□三春交流館 【まほら】 の現況


「音楽のマチ」への期待 〔福島民報 2003年05月20日〕

 三春町の音楽演奏家らが集い、弦楽四重奏「三春アンサンブル」を結成した。本格的な音楽ホールを備えた「三春交流館まほら」が完成したのを機に、地元で音楽教室を主宰するバイオリニストが仲間に声を掛け、2日にプレビューコンサートを催した。7月19日のデビューコンサートに向けて支援活動も盛り上がりを見せている。

 地域文化を育てるには、質の高い施設、演奏家、支援する住民の意識の3つの要素が必要である。どれ1つ欠けても運動は空回りする―といっていい。財政が厳しい状況の中で、可動式音響板など最新機器を備えた音楽ホールをつくることは、町当局にとって大きな決断だったと推察する。

 「音楽好きが多いのに、生で聴く場がない」との町民の声を受けてつくられた施設ではあるが、こうした声は三春町に限らず多くの自治体に共通することだろう。住民の意向を入れ施設をつくるか、断念するかの見極めは非常に難しい。三春町には町国際交流館「ライスレイクの家」を町民がソフト活用する実績があった。いわゆる箱物が生きた施設になるかどうかは、継続的な運営を任せることができる成熟した住民の存在が欠かせない。言葉を換えれば意識の高さだ。「まほら」のオープンに合わせるように、三春アンサンブル設立の話が持ち上がったのは意識の高さを示す証しではなかったか。

 町民が中心となった音楽を生かしたマチづくりの機運も盛り上がり、支援会結成の動きも活発化してきた。アンサンブルを出発点に、子どもたちを招待して一流の演奏に触れてもらうほか、地元の小中学校でプロのミュージシャンを招いたコンサートや体験教室を企画している。将来の才能発掘にも期待が膨らむ。

 404席の本格的なコンサートホール、地元から生まれた演奏集団、そして民間が音頭を取って発足する支援団体。新しい地域文化が育つ条件は整いつつある。支援会が運営する演奏会は年4回程度。経費は100人を目標に募っている会員の会費を中心に賄うという。趣意書には「三春町で小さなオーケストラをつくるために、お金が必要です。…自分たちの町にオーケストラをつくるという夢、三春町の豊かな音楽文化を育てるという夢に賛同して、活動を支えてくれる方々が『支援会』の会員になります」とある。大きな演奏会はとりあえず大都市に任せ、器にあったイベントを企画していく姿勢がいい。

 住民共有の夢を持てることは幸せである。行政ができる限り表に出ず、1つの施設を核に自然発生的に支援の輪が広がるのが本当のマチづくりになる。100人といわず、500人でも1000人でも会員に名を連ねてほしい。三春アンサンブルの応援団であると同時に音楽のマチづくりの一員になることでもあるのだから。

 もちろん、課題も多い。1年目より2年目、そして3年目と、盛り上がった熱をどう持続していくか。会員が先細りにならないか。演奏会の内容がマンネリ化しないかなどだ。先のことをあれこれ心配してみても仕方がないが、せっかく芽生えた地域文化を絶やさず、しっかりと根付かせてくれることを三春町民に期待したい。(倉島 隆)


  • 2003年4月22日オープンしました。落成式典の状況は、 福島民報のサイトおよび河北新報のサイトにて。
  • 同月24日、三浦章広さん(ヴァイオリン)、東誠三さん(ピアノ)による開館記念コンサートが行われました。三浦さんによると、このホールは、「自然な響きのあるホール」とのこと。
  • 「三春アンサンブル」結成 住民「まほら」活用 音楽のマチづくり (福島民報5月1日記事より)

     本格的な音楽ホールを備えた「三春交流館まほら」が完成した三春町で、町民が中心となった、音楽を生かしたマチづくりが動き出した。その第1弾として町民有志の呼び掛けで地元音楽家らが弦楽四重奏「三春アンサンブル」を結成、2日に「まほら」で、プレビューコンサートを開催する。また、音楽のまちづくりを進める支援会を7月に設立し、コンサートなどのイベント開催に加え、子どもたちの音楽教育にも力を入れる計画。関係者は「町民の中から新たな音楽家が育つきっかけになれば」と夢を膨らませている。
     「音楽好きが多いのに、生で聴く場がない」。さまざまな音楽家を輩出し、地元でもコーラスなどが盛んな三春町民の声を受け先月、「優れた良い場所」との意味の「まほら」がオープンした。約400人を収容できるメーンのホールは可動式の音響板や、中規模ならではの演奏者の顔が見えやすい設計になっており、コンサートには最適の施設になっている。
     「音楽向きのホールができるのだから、活用していこう」。町内のクラシックファンらが集まって昨年ごろから、話が盛り上がった。同町は町国際交流館「ライスレイクの家」を、住民主体となって交流事業の拠点にするなど、町が整備した施設を、町民がソフト活用をする町づくりに“実績”がある。音楽の町づくりは、ライスレイクの家管理人のジーナ・シーファーさん(44)を中心に会社員、公務員、自営業者らが組織をつくり演奏会を企画、運営する方向で進んでいる。
     「すでにある有名な楽団を招くのではなく、地元でオーケストラを育てよう」と話は進み、町在住で音楽教室を主宰するバイオリニストの井上聡さん(42)に白羽の矢が立った。
     井上さんが郡山や福島在住の仲間に声を掛け弦楽四重奏アンサンブル「三春アンサンブル」をつくる一方、ジーナさんらは支援会を結成する。支援会では「三春アンサンブル」の演奏会を、「まほら」で年4回程度開催。井上さんらの人脈を生かし、町出身で中央で活躍する音楽家や、邦楽などのジャンルの異なる奏者をゲストに迎える。
     アンサンブルを出発点に、演奏会に子どもたちを招待したり、地元小中学校で、プロのミュージシャンを招いたコンサートや体験教室を開き、音楽の魅力に触れてもらい才能を発掘する計画だ。
     支援会の運営は個人、団体会員の会費でまかなう。演奏会は会員は無料で聴けるようにし、さらに非会員でも気軽に親しめるよう、1000円程度に抑える。100人を目標にしている会員は、すでに60人近くになっており、正式に支援会を設立する7月以降はさらに賛同者の輪を広げる。
     発起人のジーナさんは「心を幸せにする音楽に1人でも多く親しんでもらい、育てる心を持ってもらえれば」と活動の成長に期待している。


福島民報 2003年4月3日号より  (2003.4.08)




サイン工事、家具工事などが進行中です。 (2002.2.18)



↑ 大ホール、舞台側からの眺め天井はルーバー上になっており、天井裏に音を拡散させる曲面天井があります。




リハーサル室としても使われる小ホール。 定員は100名程度です。




ホールの天井裏。ルーバーの裏から光がもれています。


和室 。舞台や床の間のある続き間となっています。

 


施設名は「三春交流館まほら」に決まりました。「まほら」というのは「まほろば」と同じ意味の言葉で、大変良い場所という意味です。内部は概ね完成し、現在は外構工事が進められています。(12/12)


設名称はかなりたくさん集まった様です。 応募条件がなかったので私も一案送りました。能書きは沢山書いたのですが、どうなることやら。 外回りは大体工事が完了し、これから内装工事が本格化します。(10/12)


お知らせ:三春町では (仮称)町民センターの名称を公募しています。 (9/20→締め切られました) 。詳しくは広報みはる9月号。いい名前が付くことを願っています。 (9/3)

2002.9/3現在の(仮称)三春町民センターの現況です。画像をクリックすると大きな画像が開きます。



三春町一番館より


休憩コーナー先端部 

ホワイエ前交流広場より 

フライタワー裏面 

東側搬出入口部 


2002 8/30福島民報より。