過去の相談  瓦のコストと耐久性

こんにちは 投稿者:ふじむら 投稿日:2004/10/11(Mon) 15:06 No.440    
marksikame.gif はじめまして、このページをいつも見て勉強しています。
現在、家を建築中です。
屋根材の事で、ご意見をお聞かせ下さい。
和の家を目指し、かなり限られた予算の中で進めておりましたが。
旦那との間で屋根材に和瓦を使うか使わないかで、意見が対立しております。
和瓦は鋼板に比べて100万円近く値段が違います。
理由は、見た目の良さは勿論ですが、メンテナンスがいらないから結果として安くあがると言うのですが、それほど変わるものでしょうか?
申し訳ありませんが宜しくお願いします。


Re: こんにちは いいづか - 2004/10/12(Tue) 01:40 No.441  

marksikame.gif コストを含めた比較検討は、重要な設計行為の一つです。例えば50年といった耐用年数を設定し、塗装の塗り直しなどの費用を含めて、もう一度設計者(設計施工なら施工者)に費用を算出してもらうと良いですね。鋼板は20年位の保証が出る商品もあります。どんな鋼板を使うかでも大分話は変わってきそうです。

瓦を採用する場合には、構造、天井裏の仕様などにもご注意下さい。
瓦屋根は重いので地震にとっては不利です。法律上、必要となる耐力壁の量も変わってきます。金属屋根でぎりぎりの設計をしていたのなら、筋交いなどの量を増やさないと構造的にはアウトです。特に南が大きく開放されるような和風の家、ということだと注意が必要ですね。
また、この掲示板は、もともと瓦屋根の天井裏の結露問題の相談http://www8.plala.or.jp/yutaka-i/frame/kakobbs-1.htmからスタートしたという経緯もあり(このころ暇だったんで、うんざりするほど小難しいこと書いてありますが。)、雨漏りしなければ良い的な、良くある瓦屋根の施工法については、私は少し疑問を持っています。屋根通気層や、棟換気(カワラベンツなど)は必ず設ける様にして下さい。

一方、内藤廣さんが海の博物館でコストと性能の観点から瓦を選択した、というのは記憶に新しい話です。
http://www3.big.or.jp/~k_wat/umihaku/
http://www.umi-net.toba.mie.jp/kikanshi/aquarium/tsa38su/tikyu15.html
内藤廣さんは島根県芸術文化センターの大々的に瓦を使われるようです。コンペの審査委員長をしていた大高さん(飯塚の前の会社のボス)は、瓦を使うこと自体が審査の重要なポイントになったとかいってました(うろ覚え)。地場産業ということもあるけれど、日本の風土に相応しい表現はなんなのか、ということなのでしょう。
ちなみに、かく言う大高さんは、「フラットルーフを追放せよ」なんて標語(←最近のハウスメーカーや若手建築家に聞かせてやりたい良い標語)を掲げ、ある時期から勾配屋根の建築ばかりつくってますが、公共建築では一度も屋根に瓦を使ったことはありません。帝冠様式に代表される右よりの象徴性を嫌ったのだろうと思います。安藤忠雄さんは、お寺の計画で下らない象徴性を排除するためにわざと屋根をなくしちゃったりします。見栄とかの問題も含めて、瓦の勾配屋根にはそういう象徴的な意味合いもあるのですね。


ありがとうございます。 ふじむら - 2004/10/15(Fri) 00:36 No.442  

marksikame.gif ご意見ありがとうございました。
家の筋交いなどは瓦でも大丈夫な様に設計してもらっております。
しかし、瓦の見積もりあまりに高くついてしまったので、「カーテンや室内灯やエアコンがつけられなくても瓦にしたい!」という
乱暴な旦那の意見と対立していました。
私も鋼板についてもうすこし調べたりしてみます。


Re: こんにちは 飯塚 豊 - 2004/10/16(Sat) 09:38 No.443  

marksikame.gif ご主人のご意見、一見すると乱暴ですが、私には一貫した美意識が感じられます。カーテンもエアコンもプラスチックの照明も、「和の家」にはおそらく意匠的にも感覚的にも馴染まないです。家づくりの大元のイメージが「和の家」ということならば、機能と意匠はどこかで整合させないとまずいですよね。
まあ、コストが限られた状況の中で、屋根材で本当に100万の単価差が出でしまうなら
http://www.roofs.co.jp/okamoto/kakaku/kakaku.htmなど参照下さい。)
その分、障子や、イサムノグチの照明?などの費用に充ててた方が、コストバランスから考えれば良いとは思います。純和風でないならロールブラインドも検討対象ですね。