過去の相談  ラスモルタルの外壁のについて

[24] 外壁材の選定について 投稿者:くわまま 投稿日:2002/09/02(Mon) 00:55  
markhatena.gif 木造の家を近々作ります。外壁材をモルタル・サイディングのどちらにするかで悩んでいます。インターネットで調べてみるとサイディングの方が主流のようですが、飯塚さんはモルタルをお勧めなのでしょうか。どうしてなのか、教えていただけないでしょうか。


[25] サイディング嫌いですみません。 投稿者:飯塚 投稿日:2002/09/03(Tue) 01:43  

くわまま様。書き込みありがとうございます。

私の場合、どちらかというとモルタルがお勧めというよりも、その主流 である窯業系サイディングが生理的に嫌いだという方が正しいかもし れ ません。

タイル風、石風といったのおかしなサイディングをありがたがる建築主 の方が多いようですが、その材料は、見る人が見みるとちょっと変。あ と20年もすると恐ろしく古くさい材料に見えるはずである。などと考 えつつ、材料のコラムを書きました。

モルタルお勧めの理由ということですが、モルタルのメリットはまず、 細かい目地が入らないことです。目地の入ったものはどうしても張ったようにしか見えません。また、デザインも目地割りを気にして窓等を割 り付ける必要もない。
モルタルであれば、その表面には色にしても表面のテクスチャーにしても、色々な創意工夫が可能です。モルタルの外壁はデザインが洋風な住 宅でも和風住宅でも違和感なく合わせられるし、工業製品にはないムラ、 味、風合いが感じられる壁面をつくることが可能だと思います。

ちょっとアナクロな感じがしますが、外壁に限らず、このように手触り、 手のぬくもりを残すことは、現代の住宅においては大切なことだろうと 考えます。くわままさんは、土や木でできた昔の民家と金属やガラスで できた現代のビルとどちらがお好みですか。極めて乱暴な分類をすれば モルタルは民家の仲間で、サイデイングはビルの仲間です。
ざらざらした質感は当然年月と共に汚れてきますが、汚れが味になって ゆくと思います。

性能論で語れないところが厳しいのですが、まとめると、モルタル外壁 のメリットはデザインの自由度が高く、表情が個性的で豊かであること でしょうか。

もちろんいいことばかりではありません。サイディングと比較すると、 重い、湿式、工程が多い、十分な乾燥期間が必要、品質が安定しない、 ひび割れ発生の可能性がある、苔がつきやすい、結局やや高く付く、 などのデメリットも当然あります。こうデメリットを考慮した結果、 困ったことに、街はサイディング一色になったわけです。

尚、通気層なしのモルタル外壁は、壁からの雨漏りの面でも、内部結露 の面でも危険があるのでお勧めしません。木造住宅では外壁通気は最低 限設けるべきだと考えます。

このような材料ですから、普段サイディングばかりやっている施工者に モルタル外壁をお願いするのはどうかと思います。それなりの腕も経験 もノウハウも必要だと思います。
施工者(決定していれば)の方と充分協議されて、後悔のないように材 料を決めるのが賢明かと思います。

こんな返事でいいですか?またどんどん相談してください。それでは。



[26] 外壁統計 投稿者:飯塚 投稿日:2002/09/03(Tue) 20:14 [返信]  

marknasi.gif サッシメ−カ−6社の調査、平成14年3月版『住宅用建材使用
状況調査』の報告
http://www.jsma.or.jp/statistics/sash200205b.html
によると、「外壁仕上げは、サイディング合計で 79.2%とな
って、外壁仕上げの8割程度、一方モルタル仕上げは13.2%
と1割強で推移している。」とのこと。参考まで。


[27] 左官の情報 投稿者:飯塚 投稿日:2002/09/05(Thu)  

marknasi.gif 左官の情報は日本左官業組合のページが詳しいことが分かりまし
た。お勧めです。私ももうちょっと勉強しなきゃ。
http://www.chuokai.or.jp/kumiai/sakan/


[30] モルタルの件、その後 投稿者:飯塚 投稿日:2002/09/08  

marknasi.gif くわままさんよりメール頂きました。掲載許可も頂いておりますので、引用します。

実は、建築をお願いする工務店さんが最近、建てた家を見せていただいのですが、外壁がモルタルでとても感じがよかったのです。
ただ、その1点で「外壁はモルタルで」と頼んでしまったのですが、後でいろいろと調べているうちに不安になってしまい、思い切ってお尋ねすることにしました。お陰さまで、スッキリしました。
明日、工務店の方と打ち合わせをすることになっていますが、
「外壁通気」のことも頼んでみようと思います。

クワママさんはサイディングにしたかったんじゃなくてモルタルにしたかったので す。ということでめでたしめでたしだと思っていたいたら、後日別のメールで 工務店との協議内容もメール頂きました。

「屋根には断熱材を入れますが、壁や床はオプションです」と言われ「省エネの家って魅力的ですから、是非、壁にも床にも断熱材を入れて下さい」と頼んだところ、「壁に入れると、水分がこもってしまうこともあるから」との返事。
鹿児島という比較的温暖な土地柄のせいでしょうか。工務店の方ですら外壁通気のことはよくご存知ないようです。
たしかに、あまり高いローンは組みたくないし・・・・。
見積もりが間近に迫り、気の弱くなっている私です。
気弱になっているついでに、お尋ねしてもよろしいでしょうか。
鹿児島という土地でも、「外壁通気」にこだわらなくてはいけませんか?
ちなみに、DAIKENのダイライト構法で、建てる事になっています。

驚いたことに鹿児島の方でした。私の場合、北の果てに住んだことはあっても、南の 果ては旅行でちょっと寄ったくらいです。あまり様子がわかりません。まず理科年表 で月別平均気温を見ると東京と2から3℃程度しか変わりません。だから冬場に限っ ていえば断熱の厚さはともかく内部結露の問題は東京と同じように考えておいた方が 良さそうです。(手元にあった平成13年、金融公庫の仕様書をみると、省エネの場 合では壁はグラスウールで25から20mm、床は15mm程度は必要ということになっ
ており、そうじゃないときは屋根だけ断熱も可ということでした。でもこれだと夏場 にかなり暑いんじゃないかと思います。)

外壁通気層構法でないとダメかという質問ですが、もちろん通気をとった方がベター です。ダイライトは湿気をある程度透過できる材料ですから、通気層構法に適してい ます。
通気層を設けない場合、内部結露が発生するかどうかは、ダイライトに貼る防水紙や 内壁のビニールクロス(使う場合は)に依存し、かなりデリケートに材料や施工を管 理していかないと計算上はアウトになります。断熱を入れるか入れないかよりも、材料の透湿抵抗(湿気の通しにくさの程度)をコントロールする方が重要かと思います。
簡単にいうと、湿気の通しにくい材料はインテリア側に、湿気を通しやすい材料はエクステリア側に並べるのがルールで、ラスモルタル用防水紙はできるだけ湿気を通し やすい材料にしないと危険です。

コストを気にされているようなので、工務店標準仕様でいくらになるか押さえた上で 断熱の追加や通気層の追加が、幾ら上乗せになるか別途見積もりを貰う形にしてはい かがでしょうか。