過去の相談  廃材活用について

廃材活用について 投稿者: まあぼう 投稿日:2002/10/19(Sat) 11:03 No.34  
markhatena.gif はじめまして。
現在、住まいを建設するためにいろいろ計画を練っています。
できるだけ簡素なつくりにして、かかるコストを抑えながら、
部材の材質感がおもてに出るような家にしたいと思っています。
来年春起工、来年中の竣工を目指しています。

30年近くまえに解体した、古い屋敷の柱がたくさん残っていて、
これを新居の部材として活用できないかと思っています。
木の種類はよく分かりません。
保存状態は、半屋外という感じの資材置き場(屋根とトタンの壁)
で、とりあえず雨はかからないようになっています。
かなりほこりにまみれていますが、白蟻などでいたんでいる様子もなさそうです。
これを、柱などの骨格部分は無理にしろ、床板・階段・手すり・
梁(インテリアとして)などに活用するのは現実的でしょうか。
たとえばこれを、木工所などに持ち込み、不要な部分をカットしたり
表面処理したり、使用する場所にあわせて加工したり、ということを
依頼した場合、かかる工賃などを考えると、新しい部材を調達する方
がいいのでしょうか。
また、古いものなので人体に有害な虫類などが付着していないかも
心配です。そのような古い部材を使用する場合の手法というものは
あるのでしょうか。
コスト・耐久性や、住居内で使用する場合の安全性(構造面・人体への影響)
など、みなさんの意見を頂けたらと思います。


Re: 廃材活用について 飯塚 - 2002/10/19(Sat) 20:45 No.35  

marknikoniko.gif まあぼうさん、楽しいテーマをありがとうございます。「古材を積極的に使った、簡素で素材感のある家」ですか。是非とも実現したいですね。

真剣に古材利用を考えるなら、どうしてもは調査は欠かせないと思います。文面からすると使えそうな気がするんですが、相手は自然の素材ですから正直なところ何とも言えません。シロアリがクリアしても腐朽の問題等があるからです。一度、実際どういう材料がどのくらいあるか、専門家を交えて一緒に調べてみるのが手っ取り早い気がします。木材を食べる虫は、シロアリの他にヒラタキクイムシ(ラワン材なのど広葉樹の場合)が有名です。(古材につく人体に有害な虫は聞いたことがありません。なにかご存じですか?)

次にコストについてですが、一般的には古材利用は高くつくといわれています。利用率が上がるとコストは下がるという傾向があるそうです。興味深いサイトがあるので参考にしてみて下さい。http://www.wood.jp/kbank/saisei/index.htm
でもこれは民家再生等の場合で、既に解体済みの材料を入手できる、まあぼうさんのケースにはあてはまりません。コスト圧縮できるかどうかは材木店や工務店との交渉次第じゃないでしょうか。そもそも、新しい材料と古い材料は全く違う性格を持っていますから、単純にコストの上で比較するにはちょっと無理がありますね。

また、使用する場所にあわせて加工したりとあるのですが、せっかくの古材ですから、あまり加工手間をかけずに転用するのが、素材感の上でもコスト的にもオススメです。手摺やインテリアとしての梁材なら間違いなく使えると思いますが、全面的な床材への転用は色々な意味でちょっと不安です。私だったら、例えば間隔を開けて格子状の内部間仕切りをつくる(平面図を書けば、□ □ □ □)とか、もっと間をつめて部分的な格子の床にするとか、材料をそのまま生かす方法をまず考えます。キャンプファイヤーの時のような櫓組んじゃうとか、内部造作を全部古材でつくって、簡素なスケルトンの中に入れ子させるなんてところまでいければ、かなり楽しめそうですね。

構造体に使うときは融資の問題も調べておく必要がありますね(手元に資料がないのでこれは後まわし)。ともあれ、古材の活用は重要なテーマですから、じっくり皆さんで考えていきましょう。



Re: 廃材活用について  tirojiro - 2002/10/19(Sat) 22:08 No.36   HomePage

marknikoniko.gif 古材の再利用」というのは非常に興味深いテーマなので
参加させて頂きます(笑)
ボク(建築やサン)の経験と言うか、実務的な事を
お話しさせて頂きます。
まあぼうさん、初めまして。

>30年近くまえに解体した、古い屋敷の柱がたくさん残っていて、
これを新居の部材として活用できないかと思っています。
木の種類はよく分かりません。

これだけの文面から全ての事を判断するのはいささか早計に失する
かとは思いますが、想像するにそれらの柱は家を建ててからは
50年前後の年月が経っていると考えられますよね。
そうするとやはり材質(材種)は、杉か桧、あるいはケヤキでは
ないでしょうか。それから工法的には在来工法でしょうから
貫穴やほぞ、敷居や鴨居、長押などの加工痕等が残っていますよね。
それから、ねじれや腐食等により狂いが生じている場合が多いです。
柱と言うことで限定した場合には角材であり寸法的には10.5p角
あるいは12p角ではないでしょうか。ケヤキの大黒柱であれば
25p角〜と言うこともあるでしょうね。
劣化については 優 ケヤキ>桧>杉 劣
と言うのが一般的ですがケヤキについては狂いを取るだけで
使用できると考えられますね。
又、これらの狂いを取る場合などにはやはり製材所で引き直してもらう
と言うことになります。あるいは工務店(大工さん)にお願いして
狂いを取ってもらいます。古材を製材所で引いてもらう場合には
1日あたり数万円〜と言う事になろうかと思いますが、昔の釘や
金物が残っていて鋸の刃(帯鋸)を破損してしまう場合があり
通常数千円から数万円かかります。こういった仕事は製材所に
よっては余り好まない所もあります。コスト的には材料費が削減
出来そうですがそういった経費と、大工さんの手間がアップする
と言う風にお考え下さい。
使用する場所(部位)についてですが、やはりロフトや手摺の親柱
や、間柱、小屋裏などの短い柱等というのが考えられます。
桧や杉でも床材(化粧材・実加工)として加工は出来ますが、
飯塚さんがおっしゃるようにコストの問題もあり現実的では
ありません。
余談になりますが昔の丸太梁などは長さ、寸法さえあれば化粧材
として「面白い」と言う風に考えます。


Re: 廃材活用について まあぼう - 2002/10/21(Mon) 21:52 No.37  

markhatena.gif 飯塚さん
tirojiroさん
さっそくのレス、ありがとうございました。
こんなにも詳しく教えていただき恐縮です。
そもそも私がこの木材を使ってみたいと思ったのは、
次のような理由からです。
1.建築コストを抑えるため
2.古材の趣を住居に取り入れたいため
3.木材が保管してある鉄骨の資材置き場が、新居の建設に伴って
  解体しなければならず、木材も処分する必要がでてきそうで、
  捨てるなら使えないかと考えて
4.先人が暮らしていた家屋の木材を、現在に蘇らせる意味で
それらを考え、またお二人の意見を拝見して、逆に少々コストが割高
になったとしても、いくらかでもなんらかの形で活用したいと改めて
思いました。
ただやはり、メインの床材にこれを使うとなると加工賃や加工する
製材所・木工所等までの輸送料(方法)などの面からも、少々無理
かもしれません。
私は先の書込みのように、階段・手すり・梁くらいしか思い浮かびま
せんでした。飯塚さんやtirojiroさんのおっしゃるように、工夫次第
でいろいろ活用の道はありそうなので、少し頭をひねってみたいと思
います。
実は、来年春起工をと書きましたが、諸般の事情でもう少し先に行き
そうです。ですのでさらに時間をかけて、飯塚さんがおっしゃるよう
に専門家の判断を仰いだり、部材の状態をよく見て活用方法を考えた
りしたいと思います。
木材は、杉ではなさそうなのは私にも分かりました。
専門的なことは無知ですが、穴が開いていたりひび割れていたり、
くぎやボルトのようなものが残っているものもあります。
およそ12cm角位のものが多く、他に丸太状のものや、25cm角
位のものも確かにありました。
量が多いので、選べば状態の良いものもかなりあるかと思います。
何ができそうか考えると、楽しくなりますね。
お二人の専門的なご意見、本当に参考になります。
さらにアイデアなどありましたらお聞かせください。

古材活用できそうです 投稿者:まあぼう 投稿日:2003/03/23(Sun) 23:35 No.108    
marknikoniko.gif 管理人さま>
みなさま>
以前、このBBSで「廃材活用について」と質問させていただいた
まあぼうです。その節はありがとうございました。
その後、設計士が決まって基本設計・詳細設計と進み、見積もりに
より工務店が決定、建築確認も無事済んで先日地鎮祭を執り行いま
した。
前置きが長くなりましたが、家にあった古材についても活用の方向が
決まったので、この場を借りて報告します。

まず、古い家の梁のなかで使えそうな(表情のある)ものを数本、
リビングダイニングの天井に、飾りの梁として使います。
また梁の中で特に程度のよさそうなものを、2階の12畳の洋間の
空中に(うまくいえませんが、天井を貼らないでロフトにするので、
ロフトの床と反対側の壁をつなぐ構造材として)あらわしで使います。
また、床の間のケヤキの床板がでてきたので、これでダイニング
テーブルを作ることにしました。そのほか、土台に使っていたクリの
角材で、ウッドデッキをつくることにしました。

設計士の方も工務店も、古材活用にはとても積極的に受け入れてくれ
て、古材活用のメリット・デメリットを十分検討することができ、
限られた予算の中で最大限活用できるかたちになりました。

古材はまだほかにもたくさん残っていますが、これ以上無理して使お
うとしても、コスト面やデザイン面(わざとらしく不自然になってし
まう)でのデメリットが大きいと判断して「使えるものだけをさりげ
なく」使うことにしました。

そのほか、今回の家づくりにはコストダウンの工夫や少々の遊び心も
加わっていて、いい設計をしていただいたと思っています。
秋には竣工する予定で、早く出来上がらないかと楽しみにしています。

また書き込ませていただきますので、よろしくお願いします。


Re: 古材活用できそうです 飯塚 - 2003/03/24(Mon) 22:55 No.109  

marknikoniko.gif まあぼうさん、お久しぶりです。

ご報告頂けて、非常に嬉しく思います。古材活用なんて面倒なことイヤだ、という設計者、施工者は多いと思います。積極的に受け入れてくれたということは、設計者、施工者に、まあぼうさんの思いがきちんと伝わったのでしょうね。活用の方法も、適材適所、よく練られている様ですし、「さりげなく使う」という方法も、現実的で良いと思います。これからは工事ですね。完成までもう少しかかると思いますが、頑張って下さい。

折を見て、また、ご報告頂ければ幸いです。

お久しぶりです。 投稿者:tirojiro 投稿日:2003/04/16(Wed) 22:51 No.120    
marknikoniko.gif 飯塚さん、bbsではお久しぶりです。まあぼうさんの古材活用
についての書き込み楽しく拝見させて頂きました。まあぼう
さんの思いが実現出来そうでボクもすごく期待しています。
私たち施工者側からするとどうしてもそのデメリットばかりを
考えてしまいがちで実際にそれを形にすると言うのは大変な
事(労力を要する)であり出来れば避けて通りたいとと言う
のが一般的な考え方では有ります。今回まあばうさんの関係の
設計者、施工者の方々は本当に理解のある方のようですね。

「家の寿命」については色々な考え方が有ると思います。
ボクの実家は20数年前に建て替えをしたのですが、その
時古い方の家は取り壊さずに「曳き家」によって数十b移動
しています。曳き家した時点で築30数年でしたから現在
50年以上は経っていますね。建築時には材料のない時代
だったらしくてそれほど堅固な家ではないのですが見る限り
まだまだ現役で使えそうな家です。多分ボクの時代ではまだ
壊れそうもないですね(笑)。

まあぼうさんの家、完成が楽しみです。ご報告楽しみにお待ち
しています。


Re: お久しぶりです。 飯塚 - 2003/04/17(Thu) 22:51 No.123  

marknikoniko.gif tirojiroさん、こんばんは

曳家なんて大掛かりなこと、古民家や文化財でやることなのかと思っていたのですが、ネットで検索すると、区画整理なんかで普通の家を曳家するというような話は、よくあるみたいですね。全然知りませんでした。建物が寿命を全うするための一手法として、確実に有り得ますね。また一つ研究テーマが増えました。


Re: お久しぶりです。 まあぼう - 2003/05/01(Thu) 22:49 No.133  

markaitakuti.gif tirojiroさま
飯塚さま
こんばんは。まあぼうです。

仕事が多忙でして、アクセスをサボっていました。
久しぶりに拝見しましたら、私の書き込みに対して
新しくスレッドをたてていただいたようで、本当に
恐縮です。

おかげさまでいよいよ4月から工事に入り、連休前に
基礎部分が仕上がりそうで、5月中旬には上棟式が
迎えられそうです。

今日は疲れましたので書き込みは控えますが、
建物の仕様やこだわった部分なんかについて、
あらためて報告させていただきます。