過去の相談  地熱利用について

千葉様より頂いたメール 投稿者:飯塚豊 投稿日:2003/05/27(Tue) 21:43  
 
東京にお住まいの千葉健博様より、非常に興味深いメール頂きました。飯塚が個人的に読ませて頂くだけではもったいない、非常に濃い内容でしたので、掲載許可頂きました。ありがとうございます。


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3年前に、東京都住宅供給公社の住宅に越して来ました、入居して冬になり驚きました。
衣服を4枚重ねて、ガスストーブ電気カーペット石油ストーブと並べて、室温を25度以上に上げてもクシャミが止まりません。
調べて見ると、この住宅はただのコンクリートの箱で、壁はペンキ仕上げで天井はボード。床は木のフローリングに和室は畳です。
冬場の内壁の温度と外気温が殆ど差がありません、室温を25度に上げても人体の表面から壁に輻射熱を奪われる、それでクシャミが出るのです。
これが建築士の書いた設計図で建設した建物なのかと疑問を持ちます。

昨年からインターネットを始めました、あまりにも住まいが良くないので他の建物はいかがと思い、住宅関連のホームページを眺めています。

最近の住宅で色々と問題が出て居いますが、日本古来の住居の在り方を深く研究しないで、材料並びに建て方を換えた事が原因の様に見られます。

1948年の頃福井県で大地震があり、従来に石を土台にした建築は耐震性が無い、そこでコンクリート布基礎に換わった、その時点で湿気とシロアリ対策の必要がありました。
1960年台後半から新建材が出ています、その研究対策の無いまま住宅を建ています。

郷里の築200年以上の家に3月に行きました。1週間ばかり居ました。その間クシャミがでません。さすがに日本の家です。

郷里は雨の多い土地ですが、シロアリの被害を聞きません。あの辺の家は庇が長く、常に床下が乾いています。

家は全て杉に木で造られています、建てた当時は板を人力で挽くので、板厚が4分(約12ミリ)、5分(15ミリ)、8分(24ミリ)、寸(30ミリ)、などで。
外壁は8分、床板が寸、仕切板は5分と厚板で囲まれた家で、土壁はない。
この木に壁が断熱になり、雨戸と障子の組み合わせで隙間風を防ぐ仕組みが居住性を良くしています。
非常に湿度の高い地域です、常時家の中で薪を燃やす仕組みになっています。それが換気装置になります、梅雨の時期を以外、カビは出ません。

この公社住宅にはガスコンロの上に換気扇がありますが、他に換気装置はありません、物凄い結露です、朝起床時にベランダは沢の様に水が流れます。

結露はとまると言うホームページを見て、教えている様に台所の換気扇を回すと見事に結露は無くなりました、換気で室温は3度下がりました。

コンクリートの布基礎で、換気の設備が無く、外壁モルタルで内装が石膏ボードの作りで、屋根がスレートで庇のない家が、居住性が悪くシロアリの食材になるのは当然です。

もつと古来の家を、形のみに捕らわれず、なぜ庇を大きく出したか、床が高く造る必要は何故か、換気の仕組み、常に床下の土が乾く仕組みなぜそうしたか、を改めて見直す必要を痛切に感じます。

日本の各地にお寺があります、どのお寺も建てられから年数を得ています、その中でシロアリの被害で建て直す話を、私は聞いた記憶がありません。お寺のシロアリの被害を研究したデーターが有ると良いと思います。

私の郷里は大台ヶ原の西、直線で20Kmの山の中です、結構古家があります、山襞を彫り込んで宅地を造るので、外観は大きく家は長く3DKが多い、関西間です畳が大きく100センチX200センチで、8畳2間6畳1間に台所が標準です、居間に囲炉裏があり台所に竈があります。
竈の真上の屋根に煙出しが付いています、トイレとお風呂は別棟です。

この地方の家は、軒が長く出ています、躯体から180センチはでています。雨の多い所なので軒が有ると生活に都合が良いのです。
軒先から落ちる雨の雨だれと敷地の間に、20センチの段差があり敷地のGLが、その分庭より高くなっています。この仕掛けがと、床が高い事が、床下を乾かしシロアリの被害を排除している仕組みになっていると考えます。シロアリの事は、岡崎シロアリ技研の知恵を借りました。

50年前に練馬に古家を購入して住み、1975年に鉄骨の住宅に建て替えました。当時はしりの床暖房を設備したが、工務店に壁の断熱をお願いしました、工務店は藤四郎が余計な仕事を持ってきたと言って断熱の工事はなし、ガスの温水ボイラーを炊くとガス会社の人が飛んで来ました。それでも床暖房は良かった。

1963年から製造業を経営したので、工場を二度建てました。お陰様で良い経験をいたしました。

SCの家、と外断熱の地熱住宅のデーターから、効率の良い地熱利用の方法を見つけてました。まず実験をどうしようか考えています。

昨年の秋、高気密高断熱住宅の熱損失を、簡単に測定する方法に見つけました。建物に外気が入らないように閉め切る、換気扇は止める、建物の中心に、建築設計で出した熱損失の合計に同じカロリーの電熱器をおいて建物を暖めます、暖めた空気は送風機で建物内部の隅々に送ります。温度がバランスした時点で、室内温度と外気の温度を比較します、外気と室温の温度の差を電熱器の電力で割り算をすると、出た数値が熱損失係数に反比例します、数値が大きいと断熱性能が良いことになります。測定は気温の低い時期に行います。

地熱利用の実験の折は、宜しくお願いします。