  
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> はじめまして、飯塚様。
> 私の家は、曾祖父が建てて約80年経つ中二階の古家です。亡夫が何度か改装しましたが、外観は変えず、家全体がかなり斜め方向に傾いています。その改装時に、二階の天井を張り替えていた大工さんが、「すごく太い犬柱が折れている」ということで、直してもらったそうです。その後、私が結婚をして15年後(今から2年前)に、家を空家にし、今の家に帰ってきて、母屋を残し、南の方角に新家を廊下でつなぎ建てました。前の家のローンも残っているので、全部改装できませんでした
。ただ、施工業者さんと相談して、母屋の方はトイレを崩して傾斜側の方にトイレをつくり(柱を入れるために)、内壁、床を張替えるという工事をしてしまいました。母屋を基礎からやり直すか、家を起こすかとなると、予算も大変ですし、地震がくるたびに心配です。
安価で何か、耐久性をあげる効果的な方法はないでしょうか?。虫のいい話ですが名案があればアドバイスをお願いいたします。



Re: 築80年の家に名案を... 飯塚 - 2003/02/12(Wed) 00:59  

木造住宅の耐震性は、建設された時期によって違います。まず、建築基準法がつくられた1950年、次が1960年、次が新耐震基準のできた1981年という具合にだんだん要求される壁量(筋交いなどの量)が増えてきており、評価の仕方も厳しくなってきています。

では、1950年より前はどうかというと、市街地建築物法が改正され、木造住宅は「適当に筋交いまたは方杖を設くべし」という規定ができたのが、1924年(関東大震災の翌年)です(参考:坂本功著「木造住宅を見直す」岩波新書、この先生は公庫の仕様書や簡易耐震診断の仕組みをつくった方です)。約80年前のこの基準では「適当に」という程度なんですね。

これを前提に考えれば、どうしても一度専門家に見てもらった方が安全です。基礎形式、壁量、壁配置、全体バランス、老朽度、どれをとっても古い建物は心配です。

木造住宅の耐震補強の流れは、簡易耐震診断→精密耐震診断→耐震補強、という3ステップで行うことになっています。まずは、少し難しいかもしれませんが、東京都建築士事務所協会のサイトhttp://www.taaf.or.jp/taishin/test.htmlなどで、簡易耐震診断をやってみて下さい(おそらく、診断適用外で要精密診断、または倒壊の危険があるので補強すべし、ということになると思います)。

精密耐震診断以降は原則有料です(精密耐震診断を無料でやっているところもあるようですが、コストや安全性に関わることですから、やめた方が無難です)。対策は、相談される専門家に、提案してもらってください。(同時に、古い建物の価値などを客観的に評価してもらうと良いと思います。)

なお、耐震診断費用の一部補助や、耐震補強工事資金の融資斡旋などを行っている多くの自治体があります。まずは、お住まいの地域の建築士会などに問い合わせてみるとよいと思います。